臨床看護概論I 試験対策
間違っているのはどれか
- 病院は、医師または歯科医師が医業または歯科医業を行う場所で、20人以上の患者が入院できる施設を有するものをいう。
- 助産所は、助産師が開業している施設で、正常分娩のみを扱い、5床以下の入所施設を持つことができる。
- 診療所は、19人以下の患者が入院できる施設を有する、もしくは入院施設を有しない医療施設である。
- 介護保険3施設は介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設である。
正解: 2 解説:
- 正しい。医療法第1条により、病院とは医師または歯科医師が公衆または特定多数人のため医業または歯科医業を行う場所であって、20人以上の患者が入院できる施設を有するものと定義されています。
- 誤り。助産所とは開業権をもつ助産師が開業している施設で、正常分娩のみを扱い、9床以下の入所施設を持つことができます。
- 正しい。診療所とは、19人以下の患者が入院できる施設(有床診療所)もしくは患者が入院できる施設を有しない施設(無床診療所)をいいます。
- 正しい。介護保険3施設は介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設の3つです。
レーデラーの3つの病気の段階で正しい順番はどれか。
- 健康から病気への移行期 → 病気からの回復期 → 病気の受容期
- 病気の受容期 → 健康から病気への移行期 → 病気からの回復期
- 健康から病気への移行期 → 病気の受容期 → 病気からの回復期
- 病気からの回復期 → 健康から病気への移行期 → 病気の受容期
正解: 3
解説:
- 誤り。病気からの回復期は最後の段階です。
- 誤り。健康から病気は最初の段階です。
- 正しい。健康から病気への移行期、病気の受容期、病気からの回復期の順番です。
- 誤り。回復期は最後の段階です。
次のうち、健康政策に関する宣言・憲章・計画でないものはどれか。
- アルマ・アタ宣言(プライマリヘルスケア)
- オタワ憲章(ヘルスプロモーション)
- 健康日本21
- ワシントン条約
正解: 4 解説:
- 誤り。アルマ・アタ宣言は1978年にWHOが採択したもので、すべての人が利用できる基本的な保健医療サービスを提供することを目的としています。
- 誤り。オタワ憲章は1986年にWHOが採択したもので、個人やコミュニティが自らの健康を管理・改善するための能力を高めることを目的としています。
- 誤り。健康日本21は国民の健康の増進を図るための行動計画であり、生活習慣病の予防や健康づくりを推進することを目的としています。
- 正しい。ワシントン条約は絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約であり、健康政策に関するものではありません。
急性期の患者について誤っているのはどれか。
- 急性期では治療を優先するため説明は不要である
- 急性期は病状が不安定である
- 急性期は適切な説明で不安を軽減し治療への協力を促す必要がある
- 急性期は病状が急激に変化する時期である
正解: 1 解説: 急性期の患者に対しても、適切な説明を行うことは重要です。説明により患者の不安を軽減し、治療への協力を促すことができます。
リハビリテーションについて誤っているものはどれか
- 急性期が終わってからリハビリテーションを開始する
- 急性期からリハビリテーションを開始する
- 重症例においても早期リハビリテーションが重要である
- 早いうちから身体を動かす
正解: 1
解説: リハビリテーションは急性期から始めるべきであり、集中治療を必要とするような重症な場合においても、早期リハビリテーションが重要とされています。障害発生の急性期から離床を促し、身体を動かすことが推奨されています。
ADLに該当するのはどれか。
- 買い物
- 移乗
- 掃除
- 料理
正解: 2 解説:
- 誤り。買い物はIADL(手段的ADL)に該当します。
- 正しい。移乗はADL(日常生活動作)に該当します。ADLには、食事、排泄、入浴、着替え、移動、整容などの基本的な日常生活動作が含まれます。
- 誤り。掃除はIADL(手段的ADL)に該当します。
- 誤り。料理はIADL(手段的ADL)に該当します。
ADLは簡単なもの、IADLは複雑なものと覚えると良いです。
慢性疾患について誤っているものはどれか
- 生活習慣病は完治する
- 慢性疾患は長期間にわたり経過する
- 慢性疾患は再発・増悪を繰り返すことがある
- 慢性疾患は生活の質に影響を与える
正解: 1 解説:
- 正しい。生活習慣病は完治しないことが多く、長期間にわたり管理が必要です。
- 誤り。慢性疾患は長期間にわたり経過します。
- 誤り。慢性疾患は再発・増悪を繰り返すことがあります。
- 誤り。慢性疾患は生活の質に影響を与えることがあります。
キューブラー・ロスの死の受容の5段階で、順番が正しいのはどれか。
- 否認 → 怒り → 抑うつ → 取引 → 受容
- 否認 → 抑うつ → 怒り → 取引 → 受容
- 否認 → 怒り → 取引 → 抑うつ → 受容
- 否認 → 取引 → 怒り → 抑うつ → 受容
正解: 3
解説:
- 誤り。抑うつが取引の前に来るのは誤りです。
- 誤り。怒りが抑うつの前に来るのは誤りです。
- 正しい。人が死を受け入れる過程を表しています。
- 誤り。取引が怒りの前に来るのは誤りです。
死の判定に含まれる3徴候に該当しないのはどれか。
- 心臓停止
- 呼吸停止
- 瞳孔散大(対光反射消失)
- 体温低下
正解: 4
解説:
- 誤り。心臓停止は死の判定における3徴候の一つです。
- 誤り。呼吸停止は死の判定における3徴候の一つです。
- 誤り。瞳孔散大(対光反射消失)は死の判定における3徴候の一つです。
- 正しい。体温低下は死の判定の3徴候には含まれません。死の判定は心臓停止、呼吸停止、瞳孔散大(対光反射消失)の3徴候をもとに、医師が死を宣告することによって死亡が確定します。
貧血患者の食事指導として誤っているものはどれか。
- 低タンパク質の食事を推奨する
- 高タンパク質の食事を推奨する
- 鉄分を多く含む食事を推奨する
- 高エネルギーの食事を推奨する
正解: 1
解説:
- 誤り。貧血患者には低タンパク質の食事は推奨されません。タンパク質は赤血球の生成に必要な栄養素です。
- 正しい。高タンパク質の食事は貧血患者に推奨されます。タンパク質は赤血球の生成に必要な栄養素です。
- 正しい。鉄分を多く含む食事は貧血患者に推奨されます。鉄分はヘモグロビンの主要成分であり、赤血球の生成に不可欠です。
- 正しい。高エネルギーの食事は貧血患者に推奨されます。エネルギーは体の機能を維持し、赤血球の生成をサポートします。
血液分布異常性ショックの分類と機序の組み合わせで誤っているのはどれか。
- 循環血液量減少性ショック - 循環血液量の低下
- 心原性ショック - 心筋のポンプ機能の低下
- 心外閉塞性ショック - 血流の障害
- 血液分布異常性ショック - 末梢血管抵抗の上昇
正解: 4
解説:
- 正しい。出血、脱水などにより循環血液量が低下することで発生します。
- 正しい。心筋梗塞、心筋症などにより心筋のポンプ機能が低下することで発生します。
- 正しい。心タンポナーデ、肺塞栓症などにより血流が障害されることで発生します。
- 誤り。血液分布異常性ショックは、敗血症性ショック、アナフィラキシーショックなどがあり、末梢血管抵抗の低下により血液が末梢に分布し、心拍出量が低下することで発生します。したがって、「末梢血管抵抗の上昇」は誤りです。
COPD患者への酸素投与について誤りはどれか
- 高濃度酸素投与が推奨される
- 低濃度酸素投与が推奨される
- 酸素投与は呼吸困難の軽減に有効である
- 酸素投与は血中酸素飽和度を改善する
正解: 1 解説:
- 誤り。COPD患者に対して高濃度酸素投与を行うと、呼吸中枢が抑制され、二酸化炭素ナルコーシスを引き起こすリスクがあります。したがって、低濃度酸素投与が推奨されます。
- 正しい。COPD患者には低濃度酸素投与が推奨されます。これにより、呼吸中枢の抑制を防ぎ、二酸化炭素ナルコーシスのリスクを低減します。
- 正しい。酸素投与は呼吸困難の軽減に有効です。適切な酸素療法により、患者の呼吸状態が改善されます。
- 正しい。酸素投与は血中酸素飽和度を改善します。適切な酸素療法により、血中の酸素レベルが向上し、組織への酸素供給が改善されます。
嚥下困難患者の食事姿勢として誤っているものはどれか
- 頸部後屈で食べさせると誤嚥防止につながる
- 頸部前屈で食べさせると誤嚥防止につながる
- 食事中は頭部を安定させる
- 食事中は体幹を安定させる
正解: 1 解説:
- 誤り。頸部後屈は気道を開くため、誤嚥のリスクが高まります。嚥下困難患者には頸部前屈が推奨されます。
- 正しい。頸部前屈は嚥下を促進し、誤嚥防止につながります。
- 正しい。頭部を安定させることで、嚥下動作が円滑になり、誤嚥のリスクが低減します。
- 正しい。体幹を安定させることで、嚥下動作が円滑になり、誤嚥のリスクが低減します。
便秘について誤っているものはどれか
- 排便回数が1週間なかったら便秘である
- 排便回数が週に2回以下、または3日以上排便がない状態
- 排便困難や硬便を伴うことが多い
- 便秘は生活の質を低下させる
正解: 1 解説:便秘の定義は、排便回数が週に2回以下、または3日以上排便がない状態です。
発熱・悪寒時の看護として誤っているものはどれか
- 悪寒時は体を冷やす
- 悪寒時は体を温める
- 発熱時はこまめに水分補給を行う
- 発熱時は安静を保つ
正解: 1 解説: 悪寒時は体を温めることが重要です。悪寒は体温が上昇する前兆であり、体を温めることで体温の上昇を助けます。
痛みのアセスメントについて正しいのはどれか。
- VRSは患者さんに長さ10cmの線に指を置いてもらい、痛みの強さを評価する尺度である。
- NRSは痛みの強さを0から10の11段階で評価する尺度である。
- VASは痛みの強さを顔の表情で評価する尺度である。
- FPSは痛みなし、少し痛い、痛い、かなり痛い、耐えられないくらい痛いの5段階で評価する尺度である。
正解: 2
解説:
- 誤り。VAS(Visual Analog Scale)の説明です。
- 正しい。NRS(Numeric Rating Scale)は、痛みの強さを0から10の11段階で評価する尺度です。0は「痛みなし」、10は「想像しうる最悪の痛み」を示します。
- 誤り。FPS(Faces Pain Scale)の説明です。
- 誤り。VRS(Verbal Rating Scale)の説明です。
JCS(Japan Coma Scale)
JCS(Japan Coma Scale)のI-3で該当する状態はどれか。
- 普通の呼びかけで容易に開眼する
- 大きな声または体を揺さぶることにより開眼する
- 自分の名前・生年月日が言えない
- 自分がどこにいるかがわからない
正解: 3
解説:
- 誤り。これはJCSのI-1に該当する状態です。
- 誤り。これはJCSのII-20に該当する状態です。
- 正しい。JCS(Japan Coma Scale)のI-3は自分の名前・生年月日が言えない状態(見当識障害)を指します。
- 誤り。これはJCSのI-2に該当する状態です。
意識障害の時の姿勢について誤っているものはどれか
- 除皮質硬直では、上肢は進展している
- 除皮質硬直では、上肢は屈曲している
- 除脳硬直では、上肢は進展している
- 除皮質硬直と除脳硬直の両方で、下肢は進展している
正解: 1 解説:
- 誤り。除皮質硬直では、上肢は屈曲しています。
- 正しい。除皮質硬直では、上肢は屈曲しています。
- 正しい。除脳硬直では、上肢は進展しています。
- 正しい。除皮質硬直と除脳硬直の両方で、下肢は進展しています。
不安反応の軽度(第1段階)について適切なのはどれか。
- 学習意欲は低下する
- 学習意欲は高まる
- 学習意欲は変化しない
- 学習が不可能になる
正解: 2
解説:
- 誤り。軽度の不安では学習意欲は低下しません。
- 正しい。試験では「学習意欲は高まる」と出題されるのが正解です。軽度の不安は適度な緊張感をもたらし、学習意欲や注意力を高める効果があります。
- 誤り。軽度の不安は学習意欲に影響を与えます。
- 誤り。学習が不可能になるのは重度の不安状態です。
MMT(徒手筋力テスト)の説明で正しいのはどれか。
- 5はいくらか抵抗を加えても、なお重力に打ち勝って全可動域を完全に動かせる
- 3は強い抵抗を加えても、なお重力に打ち勝って全可動域を完全に動かせる
- 1は筋収縮が起きるが関節が動かない状態を示す
- 0は重力を除けば全可動域を完全に動かせる
正解: 3
解説:
- 誤り。4の説明です。
- 誤り。5の説明です。3は抵抗を与えなければ、重力に打ち勝って全可動域を動かせる。
- 正しい。
- 誤り。2の説明です。0は筋の収縮は全く認められない。
MMT(徒手筋力テスト)の評価基準(覚えなくても良い)
| 数字 | 筋収縮 | 重力 | 抵抗 | 関節うごくか |
|---|---|---|---|---|
| 5 | あり | あり | あり | 全可動域 |
| 4 | あり | あり | いくらか | 全可動域 |
| 3 | あり | あり | なし | 全可動域 |
| 2 | あり | なし | なし | 全可動域 |
| 1 | 少し | なし | なし | 動かない |
| 0 | なし | なし | なし | 動かない |
高次脳機能障害に含まれないのはどれか。
- 記憶障害
- 注意障害
- 視野狭窄
- 失語症
正解: 3
解説:
- 誤り。記憶障害は高次脳機能障害に含まれます。
- 誤り。注意障害は高次脳機能障害に含まれます。
- 正しい。視野狭窄は高次脳機能障害には含まれません。試験では選択肢に視野狭窄が出題されることがありますが、これは誤りです。高次脳機能障害には、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害、失語症、失認、失行、半側空間無視が含まれます。
- 誤り。失語症は高次脳機能障害に含まれます。
寒冷療法の禁忌として誤っているのはどれか。
- 循環障害
- 血栓症
- 打撲
- 皮膚の疾患
正解: 3
解説:
- 誤り。循環障害に行うと血流がさらに悪化するため、寒冷療法の禁忌です。
- 誤り。血栓症に行うと血液の流れが悪くなり、血栓が増悪する可能性があるため、寒冷療法の禁忌です。
- 正しい。打撲は寒冷療法の禁忌ではありません。打撲に対しては、急性期には冷却療法が推奨されます。
- 誤り。皮膚の疾患に行うと刺激となり、症状が悪化する可能性があるため、寒冷療法の禁忌です。
リハビリテーション関連職の説明で誤っているのはどれか。
- 言語聴覚士は、言語訓練、嚥下訓練を行う。
- 医療ソーシャルワーカーは、要介護認定の申請代行、ケアプランの作成を行う。
- 理学療法士は、運動療法、物理療法、日常生活動作訓練を行う。
- 作業療法士は、手工芸、家事動作を行う。
正解: 2 解説:
- 誤り。
- 正しい。ケアマネジャーの説明です。
- 誤り。
- 誤り。
作業療法士について誤っているのはどれか。
- 手工芸を用いた訓練を行う
- 家事動作の訓練を行う
- 就労支援を行う
- 作業療法士自身が個々の患者の障害、病態に応じて市販の自助具、装具を調整することはない
正解: 4
解説:
- 誤り。作業療法士は手工芸を用いた訓練を行います。
- 誤り。作業療法士は家事動作の訓練を行います。
- 誤り。作業療法士は就労支援を行います。
- 正しい。試験問題の選択肢に「作業療法士自身が個々の患者の障害、病態に応じて市販の自助具、装具を調整することはない」と出題されることがありますが、これは誤りです。作業療法士は自助具、装具の選定・調整を行います。
言語聴覚療法について誤っているのはどれか。
- 言語訓練を行う
- 嚥下訓練を行う
- 構音障害の評価を行う
- 構音障害の評価にアイウエオをはっきり発音できるかどうかを評価する
正解: 4
解説:
- 誤り。言語聴覚士は言語訓練を行います。
- 誤り。言語聴覚士は嚥下訓練を行います。
- 誤り。言語聴覚士は構音障害の評価を行います。
- 正しい。 試験問題の選択肢に「構音障害の評価にアイウエオをはっきり発音できるかどうかを評価する」と出題されることがありますが、これは誤りです。構音障害の評価には、パタカラを用いて評価します。