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薬理

暗記ポイント​

  • 血圧の薬:~ジピン、~サルタン、~プリル
  • 胃酸分泌抑制薬:~プラゾール(強力)、~チジン
  • 非小細胞性肺がん:~チニブ

試験対策​

1.次の薬品の作用について最も適当なものを右欄より選び記入しなさい。​

問題​

  1. アスピリン
  2. アドレナリン
  3. アトロピン
  4. アロプリノール
  5. イマチニブ
  6. イソニアジド
  7. エチゾラム

選択肢:

  • A. 非小細胞性肺がん
  • B. 結核治療薬
  • C. 神経症
  • D. 解熱鎮痛薬
  • E. ぜんそく発作
  • F. 麻酔前与薬
  • G. 尿酸合成阻害

解答​

  1. D, 2. E, 3. F, 4. G, 5. A, 6. B, 7. C

解説​

  1. アスピリン(D. 解熱鎮痛薬):解熱鎮痛薬として使用。NSAIDsの代表的な薬剤で、シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン合成を抑制します。
  2. アドレナリン(E. ぜんそく発作):気管支拡張作用によりぜんそく発作の治療に使用。β2受容体刺激により気管支平滑筋を弛緩させます。
  3. アトロピン(F. 麻酔前与薬):副交感神経遮断薬で麻酔前与薬として使用。唾液・気道分泌を抑制し、迷走神経反射を予防します。
  4. アロプリノール(G. 尿酸合成阻害):尿酸合成阻害薬。痛風の治療に使用されます。
  5. イマチニブ(A. 非小細胞性肺がん):分子標的薬。慢性骨髄性白血病の治療が主ですが、選択肢の中では非小細胞性肺がんが最も近いがん治療関連です。
  6. イソニアジド(B. 結核治療薬):結核治療薬として使用されます。
  7. エチゾラム(C. 神経症):ベンゾジアゼピン系抗不安薬。神経症(不安障害)の治療に使用します。

2.次の薬品の作用について最も適当なものを右欄より選び記入しなさい。​

問題​

  1. ジアゼパム
  2. ジフェンヒドラミン
  3. ファモチジン
  4. ニフェジピン
  5. ニトログリセリン
  6. ニューキノロン系
  7. SNRI, SSRI

選択肢:

  • A. 神経症
  • B. 高血圧症
  • C. 抗ヒスタミン薬
  • D. 狭心症治療薬
  • E. 抗うつ
  • F. 通常腸内緑膿菌
  • G. 消化性潰瘍

解答​

  1. A, 16. C, 17. G, 18. B, 19. D, 20. F, 21. E

解説​

  1. ジアゼパム(A. 神経症):ベンゾジアゼピン系抗不安薬。神経症や不安障害の治療に使用。抗けいれん作用や筋弛緩作用もあります。
  2. ジフェンヒドラミン(C. 抗ヒスタミン薬):第一世代の抗ヒスタミン薬。アレルギー症状の緩和や催眠作用を持ちます。
  3. ファモチジン(G. 消化性潰瘍):H2受容体拮抗薬。胃酸分泌を抑制し、消化性潰瘍や逆流性食道炎の治療に使用します。
  4. ニフェジピン(B. 高血圧症):カルシウム拮抗薬。血管平滑筋を弛緩させて血圧を下げる高血圧症治療薬です。
  5. ニトログリセリン(D. 狭心症治療薬):冠血管拡張薬。冠動脈を拡張し心筋への血流を改善する狭心症治療薬です。
  6. ニューキノロン系(F. 通常腸内緑膿菌):広域抗菌薬。緑膿菌を含む多くの細菌に有効です。DNA合成を阻害します。
  7. SNRI, SSRI(E. 抗うつ):選択的セロトニン再取り込み阻害薬。脳内セロトニン濃度を上げることで抗うつ作用を示します。

3.次の薬品の作用について最も適当なものを右欄より選び記入しなさい。​

問題​

  1. オメプラゾール
  2. カプトプリル
  3. グリメピリド
  4. クロルプロマジン
  5. ゲフィチニブ
  6. ゲンタマイシン
  7. コデイン

選択肢:

  • A. 統合失調症
  • B. 逆流性食道炎
  • C. 非小細胞性肺がん
  • D. 高血圧症
  • E. 緑膿菌
  • F. 2型糖尿病
  • G. 鎮咳薬

解答​

  1. B, 9. D, 10. F, 11. A, 12. C, 13. E, 14. G

解説​

  1. オメプラゾール(B. 逆流性食道炎):プロトンポンプ阻害薬。胃酸分泌を強力に抑制し、逆流性食道炎や消化性潰瘍の治療に使用します。
  2. カプトプリル(D. 高血圧症):ACE阻害薬。アンジオテンシンII生成を抑制して血圧を下げる高血圧症治療薬です。
  3. グリメピリド(F. 2型糖尿病):スルホニル尿素薬。膵臓からのインスリン分泌を促進し、2型糖尿病の治療に使用します。
  4. クロルプロマジン(A. 統合失調症):定型抗精神病薬(クロルプロマジン)。ドパミン受容体を遮断し統合失調症の治療に使用します。
  5. ゲフィチニブ(C. 非小細胞性肺がん):分子標的薬(EGFR阻害薬)。非小細胞性肺がんの治療に使用されます。
  6. ゲンタマイシン(E. 緑膿菌):アミノグリコシド系抗菌薬。緑膿菌を含むグラム陰性菌に有効で、重篤な感染症の治療に使用されます。
  7. コデイン(G. 鎮咳薬):麻薬性鎮咳薬。中枢性に咳中枢を抑制して鎮咳作用を示します。

4.次の薬品の作用について最も適当なものを右欄より選び記入しなさい。​

問題​

  1. バルビタール
  2. フロセミド
  3. ベタメタゾン
  4. リドカイン
  5. レボドパ
  6. ロサルタン
  7. 抗ヒスタミン薬

選択肢:

  • A. 局所麻酔薬
  • B. 抗パーキンソン症
  • C. 高血圧症
  • D. 睡眠薬
  • E. 蕁麻疹(じんましん)
  • F. 副腎皮質ステロイド薬
  • G. 利尿薬

解答​

  1. D, 23. G, 24. F, 25. A, 26. B, 27. C, 28. E

解説​

  1. バルビタール(D. 睡眠薬):バルビツール酸系の催眠鎮静薬。中枢神経を抑制し睡眠薬として使用します(現在は使用頻度が減少)。
  2. フロセミド(G. 利尿薬):ループ利尿薬。ヘンレ係蹄でのNa再吸収を阻害し、強力な利尿作用を示します。
  3. ベタメタゾン(F. 副腎皮質ステロイド薬):合成副腎皮質ステロイド薬。抗炎症・免疫抑制作用を持ち、様々な炎症性疾患に使用します。
  4. リドカイン(A. 局所麻酔薬):アミド型局所麻酔薬。神経伝導を遮断し、局所麻酔や抗不整脈薬として使用します。
  5. レボドパ(B. 抗パーキンソン症):パーキンソン病治療薬。脳内でドパミンに変換され、ドパミン不足を補います。
  6. ロサルタン(C. 高血圧症):アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)。血管を拡張させて血圧を下げる高血圧症治療薬です。
  7. 抗ヒスタミン薬(E. 蕁麻疹(じんましん)):ヒスタミンH1受容体を遮断。蕁麻疹などのアレルギー反応による皮膚症状を抑制します。

過去問​

問題1は出ないと思うが念の為のせておく

問題1. 次の薬品の作用について最も適当なものを右欄より選び番号を記入しなさい​

1-1. 問題​

  1. アカルボース
  2. アクチノマイシンD
  3. アスピリン
  4. アドレナリン
  5. アトロピン
  6. アミトリプチリン
  7. アロプリノール
  8. イマチニブ
  9. イリノテカン
  10. エチゾラム

選択肢:

  • A. 麻酔前与薬
  • B. ウィルムス腫瘍、繊毛がん
  • C. 2型糖尿病薬
  • D. ぜんそく発作
  • E. 解熱鎮痛薬
  • F. 神経症
  • G. 尿酸合成阻害
  • H. 肺がん、子宮頸がん
  • I. 非小細胞性肺がん
  • J. うつ病

解答

  1. C, 2. B, 3. E, 4. D, 5. A, 6. J, 7. G, 8. I, 9. H, 10. F

解説

  1. アカルボース(C):α-グルコシダーゼ阻害薬。小腸での糖質分解を抑制し、食後血糖上昇を抑える2型糖尿病治療薬
  2. アクチノマイシンD(B):抗がん性抗生物質。DNA合成阻害作用があり、ウィルムス腫瘍(小児腎腫瘍)や絨毛がんに使用
  3. アスピリン(E):非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)。解熱・鎮痛・抗炎症作用を持つ
  4. アドレナリン(D):β2受容体刺激薬。気管支拡張作用があり、ぜんそく発作時に使用
  5. アトロピン(A):抗コリン薬。副交感神経を遮断し、唾液・気道分泌抑制のため麻酔前与薬として使用
  6. アミトリプチリン(J):三環系抗うつ薬。セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害によりうつ病を治療
  7. アロプリノール(G):尿酸合成阻害薬。キサンチンオキシダーゼを阻害し、痛風・高尿酸血症を治療
  8. イマチニブ(I):分子標的治療薬。上皮成長因子受容体(EGFR)を阻害し、非小細胞性肺がんに使用
  9. イリノテカン(H):トポイソメラーゼI阻害薬。DNA複製を阻害し、肺がん・子宮頸がんなどに使用
  10. エチゾラム(F):チエノジアゼピン系抗不安薬。GABA受容体を増強し、神経症(不安障害)を治療

1-2. 問題​

  1. イソプロテレノール
  2. オメプラゾール
  3. カプトプリル
  4. グリメピリド
  5. クロラムフェニコール
  6. クロルプロマジン
  7. ゲフィチニブ
  8. ゲンタマイシン
  9. コデイン
  10. サルブタモール

選択肢:

  • A. 緑膿菌
  • B. サルモネラ、リケッチア
  • C. 気管支ぜんそく発作
  • D. 逆流性食道炎
  • E. 高血圧症
  • F. 急性心不全
  • G. 鎮咳薬
  • H. 統合失調症
  • I. 非小細胞性肺がん
  • J. 2型糖尿病

解答

  1. C, 12. D, 13. E, 14. J, 15. B, 16. H, 17. I, 18. A, 19. G, 20. C

解説

  1. イソプロテレノール(C):非選択的β受容体刺激薬。β2刺激により気管支拡張作用、ぜんそく発作時に使用
  2. オメプラゾール(D):プロトンポンプ阻害薬(PPI)。胃酸分泌を強力に抑制し、逆流性食道炎・胃潰瘍を治療
  3. カプトプリル(E):ACE阻害薬。アンギオテンシンII生成を抑制し、血管拡張により高血圧症を治療
  4. グリメピリド(J):スルホニル尿素薬(SU薬)。膵β細胞からのインスリン分泌を促進し、2型糖尿病を治療
  5. クロラムフェニコール(B):広域抗生物質。タンパク質合成阻害により、サルモネラ・リケッチア感染症に有効
  6. クロルプロマジン(H):フェノチアジン系抗精神病薬。ドパミン受容体遮断により統合失調症を治療
  7. ゲフィチニブ(I):EGFR阻害薬。上皮成長因子受容体を阻害し、非小細胞性肺がんに使用
  8. ゲンタマイシン(A):アミノグリコシド系抗生物質。グラム陰性菌、特に緑膿菌に有効(腎毒性・聴覚毒性注意)
  9. コデイン(G):麻薬性鎮咳薬。延髄の咳中枢を抑制して咳を止める
  10. サルブタモール(C):β2選択的刺激薬。気管支拡張作用があり、ぜんそく発作時に吸入使用

1-3. 問題​

  1. ジアゼパム
  2. ジゴキシン
  3. ジドブジン
  4. ジフェンヒドラミン
  5. ファモチジン
  6. スキサメトニウム
  7. スピロノラクトン
  8. テトラサイクリン
  9. ドネペジル
  10. ニフェジピン

選択肢:

  • A. 認知症治療薬
  • B. クラミジア、リケッチア
  • C. 強心薬
  • D. 高血圧症
  • E. 抗ウイルス薬
  • F. 抗ヒスタミン薬
  • G. 手術時筋弛緩薬
  • H. 消化性潰瘍
  • I. 神経症
  • J. カリウム保持性利尿薬

解答

  1. I, 22. C, 23. E, 24. F, 25. H, 26. G, 27. J, 28. B, 29. A, 30. D

解説

  1. ジアゼパム(I):ベンゾジアゼピン系抗不安薬。GABA受容体を増強し、神経症(不安障害)を治療(依存性注意)
  2. ジゴキシン(C):強心配糖体。心筋収縮力増強・心拍数減少により心不全を治療(治療域が狭く中毒注意)
  3. ジドブジン(E):逆転写酵素阻害薬。HIVの逆転写を阻害し、エイズ治療に使用される抗ウイルス薬
  4. ジフェンヒドラミン(F):第一世代抗ヒスタミン薬。H1受容体遮断によりアレルギー症状を抑制(眠気あり)
  5. ファモチジン(H):H2受容体拮抗薬。胃酸分泌を抑制し、消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)を治療
  6. スキサメトニウム(G):脱分極性筋弛緩薬。神経筋接合部でアセチルコリン受容体を刺激後遮断し、手術時に使用
  7. スピロノラクトン(J):アルドステロン拮抗薬。カリウム排泄を抑制するカリウム保持性利尿薬(高K血症注意)
  8. テトラサイクリン(B):テトラサイクリン系抗生物質。タンパク質合成阻害により、クラミジア・リケッチア感染症に有効
  9. ドネペジル(A):コリンエステラーゼ阻害薬(コリンエステラーゼは神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素。阻害薬はこの酵素の働きを抑えてアセチルコリン濃度を上昇させる)。アルツハイマー型認知症では記憶・学習に重要なアセチルコリンが脳内で減少しているため、分解を抑制して神経伝達を改善し、認知機能低下を緩和する
  10. ニフェジピン(D):カルシウム拮抗薬。血管平滑筋のCaチャネル遮断により血管拡張、高血圧症・狭心症を治療

1-4. 問題​

  1. ニトログリセリン
  2. ニューキノロン系
  3. ネオスチグミン
  4. バルビタール
  5. プロポフォール
  6. プレドニゾロン
  7. リスペリドン
  8. リドカイン
  9. リファンピシン
  10. ロサルタン

選択肢:

  • A. 副腎皮質ステロイド薬
  • B. 結核治療薬
  • C. 高血圧症
  • D. 狭心症治療薬
  • E. 重症筋無力症
  • F. 睡眠薬
  • G. 全身麻酔
  • H. 通常細菌、緑膿菌
  • I. 統合失調症
  • J. 局所麻酔薬

解答

  1. D, 32. H, 33. E, 34. F, 35. G, 36. A, 37. I, 38. J, 39. B, 40. C

解説

  1. ニトログリセリン(D):硝酸薬。冠血管拡張・静脈拡張により心臓負荷を軽減、狭心症発作時に舌下投与
  2. ニューキノロン系(H):合成抗菌薬。DNA複製阻害により広範囲の細菌(グラム陽性・陰性菌、緑膿菌)に有効
  3. ネオスチグミン(E):コリンエステラーゼ阻害薬(コリンエステラーゼは神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素。阻害薬はこの酵素の働きを抑えてアセチルコリン濃度を上昇させる)。アセチルコリン分解を抑制し筋力増強、重症筋無力症を治療
  4. バルビタール(F):バルビツール酸系睡眠薬。GABA受容体を増強し中枢抑制作用(依存性あり、現在は使用減)
  5. プロポフォール(G):静脈麻酔薬。迅速な導入・覚醒が特徴で全身麻酔の導入・維持に使用
  6. プレドニゾロン(A):合成副腎皮質ステロイド。抗炎症・免疫抑制作用(長期使用で副作用多数)
  7. リスペリドン(I):非定型抗精神病薬。セロトニン・ドパミン受容体遮断により統合失調症を治療
  8. リドカイン(J):アミド型局所麻酔薬。神経伝導遮断により局所麻酔、不整脈治療にも使用
  9. リファンピシン(B):抗結核薬。RNA合成阻害により結核菌を殺菌(尿・汗が赤橙色に着色)
  10. ロサルタン(C):ARB(アンギオテンシンII受容体拮抗薬)。血管拡張により高血圧症を治療(ACE阻害薬より咳嗽少ない)

問題2. 次のそれぞれの薬品の作用について最も適当な副作用を直下欄より選び記号を記入しなさい​

問題​

  1. アスピリン
  2. アトロピン
  3. クロラムフェニコール
  4. クロルプロマジン
  5. ジゴキシン
  6. イソニアジド
  7. モルヒネ
  8. スピロノラクトン
  9. チアジド系利尿薬
  10. 抗ヒスタミン剤

選択肢:

  • A. 再生不良性貧血
  • B. 高カリウム血症
  • C. 口渇
  • D. ジギタリス中毒
  • E. 喘息
  • F. 低カリウム血症
  • G. 錐体外路障害
  • H. 便秘
  • I. 眠気
  • J. VB6不足

解答

  1. E, 2. C, 3. A, 4. G, 5. D, 6. J, 7. H, 8. B, 9. F, 10. I

解説

  1. アスピリン(E):NSAIDsの代表的薬剤で、シクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジン合成を抑制し、解熱・鎮痛・抗炎症作用を示す。副作用として、プロスタグランジン合成阻害により気管支収縮を起こし、喘息発作を誘発(アスピリン喘息)
  2. アトロピン(C):副交感神経遮断薬で、麻酔前与薬として唾液・気道分泌を抑制し迷走神経反射を予防する。副作用として、副交感神経遮断により唾液・汗腺分泌を抑制し、口渇・皮膚乾燥を起こす
  3. クロラムフェニコール(A):広域抗生物質で、タンパク質合成阻害によりサルモネラ・リケッチア感染症に有効。副作用として、骨髄抑制により造血幹細胞が減少し、重篤な再生不良性貧血を起こす(使用制限あり)
  4. クロルプロマジン(G):フェノチアジン系抗精神病薬で、ドパミン受容体遮断により統合失調症を治療する。副作用として、ドパミン受容体遮断により錐体外路障害(パーキンソン症状、アカシジア、ジストニア)を起こす
  5. ジゴキシン(D):強心配糖体で、心筋収縮力を増強し心拍数を減少させて心不全を治療する。副作用として、治療域が狭く、嘔気・不整脈・視覚異常などのジギタリス中毒を起こしやすい(血中濃度モニタリング必要)
  6. イソニアジド(J):抗結核薬で、結核菌の細胞壁合成を阻害する。副作用として、ビタミンB6(ピリドキシン)の代謝を阻害し、末梢神経炎を起こす(B6併用で予防)
  7. モルヒネ(H):麻薬性鎮痛薬で、中枢性に痛みを抑制しがん性疼痛などの強い痛みを緩和する。副作用として、腸管運動抑制により便秘を起こす(下剤の併用が必要)
  8. スピロノラクトン(B):アルドステロン拮抗薬で、カリウム保持性利尿薬として浮腫や心不全の治療に使用する。副作用として、カリウム排泄が減少し高カリウム血症を起こす(不整脈注意)
  9. チアジド系利尿薬(F):遠位尿細管でのNa再吸収を阻害し、利尿作用により高血圧症や浮腫を治療する。副作用として、カリウム排泄促進により低カリウム血症を起こす(脱力感、不整脈のリスク)
  10. 抗ヒスタミン剤(I):H1受容体を遮断し、アレルギー症状(蕁麻疹、鼻炎など)を抑制する。副作用として、中枢神経系のH1受容体を遮断し、眠気・集中力低下を起こす(運転注意)

問題3. 次のそれぞれの薬品について最も関連のあるものを下欄より選び記号を記入しなさい​

問題​

  1. ニトログリセリン
  2. アスピリン
  3. インスリン
  4. ワルファリン
  5. ストレプトマイシン

選択肢:

  • A. プロスタグランジン生合成の阻害
  • B. 聴力障害
  • C. ブドウ糖
  • D. 舌下錠
  • E. ビタミンK

解答

  1. D, 2. A, 3. C, 4. E, 5. B

解説

  1. ニトログリセリン(D):狭心症発作時に舌下投与。口腔粘膜から速やかに吸収され、1-3分で効果発現
  2. アスピリン(A):シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害してプロスタグランジン生合成を抑制、解熱・鎮痛・抗炎症作用
  3. インスリン(C):インスリン過量投与による低血糖時には、ブドウ糖(グルコース)を静脈内投与または経口投与
  4. ワルファリン(E):ビタミンK依存性凝固因子の生成を阻害する抗凝固薬。ビタミンKが拮抗薬(納豆・緑黄色野菜注意)
  5. ストレプトマイシン(B):アミノグリコシド系抗生物質。第8脳神経(聴神経)障害により聴力障害・めまいを起こす

問題4. 設問A~J(多肢選択問題)​

A. 薬剤の副作用について、正しいのはどれか​

  1. サイアザイド系利尿薬は高カリウム血症をきたしやすい
  2. 抗ヒスタミン薬は眠気をきたしやすい
  3. モルヒネは下痢をきたしやすい
  4. 副腎皮質ステロイド薬は低血糖をきたしやすい

解答

2

解説

  1. (×)サイアザイド系利尿薬:カリウム排泄促進により低カリウム血症を起こす(高カリウム血症ではない)
  2. (○)抗ヒスタミン薬:中枢神経系のH1受容体を遮断し、眠気・集中力低下を引き起こす(運転・機械操作注意)
  3. (×)モルヒネ:腸管運動を抑制するため便秘を起こす(下痢ではない、下剤併用が必要)
  4. (×)副腎皮質ステロイド薬:糖新生を促進し高血糖を起こす(低血糖ではない、糖尿病悪化に注意)

B. 芽胞に最も有効な消毒薬はどれか​

  1. グルタラール
  2. クレゾール石けん液
  3. クロルヘキシジン(ヒビテン)
  4. エタノール

解答

1

解説

  1. (○)グルタラール:高水準消毒薬。芽胞を含むすべての微生物(細菌、ウイルス、真菌、芽胞)に有効。内視鏡の消毒に使用
  2. (×)クレゾール石けん液:中水準消毒薬。一般細菌・結核菌には有効だが、芽胞には無効
  3. (×)クロルヘキシジン:低水準消毒薬。一般細菌には有効だが、芽胞・結核菌・ウイルスには無効。手指・皮膚消毒に使用
  4. (×)エタノール:中水準消毒薬。一般細菌・ウイルスには有効だが、芽胞には無効。70-80%濃度が最適

C. 疾患と治療薬の組合せで、誤っているのはどれか​

  1. 乳がん――ホルモン療法
  2. アルツハイマー型認知症――抗コリン薬
  3. 高血圧――アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
  4. うつ病――選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

解答

2

解説

  1. (○)乳がん:ホルモン受容体陽性の場合、タモキシフェン(抗エストロゲン薬)などのホルモン療法が有効
  2. (×)アルツハイマー型認知症:コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、ガランタミンなど)を使用。コリンエステラーゼは神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素で、阻害薬はアセチルコリン濃度を上昇させる。アルツハイマー型認知症では記憶・学習に重要なアセチルコリンが脳内で減少しているため、分解を抑制して認知機能を改善する。抗コリン薬は記憶力を悪化させるため禁忌
  3. (○)高血圧:ARB(ロサルタン、バルサルタンなど)は血管拡張により降圧。ACE阻害薬より咳嗽の副作用が少ない
  4. (○)うつ病:SSRI(フルオキセチン、パロキセチンなど)はセロトニン再取り込みを阻害し、抗うつ効果を発揮

D. 貧血症と原因の組合せで、正しいのはどれか​

  1. 鉄欠乏性貧血――ビタミンB12欠乏
  2. 巨赤芽球性貧血――赤血球の破壊が亢進
  3. 再生不良性貧血――骨髄の造血機能の障害
  4. 溶血性貧血――急激な循環血液量の喪失

解答

3

解説

  1. (×)鉄欠乏性貧血:鉄不足が原因。ヘモグロビン合成障害により小球性低色素性貧血を起こす(B12欠乏ではない)
  2. (×)巨赤芽球性貧血:ビタミンB12または葉酸欠乏が原因。DNA合成障害により大球性貧血を起こす(赤血球破壊亢進ではない)
  3. (○)再生不良性貧血:骨髄の造血幹細胞が減少し、造血機能が障害される。汎血球減少を起こす(クロラムフェニコールなどが原因)
  4. (×)溶血性貧血:赤血球の破壊が亢進することが原因。自己免疫性、遺伝性(球状赤血球症)などがある(循環血液量喪失ではない)

E. 薬の説明について、誤っているものを一つ選べ​

  1. 抗インフルエンザウイルス薬は、発症から48時間以内に使用する
  2. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)内服時は、消化性潰瘍に注意する
  3. ヘリコバクター・ピロリ菌による胃・十二指腸潰瘍には、除菌治療が有効である
  4. 塩類下剤は、小腸粘膜を直接刺激し、蠕動運動を亢進させ、排便を促す

解答

4

解説

  1. (○)抗インフルエンザウイルス薬:オセルタミビル(タミフル)などは発症48時間以内に使用しないと効果が低下する
  2. (○)NSAIDs:プロスタグランジン合成阻害により胃粘膜保護作用が低下し、消化性潰瘍を起こしやすい(PPI併用推奨)
  3. (○)ピロリ菌除菌:抗生物質2種類とPPIの3剤併用療法により、胃・十二指腸潰瘍の再発を著明に減少させる
  4. (×)塩類下剤:硫酸マグネシウムなどは腸管内で浸透圧を高め水分を保持し、内容物を膨張させて排便を促す。直接刺激して蠕動運動を亢進させるのは刺激性下剤(センナ、ビサコジルなど)

F. 自律神経作用薬について、正しいものを一つ選べ​

  1. アドレナリンは、急性心不全時には使用しない
  2. ドパミンは、腎臓の血流量を増加させる
  3. ネオスチグミンは、麻酔の前投薬として使用される
  4. アトロピンは、瞳孔を収縮させる作用がある

解答

2

解説

  1. (×)アドレナリン:α・β受容体刺激により心筋収縮力増強・心拍数増加・末梢血管収縮を起こす。急性心不全やショックでも使用される
  2. (○)ドパミン:低濃度(2-5μg/kg/分)ではドパミン受容体を刺激し、腎血管拡張により腎血流量を増加させる。中等量でβ刺激、高用量でα刺激
  3. (×)ネオスチグミン:コリンエステラーゼ阻害薬(コリンエステラーゼは神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素。阻害薬はアセチルコリン濃度を上昇させる)。手術後の筋弛緩薬(スキサメトニウムなど)の効果を拮抗させるために使用。麻酔前投薬はアトロピン
  4. (×)アトロピン:抗コリン薬。副交感神経を遮断し、瞳孔散大(散瞳)を起こす。眼底検査や麻酔前投薬に使用(収縮ではない)

G. 抗菌薬について、正しいものを一つ選べ​

  1. 合成抗菌薬とは、微生物によって産生され、他の微生物の発育を抑える物質である
  2. 抗菌スペクトルとは、抗菌薬の分類である
  3. バンコマイシンは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対し、抗菌力がある
  4. ペニシリンは結核菌に対し、すぐれた抗菌力がある

解答

3

解説

  1. (×)合成抗菌薬:人工的に化学合成された抗菌薬(ニューキノロン系など)。微生物が産生するのは抗生物質(ペニシリンなど)
  2. (×)抗菌スペクトル:抗菌薬が有効な細菌の範囲を示す用語。広域スペクトル(多くの菌種に有効)と狭域スペクトルがある(分類ではない)
  3. (○)バンコマイシン:グリコペプチド系抗生物質。細胞壁合成阻害によりMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に有効な第一選択薬
  4. (×)ペニシリン:β-ラクタム系抗生物質。グラム陽性菌に有効だが、結核菌には無効。結核にはリファンピシン・イソニアジドなどを使用

H. 副腎皮質ステロイド薬の副作用について、誤っているのはどれか​

  1. 満月様顔貌
  2. 低血糖
  3. 胃潰瘍
  4. 骨粗鬆症

解答

2

解説

  1. (○)満月様顔貌(ムーンフェイス):脂肪代謝異常により顔面に脂肪が沈着し、丸顔になる。中心性肥満も起こる
  2. (×)低血糖:ステロイドは糖新生を促進し高血糖を引き起こす(低血糖ではない)。糖尿病の悪化や発症に注意
  3. (○)胃潰瘍:胃粘膜保護作用が低下し、胃酸分泌が増加するため消化性潰瘍を起こしやすい(PPI併用推奨)
  4. (○)骨粗鬆症:カルシウム吸収低下・骨形成抑制により骨密度が低下。骨折リスク増加(ビタミンD・カルシウム補充)

I. 下垂体前葉ホルモンとその作用部位の組合せで、正しいのはどれか​

  1. 成長ホルモン――骨端
  2. 甲状腺刺激ホルモン――副甲状腺
  3. ゴナドトロピン――乳腺
  4. プロラクチン――卵巣

解答

1

解説

  1. (○)成長ホルモン(GH):骨端軟骨に作用してIGF-1を介し骨の成長を促進。小児期の分泌不足で低身長、過剰で巨人症
  2. (×)甲状腺刺激ホルモン(TSH):甲状腺に作用して甲状腺ホルモン(T3・T4)の合成・分泌を促進(副甲状腺ではない)
  3. (×)ゴナドトロピン(LH・FSH):性腺(卵巣・精巣)に作用。卵胞成長・排卵・精子形成を促進(乳腺ではない)
  4. (×)プロラクチン(PRL):乳腺に作用して乳汁分泌を促進(卵巣ではない)。過剰分泌で無月経・乳汁漏出

J. 抗菌薬について、正しいのはどれか​

  1. 最小発育阻止濃度(MIC)の値が高いほど抗菌力が強い
  2. 病原菌の増殖を抑える作用を殺菌作用という
  3. ペニシリン系抗生物質の作用機序は、細菌細胞壁の合成を阻害することによる
  4. セフェム系抗生物質は、結核の治療に用いられる

解答

3

解説

  1. (×)MIC(最小発育阻止濃度):細菌の発育を阻止できる最小濃度。値が低いほど抗菌力が強い(高いほど弱い)
  2. (×)病原菌の増殖を抑える作用:静菌作用という。殺菌作用は細菌を死滅させる作用(ペニシリン、アミノグリコシドなど)
  3. (○)ペニシリン系:β-ラクタム環が細菌細胞壁合成酵素(ペニシリン結合タンパク)を阻害し、細胞壁合成を妨げて殺菌
  4. (×)セフェム系:β-ラクタム系抗生物質で一般細菌には有効だが、結核菌には無効。結核にはリファンピシン・イソニアジドを使用

問題5. 設問A~E(多肢選択問題続き)​

A. 肺結核患者の薬物療法について、適切なのはどれか​

  1. 薬剤は単独で使用する
  2. 直接服薬確認療法(DOTS)が推奨されている
  3. ストレプトマイシンの副作用は視力低下である
  4. 標準治療は抗結核薬の1か月の服用である

解答

2

解説

  1. (×)薬剤は複数併用:リファンピシン・イソニアジド・ピラジナミド・エタンブトールの4剤併用が基本。耐性菌出現防止のため単独使用は禁忌
  2. (○)DOTS(直接服薬確認療法):医療従事者が患者の服薬を直接確認する方法。服薬中断による耐性菌出現を防ぐため推奨
  3. (×)ストレプトマイシンの副作用:第8脳神経障害により聴力障害・めまいを起こす(視力低下ではない。視力低下はエタンブトール)
  4. (×)標準治療:6か月間の服用が基本(初期2か月は4剤、その後4か月は2剤)。1か月では不十分で再発リスクが高い

B. 統合失調症患者の抗精神病薬の副作用について、最も重篤なのはどれか​

  1. パーキンソン症候群
  2. アカシジア
  3. 遅発性ジスキネジア
  4. 悪性症候群

解答

4

解説

  1. パーキンソン症候群:錐体外路症状の一つ。ドパミン受容体遮断により振戦・筋強剛・無動を起こす。抗パーキンソン薬で治療可能
  2. アカシジア:錐体外路症状の一つ。静座不能症。じっとしていられず、足踏み・そわそわ感を示す。最も頻度が高い副作用
  3. 遅発性ジスキネジア:長期服用により口・舌・顔面の不随意運動を起こす。投薬中止後も持続することがある
  4. (○)悪性症候群:最も重篤な副作用。高熱(38℃以上)・筋強剛・意識障害・自律神経症状(発汗、頻脈)を呈し、致死率10-20%。早期発見・中止が重要

C. 麻薬について、正しいものを一つ選べ​

  1. 麻薬の取扱いは覚せい剤取締法で規制されている
  2. 麻薬を取扱うことができるのは、医師のみである
  3. 鎮静薬として使用する麻薬は、通常の薬品棚に保管する
  4. 濃度の低い1%以下のコデインは、麻薬として扱われない

解答

4

解説

  1. (×)麻薬の取扱い:麻薬及び向精神薬取締法で規制される(覚せい剤取締法ではない)。モルヒネ・フェンタニルなどが対象
  2. (×)麻薬取扱者:医師・歯科医師・薬剤師・麻薬施用者免許を持つ者が取扱い可能(医師のみではない)
  3. (×)麻薬の保管:専用の鍵付き金庫に保管し、帳簿に記録する必要がある(通常の薬品棚では不可)。紛失・盗難防止のため厳重管理
  4. (○)1%以下のコデイン:低濃度のため麻薬及び向精神薬取締法の規制外。市販の鎮咳薬に含まれる(ただし依存性には注意)

D. 向精神薬について、誤っているものを一つ選べ​

  1. 炭酸リチウムは中毒症状が発現しやすい
  2. 抗てんかん薬は発作型に応じて選択される
  3. SSRIはセロトニンの取り込みを促進する
  4. 抗不安薬は身体的依存をおこすことがある

解答

3

解説

  1. (○)炭酸リチウム:治療域が狭く(有効血中濃度0.4-1.0mEq/L)、中毒を起こしやすい。初期症状は震戦・下痢・多尿。定期的血中濃度測定が必須
  2. (○)抗てんかん薬:発作型により選択。全般発作にはバルプロ酸、部分発作にはカルバマゼピン、欠神発作にはエトスクシミドなど
  3. (×)SSRI:セロトニンの再取り込みを阻害する(促進ではない)。シナプス間隙のセロトニン濃度を上昇させ、抗うつ効果を発揮
  4. (○)抗不安薬:ベンゾジアゼピン系は身体的依存・精神的依存を起こす。長期使用後の急な中止で離脱症状(不安・不眠・痙攣)が出現

E. 滅菌と消毒について、正しいものを一つ選べ​

  1. 滅菌とは、対象物内の微生物の数を減少させるか、病原性をなくし、感染の原因とならないようにすることをいう
  2. 煮沸消毒を100℃で5分間行うと、芽胞は死滅する
  3. 次亜塩素酸ナトリウムは皮膚消毒薬として使われる
  4. 消毒用エタノールは細菌や結核菌などに有効である

解答

4

解説

  1. (×)滅菌:すべての微生物(細菌、ウイルス、真菌、芽胞)を完全に死滅・除去すること。高圧蒸気滅菌(オートクレーブ121℃、15分)が代表的。微生物数を減少させるのは消毒
  2. (×)煮沸消毒:100℃、15分以上で一般細菌は死滅するが、芽胞は耐熱性が高く死滅しない。芽胞の滅菌には高圧蒸気滅菌が必要
  3. (×)次亜塩素酸ナトリウム:強い酸化作用があり腐食性・刺激性が強い。器具・環境の消毒に使用(皮膚には使用不可)。ノロウイルスに有効
  4. (○)消毒用エタノール:70-80%濃度が最適。タンパク質変性により細菌・結核菌・ウイルス(エンベロープあり)に有効な中水準消毒薬。手指消毒に使用

F. 疾患と主な治療薬の組合せで、誤っているものを一つ選べ​

  1. インフルエンザ――抗生物質
  2. 蕁麻疹――抗ヒスタミン薬
  3. 慢性閉塞性肺疾患――気管支拡張薬
  4. 機能性便秘――下剤

解答

1

解説

  1. (×)インフルエンザ:ウイルス感染症のため抗生物質は無効。オセルタミビル(タミフル)などの抗インフルエンザウイルス薬を使用
  2. (○)蕁麻疹:アレルギー反応によるヒスタミン放出が原因。抗ヒスタミン薬が第一選択薬
  3. (○)慢性閉塞性肺疾患(COPD):気管支拡張薬(β2刺激薬、抗コリン薬)で気道を拡げ、呼吸困難を改善
  4. (○)機能性便秘:大腸の蠕動運動低下が原因。塩類下剤・刺激性下剤・膨張性下剤などを使用

G. 薬物と副作用の組合せで、誤っているものを一つ選べ​

  1. モルヒネ――下痢
  2. インスリン――低血糖
  3. インドメタシン(インダシン)――胃腸障害
  4. 副腎皮質ステロイド――骨粗鬆症

解答

1

解説

  1. (×)モルヒネ:腸管運動を抑制するため便秘を起こす(下痢ではない)。下剤の併用が必要
  2. (○)インスリン:血糖降下作用により低血糖を起こす。最も重要な副作用で、ブドウ糖で対応
  3. (○)インドメタシン:NSAIDsでプロスタグランジン合成阻害により胃粘膜保護作用が低下し、胃腸障害を起こす
  4. (○)副腎皮質ステロイド:カルシウム吸収低下・骨形成抑制により骨粗鬆症を起こす。長期使用で骨折リスク増加

H. 手指に用いる消毒薬について、誤っているものを一つ選べ​

  1. イソプロパノール
  2. グルタラール(グルタールアルデヒド)
  3. ベンザルコニウム(塩化物)
  4. クロルヘキシジン

解答

2

解説

  1. (○)イソプロパノール:アルコール系消毒薬。70%濃度で手指消毒に使用。速乾性で効果的
  2. (×)グルタラール:高水準消毒薬。刺激性・毒性が強く、手指消毒には使用不可。器具の消毒(内視鏡など)に使用
  3. (○)ベンザルコニウム塩化物:陽イオン界面活性剤。低水準消毒薬で手指・皮膚の消毒に使用
  4. (○)クロルヘキシジン:低水準消毒薬。持続効果があり、手術前手洗いや手指消毒に使用

I. 局所麻酔薬中毒について、誤っているものを一つ選べ​

  1. 血圧低下
  2. 悪性高熱症
  3. 呼吸停止
  4. けいれん

解答

2

解説

  1. (○)血圧低下:局所麻酔薬の全身への吸収により、血管拡張・心機能抑制により血圧低下を起こす
  2. (×)悪性高熱症:局所麻酔薬中毒の症状ではない。全身麻酔薬(ハロタンなど)や筋弛緩薬で起こる遺伝性の重篤な合併症
  3. (○)呼吸停止:局所麻酔薬中毒の重篤な症状。中枢神経抑制により呼吸中枢が抑制される
  4. (○)けいれん:局所麻酔薬中毒の初期症状。中枢神経興奮により起こる。その後、中枢抑制へ移行

J. 点眼について、正しいものを一つ選べ​

  1. 2種類以上の点眼薬がある場合は、間をあけずに続けて点眼する
  2. 容器の口先がまつ毛につかないように点眼する
  3. 眼軟膏と点眼薬を併用する場合は、最初に眼軟膏を使用する
  4. 散瞳薬の効果は2時間程度である

解答

2

解説

  1. (×)2種類以上の点眼:5分以上間隔をあけて点眼する。続けて点眼すると先の薬が流れ出て効果が減弱
  2. (○)容器の口先:まつ毛や眼球に触れないようにする。汚染防止のため重要
  3. (×)眼軟膏と点眼薬の併用:点眼薬→眼軟膏の順。眼軟膏を先に使用すると、点眼薬の吸収が妨げられる
  4. (×)散瞳薬の効果:4-6時間持続する(2時間ではない)。瞳孔が元に戻るまで時間がかかる

K. 次のうち、正しいものを一つ選べ​

  1. 毒薬は白地に赤枠、赤字で「毒」と品名が表記されている
  2. 麻薬は鍵をかけた麻薬保管庫に保管する
  3. 看護師は麻薬管理者免許を受ける資格をもつ
  4. マリファナは麻薬である

解答

2

解説

  1. (×)毒薬の表示:黒地に白枠、白字で「毒」と品名を表記(白地ではない)。劇薬は白地に赤枠、赤字で「劇」
  2. (○)麻薬の保管:鍵をかけた専用の麻薬保管庫に保管し、厳重に管理。帳簿記録も必須
  3. (×)麻薬管理者:医師・歯科医師・薬剤師が麻薬施用者免許を受けられる。看護師は受けられない
  4. (×)マリファナ:大麻取締法で規制される。麻薬及び向精神薬取締法の麻薬ではない

L. 治療薬と疾患の組合せで、正しいものを一つ選べ​

  1. バンコマイシン――B型肝炎
  2. リファンピシン――結核
  3. オセルタミビル(タミフル)――マイコプラズマ肺炎
  4. エリスロマイシン(エリスロシン)――インフルエンザ

解答

2

解説

  1. (×)バンコマイシン:グリコペプチド系抗生物質でMRSAなどの細菌感染症に使用。B型肝炎(ウイルス)には無効
  2. (○)リファンピシン:抗結核薬。RNA合成阻害により結核菌を殺菌。イソニアジドなどと併用
  3. (×)オセルタミビル(タミフル):抗インフルエンザウイルス薬。マイコプラズマ肺炎(細菌)には無効、マクロライド系抗生物質を使用
  4. (×)エリスロマイシン:マクロライド系抗生物質。マイコプラズマ・クラミジアなどに有効。インフルエンザ(ウイルス)には無効

M. 薬物作用について、誤っているものを一つ選べ​

  1. 複数の薬物の効果が合わさった以上に働く事を拮抗作用という
  2. 催眠薬は、飲酒と併用すると作用が増強される
  3. モルヒネは身体的依存をおこす
  4. 腎臓と肝臓は薬物の排泄に大きな役割をもつ

解答

1

解説

  1. (×)複数の薬物の効果が合わさった以上に働く:相乗作用または相加作用という。拮抗作用は、一方の薬物が他方の作用を弱める現象
  2. (○)催眠薬と飲酒の併用:アルコールも中枢神経抑制作用があるため、催眠薬の作用が増強され危険。呼吸抑制のリスクあり
  3. (○)モルヒネの身体的依存:長期使用により身体的依存・精神的依存を起こす。急な中止で離脱症状が出現
  4. (○)腎臓と肝臓の役割:肝臓で代謝、腎臓で排泄される薬物が多い。肝・腎機能障害時は薬物の蓄積に注意

N. ワクチンについて、正しいものを一つ選べ​

  1. 生ワクチンは不活化ワクチンに比べ、持続時間が短い
  2. ロタウイルスに対するワクチンはない
  3. 麻疹ワクチンは生ワクチンである
  4. 風疹ワクチンは不活化ワクチンである

解答

3

解説

  1. (×)生ワクチンの持続時間:不活化ワクチンより長い(短いではない)。生ワクチンは弱毒化した病原体で強い免疫を長期間誘導
  2. (×)ロタウイルスワクチン:経口生ワクチンがある(ロタリックス、ロタテック)。乳児期に接種
  3. (○)麻疹ワクチン:生ワクチン。弱毒化した麻疹ウイルスを接種し、長期間の免疫を獲得
  4. (×)風疹ワクチン:生ワクチンである(不活化ではない)。MRワクチン(麻疹・風疹混合)として接種

O. ネブライザーによる薬液噴霧について、正しいものを一つ選べ​

  1. 超音波ネブライザーは、咽頭から喉頭まで薬液が到達する
  2. 体位は、座位または半座位、側臥位とする
  3. 吸入中は呼吸回数を多くし、薬液の吸入を促進する
  4. 呼吸状態や喀痰の有無の観察は、吸入1時間後から開始する

解答

2

解説

  1. (×)超音波ネブライザー:粒子が細かく、気管支・肺胞まで到達する(咽頭・喉頭までではない)
  2. (○)体位:座位または半座位が基本。側臥位でも可能。呼吸がしやすく、薬液が気道に到達しやすい姿勢
  3. (×)呼吸回数:深くゆっくりとした呼吸が効果的(多くするのではない)。深呼吸により薬液が気道深部まで到達
  4. (×)観察開始時期:吸入中および吸入直後から観察を開始(1時間後ではない)。呼吸状態・喀痰・副作用を確認

P. 精神疾患患者の薬物療法について、誤っているのはどれか​

  1. 気分調整薬(気分安定薬)は、躁状態に有効である
  2. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は抗認知症薬である
  3. 抗精神病薬は、定型と非定型に分類される
  4. 抗精神病薬の副作用にパーキンソン症候群がある

解答

2

解説

  1. (○)気分調整薬(炭酸リチウム、バルプロ酸など):躁うつ病の躁状態を抑制し、気分を安定させる
  2. (×)SSRI:抗うつ薬である(抗認知症薬ではない)。セロトニン再取り込み阻害によりうつ病を治療。抗認知症薬はドネペジルなど
  3. (○)抗精神病薬の分類:定型(従来型、クロルプロマジンなど)と非定型(新規、リスペリドンなど)に分類
  4. (○)抗精神病薬の副作用:ドパミン受容体遮断によりパーキンソン症候群(振戦・筋強剛・無動)を起こす

Q. 坐薬の挿入について、正しいものを一つ選べ​

  1. 坐薬は、肛門括約筋の内側まで挿入する
  2. 坐薬は、潤滑油をつけないで挿入する
  3. 挿入時は、口を閉じて腹部に力を入れるように伝える
  4. 挿入後、すぐに排便を促す

解答

1

解説

  1. (○)挿入位置:肛門括約筋の内側(直腸内)まで挿入。外側では排出されやすく、吸収も不十分
  2. (×)潤滑油の使用:水またはグリセリンなどの潤滑油をつけて挿入(つけないではない)。挿入時の苦痛軽減と粘膜損傷防止
  3. (×)挿入時の姿勢:口を開け、腹部の力を抜くように伝える(力を入れるではない)。リラックスすることで挿入しやすくなる
  4. (×)挿入後の対応:5-10分間は我慢するよう伝える(すぐに排便ではない)。薬剤が吸収されるまで保持

R. 点眼について、正しいものを一つ選べ​

  1. 体位は、座位または仰臥位とする
  2. 点眼時には、まっすぐ前を見るように説明する
  3. 点眼後は、3~4回のまばたきを促す
  4. 点眼後は、目じりを軽く押さえる

解答

1

解説

  1. (○)体位:座位または仰臥位。頭部を後屈させ、上を向く姿勢が点眼しやすい
  2. (×)点眼時の視線:上を見るように説明する(まっすぐ前ではない)。下眼瞼を引き下げやすく、点眼しやすい
  3. (×)点眼後のまばたき:まばたきはしない(3~4回ではない)。まばたきすると薬液が流れ出る。1-2分間閉眼
  4. (×)点眼後の圧迫部位:目頭(涙嚢部)を軽く押さえる(目じりではない)。鼻涙管への流出を防ぎ、全身への吸収を減少

S. 皮下注射について、正しいものを一つ選べ​

  1. 刺入部の皮膚を伸展させる
  2. 皮膚面に対して45~60度の角度で注射針を刺入する
  3. 注射針の刺入はゆっくり行う
  4. 刺入部から末梢にかけて、しびれ感が生じた場合は直ちに針を抜く

解答

4

解説

  1. (×)皮膚の扱い:皮膚をつまみ上げる(伸展ではない)。皮下組織を盛り上げて針を刺入しやすくする
  2. (×)刺入角度:10~30度の角度で刺入(45~60度ではない)。皮下組織に到達させるための浅い角度
  3. (×)刺入速度:素早く刺入する(ゆっくりではない)。痛みの軽減と組織損傷の防止
  4. (○)しびれ感の対応:神経に触れている可能性があるため、直ちに針を抜く。神経損傷を防ぐため重要

T. 真空採血管による採血について、正しいものを一つ選べ​

  1. 採血ホルダーと採血針と採血管を接続し、静脈穿刺する
  2. 抗凝固薬が入っている採血管は、上下によく振って混和する
  3. 採血終了後は駆血帯を外したあと、採血管をホルダーから外す
  4. 採血針とホルダーは専用廃棄容器に捨てる

解答

4

解説

  1. (×)接続順序:採血ホルダーと採血針を接続して静脈穿刺し、その後に採血管を接続(全てを接続してから穿刺ではない)
  2. (×)混和方法:穏やかに転倒混和する(振ってはいけない)。激しく振ると溶血が起こる
  3. (×)外す順序:採血管をホルダーから外した後、駆血帯を外す(逆ではない)。血液の逆流防止
  4. (○)廃棄方法:採血針とホルダーは専用の針捨て容器(鋭利物廃棄容器)に捨てる。針刺し事故防止のため重要

U. 薬物療法について、正しいものを一つ選べ​

  1. 薬物の代謝は肝臓で行われ、他の臓器は関与しない
  2. 薬物は吸収、分布、代謝及び排泄という経路をたどる
  3. 薬物は飲食物との相互作用で、作用が増強または減弱することはない
  4. 副作用の出現に年齢は影響しない

解答

2

解説

  1. (×)薬物の代謝:主に肝臓で行われるが、腎臓・腸管・肺なども関与する(肝臓のみではない)
  2. (○)薬物動態:吸収→分布→代謝→排泄(ADME)という経路をたどる。薬物療法の基本概念
  3. (×)薬物と飲食物の相互作用:ある(ないではない)。グレープフルーツジュースとCa拮抗薬、納豆とワルファリンなど
  4. (×)年齢の影響:ある(影響しないではない)。小児・高齢者は薬物代謝・排泄能力が低下し、副作用が出やすい

V. 痛みのある患者の看護について、正しいものを一つ選べ​

  1. グラスゴーコーマスケールは痛みの尺度である
  2. 痛みがあると筋肉は弛緩し、筋肉が弛緩すると痛みは増強する
  3. 炎症を伴う急性の痛みには温罨法を行い、積極的に温める
  4. がん性疼痛には、主にモルヒネなどの麻薬を使用する

解答

4

解説

  1. (×)グラスゴーコーマスケール(GCS):意識レベルの評価尺度(痛みの尺度ではない)。痛みはNRS、VASなどで評価
  2. (×)痛みと筋肉:痛みがあると筋肉は緊張する(弛緩ではない)。筋肉の緊張が痛みを増強する悪循環
  3. (×)急性炎症の対応:冷罨法を行う(温罨法ではない)。炎症初期は冷却により血管収縮・腫脹軽減
  4. (○)がん性疼痛の治療:モルヒネ・フェンタニルなどの麻薬性鎮痛薬が主体。WHO方式がん疼痛治療法に基づく

W. ホルモンと作用の組合せで、誤っているものを一つ選べ​

  1. サイロキシン――基礎代謝(エネルギー代謝)の亢進
  2. メラトニン――消炎作用(抗炎症作用)
  3. パラソルモン(パラトルモン)――血中カルシウム濃度の調整
  4. ノルアドレナリン――血圧上昇

解答

2

解説

  1. (○)サイロキシン(T4):甲状腺ホルモン。基礎代謝を亢進させ、エネルギー消費を増加。欠乏で粘液水腫、過剰で甲状腺機能亢進症
  2. (×)メラトニン:松果体から分泌され、睡眠・覚醒リズムを調整(消炎作用ではない)。夜間に分泌増加し、睡眠を促進
  3. (○)パラソルモン(副甲状腺ホルモン):血中カルシウム濃度を上昇させる。骨吸収促進、腎でのCa再吸収促進
  4. (○)ノルアドレナリン:カテコールアミン。血管収縮により血圧上昇。交感神経の神経伝達物質

X. 薬物の投与方法について、正しいのはどれか​

  1. 皮下注射は、筋肉注射に比し薬物の吸収が速い
  2. 直腸内投与では、経口投与に比し効果の発現が遅い
  3. 経皮投与は、肝臓での初回通過効果を受けない
  4. 舌下投与は、肝臓での初回通過効果を受ける

解答

3

解説

  1. (×)皮下注射と筋肉注射:筋肉注射の方が吸収が速い(皮下注射が速いではない)。筋肉は血流が豊富
  2. (×)直腸内投与:経口投与より効果発現が早い(遅いではない)。一部が肝臓を通過せず、全身循環に入る
  3. (○)経皮投与(貼付剤など):皮膚から直接吸収され、肝臓での初回通過効果を受けない。持続的な血中濃度維持が可能
  4. (×)舌下投与:口腔粘膜から直接吸収され、肝臓での初回通過効果を受けない(受けるではない)。速効性がある(ニトログリセリンなど)

問題6. 計算問題​

40%のステリハイド(グルタラール)液が800mlある。これを利用して5%のステリハイド液を600ml作りたい。

使用する精製水は最少でいくら必要ですか。(惑わされないように!)

解答が正解でも式が間違っているとダメ。式の形態は自由。

解答

525ml

計算式と考え方

ステップ1:作りたい溶液に含まれるステリハイドの量を計算

5%の溶液600mlには、ステリハイドが何ml含まれているか?

600ml×5%=600×0.05=30ml600\text{ml} \times 5\% = 600 \times 0.05 = 30\text{ml}

ステップ2:30mlのステリハイドを含む40%原液は何mlか?

40%の溶液の中に30mlのステリハイドが入っているとき、その溶液は全部で何ml?

30ml÷40%=30÷0.4=75ml30\text{ml} \div 40\% = 30 \div 0.4 = 75\text{ml}

ステップ3:精製水の量を計算

全体600mlから、原液75mlを引く

600ml−75ml=525ml600\text{ml} - 75\text{ml} = 525\text{ml}

解説

考え方のポイント:

  • 完成品(5%溶液600ml)に含まれる「ステリハイド本体」の量は30ml
  • その30mlが、40%原液の中に含まれているとき、原液は75ml必要
  • 残りの525mlは精製水で薄める

実際の作り方:

  1. 40%原液を75ml測る
  2. 精製水を525ml測る
  3. 混ぜると5%溶液600mlの完成

注意:「800mlある」という情報は引っかけ

  • 800mlあっても、実際に使うのは75mlだけ
  • この問題では800mlという情報は計算に使わない