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小児看護1 - 資料の問題

問題1​

母子健康手帳の交付を定めている法律はどれか。

  1. 母子保健法
  2. 母体保護法
  3. 児童福祉法
  4. 母子及び父子並びに寡婦福祉法

正答:1 解説:

  • 1. 母子保健法(正答):母子健康手帳の交付について定めている法律。妊娠の届出により市町村が交付する。
  • 2. 母体保護法:人工妊娠中絶や不妊手術について定めた法律。
  • 3. 児童福祉法:児童の福祉全般について定めた法律で、母子健康手帳の交付は含まない。
  • 4. 母子及び父子並びに寡婦福祉法:ひとり親家庭等の福祉について定めた法律。

問題2​

小児の骨と歯の発育について、正しいのはどれか。

  1. 手根骨の化骨数は暦年齢の2倍である。
  2. 乳歯は3か月から生え始める。
  3. すべての乳歯が生え揃うのは2歳から3歳ころである。
  4. 10歳ころから永久歯に生え変わる。

正答:3 解説:

  • 1. 手根骨の化骨数は暦年齢の2倍:不正確。手根骨の化骨数はそのまま暦年齢とほぼ一致する。
  • 2. 乳歯は3か月から生え始める:不正確。乳歯の萌出は一般的に6か月頃から始まる。
  • 3. すべての乳歯が生え揃うのは2歳から3歳ころ(正答):乳歯は合計20本で、2歳半頃までに全て萌出する。
  • 4. 10歳ころから永久歯に生え変わる:不正確。6歳頃から永久歯への生え替わりが始まる。

問題3​

標準的な発育の児において、頭囲と胸囲が等しくなるのはいつか。

  1. 1歳頃
  2. 3歳頃
  3. 6歳頃
  4. 9歳頃

正答:1 解説:

  • 1. 1歳頃(正答):出生時は頭囲>胸囲であるが、1歳頃に頭囲と胸囲が同じになり、その後は胸囲>頭囲となる。
  • 2. 3歳頃:この時期にはすでに胸囲の方が大きい。
  • 3. 6歳頃、4. 9歳頃:いずれも異なる時期。胸囲の方が明らかに大きい。

問題4​

正常な発達の4か月児にみられるのはどれか。

  1. 寝返りをする
  2. 一人で座る
  3. 首がすわる
  4. はいはいができる。

正答:3 解説:

  • 1. 寝返りをする:一般的に5~6か月頃に習得する。
  • 2. 一人で座る:一般的に7~8か月頃に習得する。
  • 3. 首がすわる(正答):生後3~4か月頃に首がすわり、身体を支えることができるようになる。
  • 4. はいはいができる:一般的に8~10か月頃に習得する。

問題5​

11歳の1型糖尿病患児と親への退院時の説明について、適切なのはどれか。

  1. 「退院後はインスリン注射は必要ありません。」
  2. 「血糖コントロールができていれば、通常の学校生活が送れます。」
  3. 「血糖値の測定は親に行ってもらいましょう。」
  4. 「低血糖症状があるときは軽い運動をしましょう。」

正答:2 解説:

  • 1. 退院後はインスリン注射は必要ありません:間違い。1型糖尿病はインスリンが絶対的に必要。
  • 2. 血糖コントロールができていれば、通常の学校生活が送れます(正答):血糖値が管理されていれば、通常の学校生活が可能。
  • 3. 血糖値の測定は親に行ってもらいましょう:11歳なら自分で行えるよう指導する。
  • 4. 低血糖症状があるときは軽い運動をしましょう:間違い。低血糖時は糖分をとる。

問題6​

乳幼児が成人に比べ脱水を起こしやすい理由について、正しいのはどれか。

  1. 体重あたりの水分量が少ない。
  2. 体重あたりの不感蒸泄量が少ない。
  3. 体重あたりの体表面積が小さい。
  4. 腎臓の尿濃縮力が弱い。

正答:4 解説:

  • 1. 体重あたりの水分量が少ない:間違い。乳幼児は体重あたりの水分量が成人より多い。
  • 2. 体重あたりの不感蒸泄量が少ない:間違い。不感蒸泄量は成人より多い。
  • 3. 体重あたりの体表面積が小さい:間違い。乳幼児は体表面積が成人より大きい。
  • 4. 腎臓の尿濃縮力が弱い(正答):乳幼児の腎機能は未熟で尿濃縮力が弱く、脱水しやすい。

問題7​

麻しんの子と昨日接触した1歳児の感染を心配している母への説明について、適切なのはどれか。

  1. 「感染力は弱いので心配ありません。」
  2. 「3日間様子をみて、症状がなければ大丈夫です。」
  3. 「予防接種をしていれば感染しません。」
  4. 「接触後4~5日以内であれば免疫グロブリンの投与が発症予防に有効です。」

正答:4 解説:

  • 1. 感染力は弱いので心配ありません:間違い。麻しんは非常に感染力が強い。
  • 2. 3日間様子をみて、症状がなければ大丈夫:間違い。潜伏期間は10~14日。
  • 3. 予防接種をしていれば感染しません:絶対ではない。免疫が不十分な場合もある。
  • 4. 接触後4~5日以内であれば免疫グロブリンの投与が発症予防に有効です(正答):早期の免疫グロブリン投与は発症予防効果がある。

問題8​

ダウン症候群について、正しいのはどれか。

  1. 22番染色体のトリソミーにより生じる。
  2. 母親の加齢とともに発生率が減少する。
  3. 成長・発達の遅滞はみられない。
  4. 心疾患を合併することがある。

正答:4 解説:

  • 1. 22番染色体のトリソミー:間違い。21番染色体のトリソミーが原因。
  • 2. 母親の加齢とともに発生率が減少:間違い。高齢出産でリスクが上昇する。
  • 3. 成長・発達の遅滞はみられない:間違い。成長・発達の遅滞は主要な症状。
  • 4. 心疾患を合併することがある(正答):約50%で先天性心疾患を合併する。

問題9​

出生直後の正常新生児にみられるのはどれか。

  1. 生理的黄疸
  2. 生理的貧血
  3. 卵円孔の開鎖
  4. 大泉門の膨隆

正答:3 解説:

  • 1. 生理的黄疸(間違い):生後2~3日目から現れるため、出生直後にはみられない。ビリルビン値の上昇により起こる。
  • 2. 生理的貧血(間違い):生後2~3か月頃に起こる現象。出生直後には見られない。
  • 3. 卵円孔の開鎖(正答):胎児期は開いているが、出生後の肺呼吸開始により左房圧が上昇し、機能的に閉鎖する。これは出生直後から始まる正常な生理的変化。
  • 4. 大泉門の膨隆(間違い):大泉門の膨隆は頭蓋内圧亢進を示す病的所見。正常新生児では平坦または軽度陥凹している。

問題10​

Aちゃん(3歳、女児)。急性リンパ性白血病と診断された。 看護について、適切でないのはどれか。

  1. 出血班や止血状態を確認する。
  2. 治療は短期間であると家族に伝える。
  3. 寛解期には、これまでの遊びが継続できるよう支援する。
  4. 同じ状況下の家族会を紹介する。

正答:2 解説:

  • 1. 出血班や止血状態を確認する:適切。血小板減少により出血傾向があるため。
  • 2. 治療は短期間であると家族に伝える(不適切):白血病の治療は数年間の長期にわたる。
  • 3. 寛解期には、これまでの遊びが継続できるよう支援する:適切。QOL向上のため重要。
  • 4. 同じ状況下の家族会を紹介する:適切。精神的支援につながる。

問題11​

小児のネフローゼ症候群について、正しいものの組み合わせはどれか。 a. 急性期に浮腫(むくみ)が認められる場合、水分を制限すれば安静の必要はない。 b. 高たんぱく血症が認められる。 c. 副腎皮質ステロイド薬が有効とされている。 d. 経過が長期にわたるため、家族と協力し生育を見守り、生活を援助する。

  1. aとb 
  2. aとc 
  3. bとd 
  4. cとd

正答:4 解説:

  • a. 水分を制限すれば安静の必要はない:間違い。急性期は安静が必要。
  • b. 高たんぱく血症が認められる:間違い。低たんぱく血症が特徴。
  • c. 副腎皮質ステロイド薬が有効(正しい):第一選択薬として使用される。
  • d. 経過が長期にわたるため、家族と協力し生育を見守る(正しい):慢性疾患のため長期的な支援が必要。

問題12​

痙攣時の看護について、適切なのはどれか。

  1. 衣服を緩め呼吸を楽にする。
  2. 部屋を明るくする。
  3. 強くゆする。
  4. 大きな声で名前を呼ぶ。

正答:1 解説:

  • 1. 衣服を緩め呼吸を楽にする(正答):気道確保と呼吸を楽にすることが最優先。
  • 2. 部屋を明るくする:不適切。むしろ暗くして刺激を避ける。
  • 3. 強くゆする:危険。けいれん時は身体を固定する。
  • 4. 大きな声で名前を呼ぶ:不適切。刺激となり発作を悪化させる可能性。

問題13​

乳幼児の痙攣の看護について、適切なのはどれか。

  1. 小児は痙攣を起こしにくい。
  2. 声をかけ体をゆする。
  3. 痙攣時に嘔吐が伴う場合は顔を横向きにする。
  4. 前駆症状がみられることはない。

正答:3 解説:

  • 1. 小児は痙攣を起こしにくい:間違い。小児は成人より痙攣を起こしやすい。
  • 2. 声をかけ体をゆする:危険。刺激により発作が悪化する可能性。
  • 3. 痙攣時に嘔吐が伴う場合は顔を横向きにする(正答):誤嚥防止のため重要。
  • 4. 前駆症状がみられることはない:間違い。発熱や機嫌の悪さなどの前駆症状がある場合が多い。

問題14​

学童期の肥満について、適切なのはどれか。

  1. 生活習慣の改善は有効である。
  2. 肥満度10%以上は肥満である。
  3. 男女とも減少傾向にある。
  4. 朝食の欠食は肥満にはつながらない。

正答:1 解説:

  • 1. 生活習慣の改善は有効である(正答):食事・運動・睡眠の改善が肥満解消に重要。
  • 2. 肥満度10%以上は肥満である:間違い。一般的に20%以上が肥満とされる。
  • 3. 男女とも減少傾向にある:間違い。小児肥満は増加傾向にある。
  • 4. 朝食の欠食は肥満にはつながらない:間違い。朝食欠食は肥満のリスク因子。

問題15​

離乳の進め方の説明について、適切なのはどれか。

  1. 開始は8~9か月ころが望ましい。
  2. 離乳食は1日2回から始める。
  3. 離乳食はつぶし粥から始める。
  4. 完了は2歳ころである。

正答:3 解説:

  • 1. 開始は8~9か月ころが望ましい(間違い):離乳開始は生後5~6か月頃が適切。首がすわり、支えがあれば座れるようになった時期。
  • 2. 離乳食は1日2回から始める(間違い):離乳初期は1日1回から開始し、徐々に回数を増やす。
  • 3. 離乳食はつぶし粥から始める(正答):離乳初期はなめらかにすりつぶした10倍粥(つぶし粥)から開始するのが基本。
  • 4. 完了は2歳ころである(間違い):離乳完了は1歳~1歳6か月頃が一般的。2歳では遅すぎる。

問題16​

アプガースコアについて、誤っているのはどれか。

  1. 出生時の仮死の程度や、健康状態を評価する方法である。
  2. 生後1分後、5分後に評価する。
  3. 10点満点で採点、評価する。
  4. 心拍数、呼吸、筋緊張、反射の4項目から判定する。

正答:4 解説:

  • 1. 出生時の仮死の程度や健康状態を評価する方法:正しい。
  • 2. 生後1分後、5分後に評価する:正しい。
  • 3. 10点満点で採点、評価する:正しい。各項目0~2点で計10点満点。
  • 4. 心拍数、呼吸、筋緊張、反射の4項目から判定する(誤り):5項目(心拍数、呼吸、筋緊張、反射、皮膚色)で評価。

問題17​

新生児メレナについて正しいのはどれか。

  1. 吐血・下血がみられる。
  2. ビタミンK過剰に伴う出血である。
  3. 出生後7日ころ発症することが多い。
  4. 原因の一つで腸内細菌叢の形成がある。

正答:1 解説:

  • 1. 吐血・下血がみられる(正答):新生児メレナの主要症状は消化管出血。
  • 2. ビタミンK過剰に伴う出血:間違い。ビタミンK欠乏が原因。
  • 3. 出生後7日ころ発症することが多い:間違い。生後2~3日に多い。
  • 4. 原因の一つで腸内細菌叢の形成がある:正しいが、主因はビタミンK欠乏。

問題18​

マイコプラズマ肺炎について、正しいのはどれか。

  1. 60歳以上の高齢者に多い。
  2. 飛沫感染する。
  3. 市中感染はしない。
  4. ペニシリン系薬が有効である。

正答:2 解説:

  • 1. 60歳以上の高齢者に多い:間違い。学童期~青年期に多い。
  • 2. 飛沫感染する(正答):咳やくしゃみによる飛沫感染が主要な感染経路。
  • 3. 市中感染はしない:間違い。市中感染の代表的疾患。
  • 4. ペニシリン系薬が有効:間違い。マクロライド系抗菌薬が第一選択。

問題19​

ファロー四徴症について正しいのはどれか。

  1. 一般的には保存療法である。
  2. 特徴の一つに左室肥大がある。
  3. 無酸素発作時はうつ伏せにする。
  4. チアノーゼ性心疾患の中では最も多い。

正答:4 解説:

  • 1. 一般的には保存療法である:間違い。手術療法が基本。
  • 2. 特徴の一つに左室肥大がある:間違い。右室肥大が特徴。
  • 3. 無酸素発作時はうつ伏せにする:間違い。膝胸位(squat position)をとる。
  • 4. チアノーゼ性心疾患の中では最も多い(正答):チアノーゼ性先天性心疾患の代表。

問題20​

循環器疾患患児の看護について、適切でないのはどれか。

  1. 心室中隔欠損症では、呼吸状態、発汗、体重増加の程度を観察する。
  2. ファロー四徴症では、チアノーゼの増悪を観察する。
  3. ファロー四徴症の無酸素発作時には、仰臥位をとる。
  4. 川崎病では、アスピリンの継続を服用を行う。

正答:3 解説:

  • 1. 心室中隔欠損症では呼吸状態、発汗、体重増加を観察:適切。心不全症状の監視。
  • 2. ファロー四徴症ではチアノーゼの増悪を観察:適切。重要な症状変化。
  • 3. ファロー四徴症の無酸素発作時には仰臥位をとる(不適切):膝胸位が正しい。
  • 4. 川崎病ではアスピリンの継続服用:適切。冠動脈病変予防のため。

問題21​

Aちゃん(1歳3か月、男児)。川崎病と診断され、入院中である。Aちゃんは口唇が赤くて腫れがある。Aちゃんは皮疹がみられるようになり、母親が心配している。 母親への説明として適切なのはどれか。

  1. 「薬の副作用です。」
  2. 「回復期にみられる症状です。」
  3. 「症状の悪化を意味しています。」
  4. 「皮膚科で原因を相談してみましょう。」

正答:2 解説:

  • 1. 薬の副作用です:間違い。川崎病の典型的症状。
  • 2. 回復期にみられる症状です(正答):回復期の膜様落屑は典型的な所見。
  • 3. 症状の悪化を意味しています:間違い。回復の兆候。
  • 4. 皮膚科で原因を相談:不適切。川崎病の経過として説明すべき。

問題22​

発熱と発疹及び食欲がない3歳の男児が川崎病と診断され入院した。看護で適切なのはどれか。

  1. いちご舌の症状の観察をする。
  2. 禁飲食になることを母親に説明する。
  3. 発疹が消失するまで清拭ケアは見合わせる。
  4. γグロブリンを投与する場合は血圧上昇に注意する。

正答:1 解説:

  • 1. いちご舌の症状の観察をする(正答):川崎病の診断基準の一つである口唇・口腔の変化(いちご舌、口唇の発赤・亀裂など)を観察することは重要な看護ケア。
  • 2. 禁飲食になることを母親に説明する(間違い):川崎病では基本的に禁飲食にはならない。発熱により食欲不振があっても水分・栄養摂取を促す。
  • 3. 発疹が消失するまで清拭ケアは見合わせる(間違い):清潔ケアは継続して行う。皮膚の清潔保持は二次感染予防のため重要。
  • 4. γグロブリンを投与する場合は血圧上昇に注意する(間違い):γグロブリン投与時は血圧低下やアナフィラキシー反応に注意する。血圧上昇ではない。

問題23​

急性糸球体腎炎で入院している患児の看護について、適切なのはどれか。

  1. 水分摂取を促す。
  2. 腹部の冷罨法を行う。
  3. ベッド上での遊びを工夫する。
  4. 食べ物の持ち込みを許可する。

正答:3 解説:

  • 1. 水分摂取を促す:不適切。浮腫があるため水分制限が必要。
  • 2. 腹部の冷罨法を行う:不適切。特に必要な処置ではない。
  • 3. ベッド上での遊びを工夫する(正答):安静が必要だが、QOL維持のため遊びの工夫は重要。
  • 4. 食べ物の持ち込みを許可する:不適切。塩分制限が必要。

問題24​

熱性痙攣について、正しいのはどれか。

  1. 6歳以上の小児に好発する。
  2. 解熱時に起こりやすい。
  3. 反復する場合は、予防的にジアゼパム座薬を用いる。
  4. てんかんには移行しない。

正答:3 解説:

  • 1. 6歳以上の小児に好発する:間違い。6か月~5歳に多い。
  • 2. 解熱時に起こりやすい:間違い。発熱の上昇期に起こりやすい。
  • 3. 反復する場合は、予防的にジアゼパム座薬を用いる(正答):熱性けいれんの予防に使用。
  • 4. てんかんには移行しない:間違い。稀にてんかんに移行することがある。

問題25​

小児の細菌感染症について、誤っているのはどれか。

  1. 肺炎球菌による感染症の予防接種は、定期接種である。
  2. 溶血性連鎖球菌感染症では、ペニシリン系抗生物質が有効である。
  3. 百日咳の主な症状は、咳嗽発作とレプリーゼである。
  4. ジフテリアは、毎年国内で発症がある。

正答:4 解説:

  • 1. 肺炎球菌の予防接種は定期接種:正しい。
  • 2. 溶血性連鎖球菌感染症にはペニシリン系が有効:正しい。
  • 3. 百日咳の主な症状は咳嗽発作とレプリーゼ:正しい。
  • 4. ジフテリアは毎年国内で発症がある(誤り):日本では非常に稀で、ほぼ発症はない。

問題26​

風疹について、正しいものを1つ選べ。

  1. 風疹は、主に接触感染である。
  2. 合併症としては、二次感染による肺炎、中耳炎の頻度が高い。
  3. 症状はカタル期・発疹期・回復期の3期に分かれる。
  4. 潜伏期は2~3週間で、発熱とほぼ同時期に発疹が現れる。

正答:4 解説:

  • 1. 風疹は主に接触感染:間違い。飛沫感染が主要な感染経路。
  • 2. 合併症として肺炎、中耳炎の頻度が高い:間違い。合併症は稀。
  • 3. 症状はカタル期・発疹期・回復期の3期:間違い。麻疹の症状経過。
  • 4. 潜伏期は2~3週間で、発熱とほぼ同時期に発疹が現れる(正答):風疹の典型的経過。

問題27​

9歳の女児。3日前から発疹と水痘が出現したため、本日かかりつけ医を受診したところ水痘と診断された。母親はどんなことに気を付ければいいですかと心配している。説明で適切なのはどれか。

  1. 水疱は潰す。
  2. 保清は控える。
  3. 発疹の痂皮化を観察する。
  4. 解熱したら登校してよい。

正答:3 解説:

  • 1. 水疱は潰す(間違い):水疱を潰すと二次感染のリスクが高まり、瘢痕が残る可能性がある。自然に乾燥するのを待つ。
  • 2. 保清は控える(間違い):適度な保清は必要。皮疹の二次感染予防のために清潔を保つことが重要。入浴時は皮疹を擦らないよう注意。
  • 3. 発疹の痂皮化を観察する(正答):全ての発疹が痂皮化(かさぶた化)するまで感染力があるため、経過観察が重要。学校保健安全法では全発疹の痂皮化まで出席停止。
  • 4. 解熱したら登校してよい(間違い):解熱だけでは登校不可。全発疹の痂皮化を確認してから登校可能。

問題28​

次の疾患の起因ウイルスについて、誤っている組み合わせはどれか。

  1. 咽頭結膜熱・・・・・・・・アデノウイルス
  2. 突発性発疹・・・・・・・・ヒトヘルペス6ウイルス
  3. 伝染性紅斑・・・・・・・・EBウイルス
  4. ヘルパンギーナ・・・・・・コクサッキーウイルス

正答:3 解説:

  • 1. 咽頭結膜熱=アデノウイルス:正しい。
  • 2. 突発性発疹=ヒトヘルペス6ウイルス:正しい。
  • 3. 伝染性紅斑=EBウイルス(誤り):パルボウイルスB19が原因。
  • 4. ヘルパンギーナ=コクサッキーウイルス:正しい。

問題29​

疾患と症状の組み合わせで、正しいのはどれか。

  1. しょう紅熱・・・・・・・・・・・・・イチゴ舌
  2. 麻疹・・・・・・・・・・・・・・・・水疱
  3. 伝染性紅斑・・・・・・・・・・・・・コブリック斑
  4. 流行性耳下腺炎・・・・・・・・・・・レプリーゼ

正答:1 解説:

  • 1. しょう紅熱=イチゴ舌(正答):しょう紅熱(猩紅熱)では舌が赤く腫れてイチゴ状になる「イチゴ舌」が特徴的症状として現れる。
  • 2. 麻疹=水疱(間違い):麻疹では斑状丘疹性発疹が現れるが、水疱は形成しない。水疱は水痘(水ぼうそう)の特徴。
  • 3. 伝染性紅斑=コブリック斑(間違い):コブリック斑は麻疹の前駆期に口腔内に現れる白斑。伝染性紅斑の特徴は頬の「リンゴ様紅斑」と四肢の「レース様紅斑」。
  • 4. 流行性耳下腺炎=レプリーゼ(間違い):レプリーゼ(吸気性笛声)は百日咳の特徴的症状。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の症状は耳下腺の腫脹と疼痛。

問題30​

先天性風疹症候群(CRS)について、正しいのはどれか。

  1. 産道感染による。
  2. 母親の妊娠36週以降の感染で発症する。
  3. 妊娠前のワクチン接種では予防できない。
  4. 難聴が出現する。

正答:4 解説:

  • 1. 産道感染による(間違い):胎内感染(垂直感染)が原因。母体の風疹ウイルスが胎盤を通じて胎児に感染する。
  • 2. 母親の妊娠36週以降の感染で発症する(間違い):妊娠初期(特に妊娠20週まで、中でも12週まで)の感染で発症リスクが高い。後期の感染ではリスクは低い。
  • 3. 妊娠前のワクチン接種では予防できない(間違い):妊娠前のワクチン接種により抗体を獲得することで予防可能。妊娠可能年齢の女性への予防接種が重要。
  • 4. 難聴が出現する(正答):先天性風疹症候群の三大症状は難聴、白内障、先天性心疾患。感音性難聴が代表的症状の一つ。

問題31​

小児が成人に比べて熱中症になりやすいのはなぜか。

  1. 肝機能が未熟である。
  2. 体温調節機能が未熟である。
  3. 体重あたりの体表面積が小さい。
  4. 体重に占める水分の割合が小さい。

正答:2 解説:

  • 1. 肝機能が未熟である:間違い。肝機能の未熟性は熱中症の直接的要因ではない。
  • 2. 体温調節機能が未熟である(正答):小児は発汗機能や体温調節中枢が未熟で、体温調節能力が成人より劣る。
  • 3. 体重あたりの体表面積が小さい:間違い。小児は体重あたりの体表面積が成人より大きい。
  • 4. 体重に占める水分の割合が小さい:間違い。小児は体重に占める水分割合が成人より大きい。

問題32​

発達障害でないのはどれか。

  1. 学習障害
  2. 摂食障害
  3. 自閉症スペクトラム障害
  4. 注意欠如(欠陥)多動性障害

正答:2 解説:

  • 1. 学習障害:発達障害に含まれる。読み・書き・計算の習得困難。
  • 2. 摂食障害(正答):精神疾患の一種で、発達障害ではない。摂食行動の異常を示す。
  • 3. 自閉症スペクトラム障害:発達障害の代表的疾患。
  • 4. 注意欠如多動性障害:発達障害に含まれる。ADHD。

問題33​

発達障害について、正しいのはどれか。

  1. 知的障害(精神遅滞)は、適切な養育を受けられなかったことが原因で起こる。
  2. 自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)にはコミュニケーションの障害はみられない。
  3. 広汎な知的障害がみられる。
  4. 注意欠如・多動性障害(ADHD)では、不注意・衝動性・多動性の3つを主症状とする。

正答:4 解説:

  • 1. 知的障害は養育が原因:間違い。先天的・生物学的要因が主原因。
  • 2. 自閉症にコミュニケーション障害はない:間違い。コミュニケーション障害は主症状の一つ。
  • 3. 広汎な知的障害がみられる:間違い。必ずしも知的障害を伴わない。
  • 4. ADHDの3主症状(正答):不注意・衝動性・多動性がADHDの中核症状。

問題34​

乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防に関する説明について、適切なのはどれか。

  1. 「両親の喫煙とは、関係がありません。」
  2. 「できるだけ母乳で育てましょう。」
  3. 「生後2か月では、危険性が少ないので、心配はないでしょう。」
  4. 「うつぶせ寝で育てるようにしましょう。」

正答:2 解説:

  • 1. 両親の喫煙と関係ない:間違い。喫煙はSIDSの重要な危険因子。
  • 2. できるだけ母乳で育てる(正答):母乳栄養はSIDS予防効果があるとされている。
  • 3. 生後2か月では危険性が少ない:間違い。生後2~4か月が最も危険性が高い時期。
  • 4. うつぶせ寝で育てる:間違い。あおむけ寝が推奨される。

問題35​

乳幼児突然死症候群(SIDS)について、正しいのはどれか。

  1. 男児より女児に多い。
  2. 1~2歳児に多い。
  3. 母乳栄養児に多い。
  4. 母親の喫煙は危険因子である。

正答:4 解説:

  • 1. 男児より女児に多い:間違い。男児の方が女児より多い。
  • 2. 1~2歳児に多い:間違い。生後2~4か月にピークがある。
  • 3. 母乳栄養児に多い:間違い。人工栄養児の方がリスクが高い。
  • 4. 母親の喫煙は危険因子(正答):妊娠中・産後の母親の喫煙は重要な危険因子。

問題36​

アトピー性の患児の看護について、適切なのはどれか。

  1. 入浴は避ける。
  2. 保湿性の高い軟膏は使用しない。
  3. 炎症を悪化させるので、ステロイド外用薬は使用しない。
  4. かゆみの強い場合は、抗アレルギー薬を内服する。

正答:4 解説:

  • 1. 入浴は避ける:間違い。適切な入浴は皮膚の清潔保持に重要。
  • 2. 保湿性の高い軟膏は使用しない:間違い。保湿は治療の基本。
  • 3. ステロイド外用薬は使用しない:間違い。炎症期にはステロイド外用薬が有効。
  • 4. かゆみの強い場合は抗アレルギー薬を内服(正答):かゆみ軽減と掻破による悪化防止に有効。

問題37​

アトピー性皮膚炎を発症した乳児の看護について、適切なのはどれか。

  1. 保湿剤の使用を避ける。
  2. 痒みには温罨法を行う。
  3. 抗アレルギー薬はミルクに混ぜて与える。
  4. 家族にステロイド外用薬の塗り方を説明する。

正答:4 解説:

  • 1. 保湿剤の使用を避ける:間違い。保湿は治療の基本。
  • 2. 痒みには温罨法:間違い。温罨法はかゆみを増強する可能性がある。冷罨法が適切。
  • 3. 抗アレルギー薬をミルクに混ぜる:間違い。薬物の相互作用や効果への影響の可能性。
  • 4. 家族にステロイド外用薬の塗り方を説明(正答):適切な使用法の指導は治療効果向上に重要。

問題38​

中耳炎について、適切なのはどれか。

  1. 乳幼児に好発する。
  2. 耳鳴りや難聴は、生じない。
  3. 鼻汁があれば、鼻を強くかむように指導する。
  4. 運動療法をすすめる。

正答:1 解説:

  • 1. 乳幼児に好発する(正答):耳管が短く水平に近いため、乳幼児に発症しやすい。
  • 2. 耳鳴りや難聴は生じない:間違い。中耳炎では聴力低下や耳鳴りが生じることがある。
  • 3. 鼻を強くかむよう指導:間違い。強く鼻をかむと中耳に感染が波及する可能性。
  • 4. 運動療法をすすめる:間違い。急性期は安静が必要。

問題39​

急性中耳炎の患者の看護について、適切なのはどれか。

  1. 小児に比べ成人がなりやすい。
  2. 軽い運動をすすめる。
  3. 鼻を強くかむよう説明する。
  4. 鼻腔・口腔の清潔を保つように説明する。

正答:4 解説:

  • 1. 小児に比べ成人がなりやすい:間違い。小児の方が発症しやすい。
  • 2. 軽い運動をすすめる:間違い。急性期は安静が必要。
  • 3. 鼻を強くかむよう説明:間違い。中耳への感染拡大リスクがある。
  • 4. 鼻腔・口腔の清潔を保つ(正答):感染予防と治癒促進のため重要。

問題40​

乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めると考えられているのはどれか。

  1. 親の喫煙
  2. 日光浴
  3. 母乳栄養
  4. 虐 待

正答:1 解説:

  • 1. 親の喫煙(正答):妊娠中・産後の両親の喫煙はSIDSの重要な危険因子。
  • 2. 日光浴:適切な日光浴はビタミンD合成に必要で、SIDSリスクとは関係ない。
  • 3. 母乳栄養:間違い。母乳栄養はSIDS予防効果があるとされている。
  • 4. 虐待:SIDSとは異なる問題。SIDSは原因不明の突然死。