精神看護1 試験対策
基礎問題
問題1
エリクソンによる学童期の発達課題について、正しいのはどれか。
- 信頼 対 不信
- 自律性 対 恥と疑惑
- 勤勉 対 劣等感
- 同一性 対 同一性混乱
解答:3
解説: 1:乳児期の発達課題、2:幼児期初期の発達課題、3:(正解)学童期(6〜12歳頃)の発達課題は勤勉性 対 劣等感、4:青年期の発達課題
問題2
困難に直面することで、過去の未熟な発達段階に戻った反応を表す防衛機制について、正しいのはどれか。
- 合理化
- 否認
- 退行
- 反動形成
解答:3
解説: 1:合理化は失敗したことを人のせいにする、2:否認は現実を直面することを避けて、身をそらすようにしたり意識しないようにしたりする、3:(正解)、4:反動形成は自分の欲求と正反対の態度や行動をとる
問題3
うつ状態でみられることが多いのはどれか。
- 思考抑制(制止)
- 減裂思考
- 観念奔逸
- 常同思考
解答:1
解説: 2:減裂思考(思考のまとまりがなくなる)は統合失調症(思考・感情・行動の統合が失われる精神疾患)でみられる、3:観念奔逸(考えが次々と浮かび多弁になる)は躁状態(気分が異常に高揚した状態)でみられる、4:常同思考(同じ考えに固執する)は統合失調症の症状である
問題4
抗精神病薬の副作用で、悪性症候群はどれか。
- 高熱
- 静止不能
- 前屈姿勢
- 起立性低血圧
解答:1
解説: 2:アカシジア(静座不能・じっとしていられない状態)は錐体外路症候群(抗精神病薬の副作用で起こる運動障害)である、3:パーキンソン症候群(筋固縮・振戦・動作緩慢が特徴の症候群)、4:自律神経症状
問題5
統合失調症に関して、正しいのはどれか。
- 発病年齢は、成人期以降に多い。
- 陽性症状には、意欲の低下(無気力)・感情の平板化(鈍麻)がある。
- 陰性症状には、幻聴・妄想がある。
- 妄想型統合失調症は、比較的固定した妄想となる病型である。
解答:4
解説: 【統合失調症】思考・感情・行動の統合が失われる精神疾患で、幻覚・妄想などの陽性症状と意欲低下・感情鈍麻などの陰性症状がある。1:成人期以前ー青年期(10代後半〜30代)に多い、2:意欲の低下(無気力)・感情の平板化(鈍麻)は陰性症状である、3:幻聴・妄想は陽性症状(実際には存在しない知覚や信念が現れる症状)である
問題6
精神症状のある患者の看護について、適切なのはどれか。
- 幻覚や妄想は、現実ではないと否定する。
- 重度の躁状態の患者には、刺激を避けてかかわらないようにする。
- 不安状態では、患者の心配事や苦しみなどの話をよく聞き、受容する。
- 無為自閉にある患者は、レクリエーションへの誘導を避ける。
解答:3
解説: 1:幻覚や妄想については否定も肯定もしない、2:重度の躁状態の患者には、刺激を避けてかかわらないようにするのではなく、騒ぎ立てないように行動を制限する、3:(正解)、4:無為自閉の患者はレクリエーションや作業療法で思考の健康性を向上させる
問題7
精神障害者保健福祉手帳について正しいのはどれか。
- 手帳の等級は1級から5級がある。
- 精神保健福祉施設法により創設された。
- 公共交通機関の利用は全国一律無料となる。
- 更新のための都道府県審査(認定)は3年毎である。
解答:2
解説: 1:精神障害者保健福祉手帳の等級は1級から3級である、3:JRや航空会社は適時割引ではない、無料利用にはなっていない、4:更新は2年毎である
令和5年度試験問題
問題9
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)に基づく給付事業について、正しいのはどれか。
- 介護給付は都道府県が行う
- 障害児は対象としない
- 医療は含まれない
- 補助具が含まれる
解答:4
解説: 1:介護給付は市町村が行う、2:障害児も対象に含まれる、3:医療(自立支援医療)も含まれる、4:(正解)補助具(補装具)の給付が含まれる
問題10
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)について、正しいのはどれか。
- 知的障害を対象としない
- 精神障害者保健福祉手帳制度が設立された
- 市町村は精神保健センターを設置する
- 障害の等級は5つある
解答:2
解説: 1:(正解)精神保健福祉法は精神障害者を対象とし、知的障害は対象としない、2:(正解)1995年の精神保健福祉法で精神障害者保健福祉手帳制度が設立された、3:精神保健福祉センターは都道府県・指定都市が設置する、4:障害の等級は1級から3級の3段階である
問題11(令和6年)
精神障害者保健福祉手帳が定められている法律はどれか。
- 精神病院法
- 精神衛生法
- 精神保健法
- 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)
解答:4
解説: 1:精神病院法(1950年)は精神保健福祉手帳制度以前の法律、2:精神衛生法(1950-1987年)は精神保健福祉手帳制度以前の法律、3:精神保健法(1987-1995年)には手帳制度はない、4:(正解)精神保健福祉法(1995年〜)で精神障害者保健福祉手帳制度が創設された
問題12(令和2年)
精神障害者保健福祉手帳について正しいのはどれか。
- 手帳の等級は1級から5級
- 精神保健福祉法により創設された
- 公共交通機関の利用は全国一律無料である
- 更新のため都道府県審査(認定)は3年毎である
解答:2
解説: 1:手帳の等級は1級から3級の3段階である、2:(正解)1995年の精神保健福祉法により創設された、3:公共交通機関の割引は自治体や事業者により異なり、全国一律無料ではない、4:更新は2年毎である
問題13(令和4年)
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)により創設されたのはどれか。
- 緊急措置入院制度
- 通院医療費公費負担制度
- 任意入院制度
- 精神障害者保健福祉手帳
解答:4
解説: 1:緊急措置入院制度は精神保健法(1987年)で創設された、2:通院医療費公費負担制度(現在の自立支援医療)は精神衛生法時代から存在、3:任意入院制度は精神保健法(1987年)で創設された、4:(正解)精神障害者保健福祉手帳は精神保健福祉法(1995年)で創設された
問題14(令和5年)
精神保健福祉センターについて正しいのはどれか。
- 市町村に設置される
- 保健所への技術指導は行わない
- 訪問看護を行う
- 精神医療審査会の事務を行う
解答:4
解説: 1:精神保健福祉センターは都道府県・指定都市に設置される、2:保健所への技術指導を行う、3:訪問看護は行わない(調査研究・普及啓発・人材育成などを行う)、4:(正解)精神医療審査会の事務を行う
問題15(令和2年)
精神保健福祉センターについて正しいのはどれか。
- 国が設置する
- 障害年金の給付を行う
- 精神保健指定医を指定する
- 精神保健および精神障害者の福祉に関する調査研究を行う
解答:4
解説: 1:国ではなく都道府県・指定都市が設置する、2:障害年金の給付は年金事務所が行う、3:精神保健指定医の指定は厚生労働大臣が行う、4:(正解)精神保健福祉センターは調査研究・普及啓発・技術指導などを行う
問題16(令和5年)
心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(心神喪失等医療観察法)について正しいのはどれか。
- 適切な医療の提供と社会復帰の推進が目的である
- 入退院を決定するのは裁判官である
- 対象患者は居住地域の医療機関に入院する
- 退院時に生活環境調整を開始する
解答:1
解説: 1:(正解)適切な医療の提供と社会復帰の推進が目的である、2:入退院を決定するのは裁判官と精神保健審判員の合議体である、3:対象患者は指定入院医療機関に入院する、4:生活環境調整は入院時から開始する
問題17(令和4年)
包括型地域生活支援(ACT)について、正しいのはどれか。
- 入院中の患者が対象である
- 症状の軽い精神障害者が対象である
- 看護師チームによる支援である
- 医療サービスに加え、住居支援・就労支援などの支援を提供している
解答:4
解説: 1:地域で生活している患者が対象である、2:症状の重い精神障害者が対象である、3:多職種チーム(医師・看護師・精神保健福祉士など)による支援である、4:(正解)医療サービスに加え、住居支援・就労支援などの包括的な支援を提供している
問題18(令和4年)
精神科病院における患者の処遇について、適切なのはどれか。
- 患者に届いた手紙は、看護師が開封し中身を確認してから渡す
- 任意入院の患者が希望した場合、病状にかかわらず開放処遇しなくてはならない
- 患者の隔離が12時間を超えると、精神保健指定医による指示が必要である
- 患者が看護師に暴力を振るおうとしたため、看護師の判断で身体拘束を行った
解答:3
解説: 1:信書の発信・受信の自由は保障されており、看護師が開封することはできない、2:任意入院でも病状により開放処遇ができない場合がある、3:(正解)患者の隔離が12時間を超える場合は精神保健指定医による診察と指示が必要、4:身体拘束は精神保健指定医の判断が必要であり、看護師の判断のみではできない
問題19(令和6年)
精神保健福祉法で定められている任意入院について正しいのはどれか。
- 家族の同意による入院である
- 開放処遇が原則である
- 退院は、精神保健指定医の診察の結果、許可される
- 精神保健指定医の診察により入院継続の必要性が認められた場合は48時間に限り退院を制限することができる
解答:2
解説: 1:本人の同意による入院である、2:(正解)任意入院は開放処遇が原則である、3:退院は本人の意思により可能(ただし72時間以内の退院制限あり)、4:72時間(48時間ではない)に限り退院を制限することができる
問題20(令和2年)
精神科病棟に入院している患者の通信・面会制限について、適切なのはどれか。
- 面会時は看護師が必ず立ち会う
- 信書の発信および受信は制限しない
- 閉鎖病棟には、公衆電話は設置しない
- 人権擁護に関する職員や本人の代理人への電話は制限する
解答:2
解説: 1:面会時の立ち会いは必須ではない、2:(正解)信書の発信および受信は制限しない(通信の自由の保障)、3:閉鎖病棟にも公衆電話を設置する、4:人権擁護に関する職員や本人の代理人への電話は制限してはならない
問題21(令和3年)
精神保健指定医の職務で誤っているのはどれか。
- 措置入院の判定
- 医療保護入院の判定
- 身体拘束必要性の判定
- 信書発受制限の判定
解答:4
解説: 1:措置入院の判定は精神保健指定医の職務である、2:医療保護入院の判定は精神保健指定医の職務である、3:身体拘束必要性の判定は精神保健指定医の職務である、4:(正解)信書の発信・受信は制限できないため、信書発受制限の判定は存在しない
問題22(令和2年)
精神保健福祉にかかる保健所の業務で正しい組み合わせはどれか。
a 精神保健福祉相談 b 訪問指導 c 精神保健福祉手帳の交付 d 応急入院
- a,b 2. b,c 3. c,d 4. a,d
解答:1
解説: a:(正解)保健所は精神保健福祉相談を行う、b:(正解)保健所は訪問指導を行う、c:精神保健福祉手帳の交付は都道府県・指定都市が行う、d:応急入院は精神科病院が行う
問題23
摂食障害について、正しいのはどれか。
- 神経性無食欲症と神経性大食(過食)症がある。
- 女性よりも男性に多い障害である。
- 身体的な機能の障害は生じない。
- 体重は気にしない。
解答:1
解説: 【摂食障害】体重や体型への過度のこだわりから食行動が異常になる疾患。1:(正解)摂食障害には神経性無食欲症(AN:極端な食事制限によるやせ)と神経性大食症(BN:過食と代償行動を繰り返す)がある、2:女性に多く、男女比は約10:1である、3:電解質異常、心機能低下、骨粗鬆症など身体機能の障害が生じる、4:体重や体型への過度のこだわりが特徴である
問題24
発達障害について、誤っているのはどれか。
- 注意欠陥・多動性障害
- 強迫性障害
- 学習障害
- 自閉症スペクトラム障害
解答:2
解説: 【発達障害】脳機能の発達に偏りがあり、幼少期から症状が現れる障害。1:注意欠如・多動性障害(ADHD:不注意・多動性・衝動性が特徴)は発達障害に含まれる、2:(正解)強迫性障害(OCD:不合理な考えや行為を繰り返す不安障害)は発達障害ではない、3:学習障害(LD:特定の学習能力に困難がある)は発達障害に含まれる、4:自閉症スペクトラム障害(ASD:社会的コミュニケーションの障害と限定的な興味が特徴)は発達障害に含まれる
問題25(令和4年)
摂食障害について、正しいのはどれか。
- 女性よりも男性に多い
- 体重コントロールに没頭する
- 身体機能は障害されない
- 嘔吐することはない
解答:2
解説: 1:女性に多い(男女比約10:1)、2:(正解)体重コントロールへの過度のこだわりと没頭が特徴である、3:電解質異常、不整脈、骨粗鬆症など身体機能が障害される、4:神経性大食症では嘔吐を繰り返すことが多い
問題26(令和5年度)
情緒不安定性(境界性)パーソナリティ障害はどれか。
- 他人の権利を無視し、侵害する
- 広範な不信感や猜疑心を示す
- 感情や対人関係の不安定さがある
- 周囲の人々から拒絶を避け、ひきこもりがちになる
解答:3
解説: 【パーソナリティ障害】認知・感情・対人関係のパターンが著しく偏り、社会生活に支障をきたす障害。1:反社会性パーソナリティ障害(他者の権利を侵害し社会規範を無視する)の特徴である、2:妄想性パーソナリティ障害(広範な不信感と猜疑心が特徴)の特徴である、3:(正解)情緒不安定性(境界性)パーソナリティ障害は感情や対人関係の不安定さ、衝動性が特徴である、4:回避性パーソナリティ障害(拒絶への恐怖から社会的接触を避ける)の特徴である
問題27(令和5年度)
摂食障害について、正しいのはどれか。
- 神経性無食欲症は男性に多い
- 神経性無食欲症は身体機能に障害は生じない
- 神経性過食症は発作的な過食と嘔吐を繰り返す
- 神経性過食症は自ら下剤を服用することはない
解答:3
解説: 1:神経性無食欲症は女性に多い、2:電解質異常、低栄養、骨粗鬆症など身体機能の障害が生じる、3:(正解)神経性過食症は発作的な過食と嘔吐を繰り返すことが特徴である、4:神経性過食症では下剤を乱用することがある
問題28(令和5年度)
発達障害について、正しいのはどれか。
- 知的障害は適切な教育を受けられなかったことが原因で起こる
- 自閉スペクトラム症では、コミュニケーションの障害はみられない
- 広汎な知的障害がみられる
- 注意欠如・多動性障害では、不注意・衝動性・多動性の3つを主症状とする
解答:4
解説: 1:知的障害は脳の器質的な問題が原因であり、教育の問題ではない、2:自閉スペクトラム症では社会的コミュニケーションの障害がみられる、3:知的障害を伴わない発達障害も多い、4:(正解)注意欠如・多動性障害(ADHD)は不注意・衝動性・多動性の3つを主症状とする
問題29(令和6年度)
摂食障害について、正しいのはどれか。
- 若い女性に多くみられる
- いくら食べてもやせてしまう病気である
- 自身の体形や体重を気にしないことが多い
- 身体的な障害を生じることはない
解答:1
解説: 1:(正解)10代後半から20代の若い女性に多くみられる、2:神経性無食欲症は極端な食事制限により体重が減少する、3:体形や体重への過度のこだわりが特徴である、4:電解質異常、心機能低下、骨粗鬆症など身体的障害が生じる
問題30(令和6年度)
感情や対人関係の不安定さ、衝動性の強さを特徴とするのはどれか。
- 演技性パーソナリティ障害
- 非(反)社会性パーソナリティ障害
- 情緒不安定性(境界性)パーソナリティ障害
- 強迫性パーソナリティ障害
解答:3
解説: 1:演技性パーソナリティ障害は過度な情動性と注目を集める行動が特徴、2:反社会性パーソナリティ障害は他者の権利の無視と侵害が特徴、3:(正解)情緒不安定性(境界性)パーソナリティ障害は感情・対人関係の不安定さと衝動性が特徴、4:強迫性パーソナリティ障害は完璧主義と秩序へのこだわりが特徴
問題31(令和6年度)
発達障害とその特徴の組み合わせで正しいのはどれか。
- 知的障害ー多動・不注意・衝動性
- 注意欠如・多動性障害(ADHD)ー読字や計算などの困難
- 自閉症スペクトラム障害(ASD)ー社会的コミュニケーションの障害
- 学習障害ー知能指数が70未満
解答:3
解説: 1:多動・不注意・衝動性はADHDの特徴である、2:読字や計算などの困難は学習障害(LD)の特徴である、3:(正解)自閉症スペクトラム障害(ASD)は社会的コミュニケーションの障害が特徴である、4:知能指数が70未満は知的障害の定義である
発達段階と課題
問題32
発達段階と心の問題の組み合わせで、正しいのはどれか。
- 学童期ーーーーピーターパン症候群
- 青年期ーーーーモラトリアム症候群
- 成熟期ーーーーエディプス・コンプレックス
- 老年期ーーーー空の巣症候群
解答:2
解説: 1:ピーターパン症候群(大人になることを拒否し責任を回避する)は青年期〜成人期の問題である、2:(正解)モラトリアム症候群(社会的役割の引き受けを先延ばしにする青年期の問題)は青年期の問題で、社会的役割の引き受けを先延ばしにする、3:エディプス・コンプレックス(異性の親への愛着と同性の親への敵対心)は幼児期(3〜6歳頃)の問題である、4:空の巣症候群(子育てという役割を失うことによる抑うつ状態)は中年期(子どもの自立後)の問題である
問題33
心の健康と発達について、正しいのはどれか。
- 心の健康とは、単に精神障害がないことをいう。
- 心の健康に、社会環境は影響しない。
- 人格の形成には、遺伝は影響しない。
- ライフステージにおいて、それぞれに特有の課題がある。
解答:4
解説: 1:心の健康はWHOの定義により「身体的・精神的・社会的に良好な状態」であり、単に疾患がないだけではない、2:社会環境は心の健康に大きく影響する、3:人格の形成には遺伝と環境の両方が影響する、4:(正解)エリクソンの発達段階理論では、各ライフステージに特有の発達課題がある
問題34
エリクソンの発達段階と発達課題の組み合わせで、正しいのはどれか。
- 乳児期ーーーーーーーー(基本的)信頼
- 幼児期(初期)ーーーーー(自我)同一性
- 児童期(学童期)ーーーーー自律性
- 青年期ーーーーーーーー勤勉
解答:1
解説: 1:(正解)乳児期の発達課題は(基本的)信頼 対 不信、2:幼児期(初期)の発達課題は自律性 対 恥・疑惑である(同一性は青年期)、3:児童期(学童期)の発達課題は勤勉性 対 劣等感である(自律性は幼児期)、4:青年期の発達課題は(自我)同一性 対 同一性混乱である(勤勉は学童期)
問題35(令和6年)
青年期に起こりやすいのはどれか。
- モラトリアム症候群
- 分離不安
- 燃え尽き症候群(バーンアウト)
- 空の巣症候群
解答:1
解説: 1:(正解)モラトリアム症候群(社会的役割の引き受けを先延ばしにする青年期の問題)は青年期に起こりやすく、社会的役割の引き受けを先延ばしにする、2:分離不安(養育者から離れることへの強い不安)は幼児期に起こりやすい、3:燃え尽き症候群・バーンアウト(心身の疲労による突然の無気力状態)は成人期(特に援助職)に起こりやすい、4:空の巣症候群(子育てという役割を失うことによる抑うつ状態)は中年期(子どもの自立後)に起こりやすい
防衛機制
問題36
困難に直面することで、過去の未熟な発達段階に戻った反応を表す防衛機制について、正しいのはどれか。
- 合理化
- 否認
- 退行
- 反動形成
解答:3
解説: 1:合理化は失敗を正当化する防衛機制である、2:否認は受け入れがたい現実を認めない防衛機制である、3:(正解)退行は過去の未熟な発達段階に戻る防衛機制である、4:反動形成は本心と反対の態度をとる防衛機制である
問題37
防衛機制について、誤っているものを一つ選べ。
- 退行
- 昇華
- 共感
- 投射(投影)
解答:3
解説: 1:退行は防衛機制の一つである、2:昇華は防衛機制の一つである、3:(正解)共感は防衛機制ではなく、他者の感情を理解する能力である、4:投射(投影)は防衛機制の一つである
問題38
防衛機制のうち「欲求を意識から排除し、なかったことにする」のはどれか。
- 抑圧
- 逃避
- 合理化
- 昇華
解答:1
解説: 1:(正解)抑圧は受け入れがたい欲求や感情を無意識に押し込める防衛機制である、2:逃避は現実から逃げる防衛機制である、3:合理化は失敗を正当化する防衛機制である、4:昇華は社会的に受け入れられる形に変換する防衛機制である
自殺
問題39
自殺について正しいのは
- うつ病の極期にみられる
- 自殺の原因は健康問題が最も多い
- 自殺者は女性が多い
- 近年の自殺者は年間10万人を上回っている
解答:2
解説: 1:うつ病の回復期に自殺リスクが高まる(極期ではエネルギーがなく実行できない)、2:(正解)自殺の原因・動機では健康問題が最も多い、3:自殺者は男性が女性の約2倍多い、4:近年の自殺者は年間2万人前後である
燃え尽き症候群
問題40
燃え尽き症候群について正しいのはどれか。
- アルコール依存症とその家族の関係をいう。
- 手術後に一過性の精神障害が生じることをいう。
- 心身の疲労を募らせて突然無気力状態に陥ることをいう。
- 子どもが自立して親の役割を失い喪失感に陥ることをいう。
解答:3
解説: 1:アルコール依存症とその家族の関係は共依存(依存症者を支え続けることで相互に依存し合う関係)である、2:手術後の一過性精神障害はせん妄(急性の意識障害で見当識障害・幻覚などを伴う)である、3:(正解)燃え尽き症候群(バーンアウト)は心身の疲労を募らせて突然無気力状態に陥ることをいう、4:子どもの自立後の喪失感は空の巣症候群(子育てという役割を失うことによる抑うつ状態)である
精神科統計
問題41(令和5年度)
防衛機制のうち「欲求を意識から排除し、なかったことにする」のはどれか。
- 抑圧
- 逃避
- 合理化
- 昇華
解答:1
解説: 1:(正解)抑圧は受け入れがたい欲求や感情を無意識に押し込める防衛機制である、2:逃避は現実から逃げる防衛機制である、3:合理化は失敗を正当化する防衛機制である、4:昇華は社会的に受け入れられる形に変換する防衛機制である
問題42
令和3年(2021年)病院報告による精神科病院の平均在院日数はどれか。
- 33.2日
- 195.6日
- 275.1日
- 490.2日
解答:3
解説: 1:33.2日は一般病院の平均在院日数である、2:195.6日は精神科病院の平均在院日数より短い、3:(正解)令和3年の精神科病院の平均在院日数は275.1日である、4:490.2日は精神科病院の平均在院日数より長い
思考の障害
問題43
思考の障害で正しいのはどれか。
- 幻覚
- 観念奔逸
- 感情鈍麻
- 記銘力障害
解答:2
解説: 1:幻覚は知覚の障害である、2:(正解)観念奔逸は思考の障害で、考えが次々と浮かび多弁になる、3:感情鈍麻は感情の障害である、4:記銘力障害は記憶の障害である
問題44
うつ状態でみられることが多いのはどれか。
- 思考抑制(制止)
- 減裂思考
- 観念奔逸
- 常同思考
解答:1
解説: 1:(正解)思考抑制(思考制止:思考が進まず考えがまとまらない)はうつ状態でみられる、2:減裂思考・連合弛緩(思考のまとまりがなくなる)は統合失調症でみられる、3:観念奔逸(考えが次々と浮かび多弁になる)は躁状態でみられる、4:常同思考(同じ考えに固執する)は統合失調症でみられる
問題45
被害妄想はどれか。
- えらい人になった
- 他人が自分に危害を加えている。
- 自分はつまらない人間だ。
- 自分が悪いことをした。
解答:2
解説: 1:誇大妄想(自分が偉大だと確信する妄想)である、2:(正解)被害妄想(他人が自分に危害を加えていると確信する妄想)は他人が自分に危害を加えていると確信する妄想である、3:微小妄想(自分が価値のない人間だと確信する妄想)である、4:罪業妄想(自分が罪を犯したと確信する妄想)である
精神遅滞(知的障害)
問題46
精神遅滞の知能指数(IQ)の分類で軽度精神遅滞はどれか。
- IQ20〜34
- IQ35〜49
- IQ50〜69
- IQ70〜79
解答:3
解説: 1:IQ20〜34は重度精神遅滞である、2:IQ35〜49は中等度精神遅滞である、3:(正解)IQ50〜69は軽度精神遅滞である、4:IQ70〜79は境界知能である(知的障害には含まれない)
思考の障害と説明
問題47(令和5年度)
思考の障害とその説明の組み合わせで正しいのはどれか。
- 思考静止ー思考が途切れる
- 関係妄想ー自分が誰かに追いかけられる
- 強迫観念ー不合理だとわかっている考えが反復的に頭に浮かんでくる
- 連合弛緩ー次々と考えが浮かんできて多弁になる
解答:3
解説: 1:思考途絶・思考杜絶(思考が突然途切れる)の説明である、2:追跡妄想(誰かに追いかけられているという被害妄想の一種)の説明である、3:(正解)強迫観念(不合理とわかっている考えが反復的に頭に浮かんでくる)は不合理とわかっている考えが反復的に頭に浮かんでくる、4:観念奔逸(考えが次々と浮かび多弁になる)の説明である(連合弛緩は考えのまとまりがなくなる)
姿勢の異常
問題48(令和5年度)
不自然な姿勢を持続させている状態はどれか。
- 常同行為
- 衝気症
- 拒絶症
- カタレプシー(強硬症)
解答:4
解説: 【緊張病症候群】統合失調症などでみられる運動異常の症候群。1:常同行為(同じ動作を意味なく繰り返す)は同じ動作を繰り返すことである、2:衝気症・衝動行為(突然の衝動的な行動)は突然の衝動的行為である、3:拒絶症(周囲からの働きかけを拒否する)は周囲からの働きかけを拒否することである、4:(正解)カタレプシー・強硬症(不自然な姿勢を長時間保持する)は不自然な姿勢を長時間持続する状態である
問題49(令和6年度)
カタレプシー(強硬症)はどれか。
- 意識はあるのに刺激に反応しない
- 不自然な姿勢を持続している状態
- 意図のない特定の行為(運動)が繰り返される
- 相手の言ったことや表情をまねする
解答:2
解説: 1:昏迷(意識はあるが刺激に反応しない状態)の説明である、2:(正解)カタレプシー・強硬症(不自然な姿勢を長時間保持する緊張病症状)は不自然な姿勢を長時間持続する状態である、3:常同行為(同じ動作を意味なく繰り返す)の説明である、4:反響言語・反響動作(相手の言葉や動作を無意識に模倣する)の説明である
統合失調症
問題50
統合失調症の治療薬について、正しいのはどれか。
- フェニトイン
- SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
- 非定型抗精神病薬
- 炭酸リチウム
解答:3
解説: 1:フェニトイン(抗てんかん薬:てんかん発作を抑制する薬)は抗てんかん薬である、2:SNRI・セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(抗うつ薬)は抗うつ薬である、3:(正解)非定型抗精神病薬(陽性症状・陰性症状の両方に効果がある新しい抗精神病薬)は統合失調症の治療薬である、4:炭酸リチウム(気分の波を安定させる気分安定薬)は双極性障害の治療薬である
問題51
アカシジアの症状として正しいのはどれか。
- 高熱
- 前屈姿勢
- 仮面様顔貌
- 静座(止)不能症
解答:4
解説: 1:高熱は悪性症候群(抗精神病薬による重篤な副作用で高熱・筋強剛・意識障害を呈する)の症状である、2:前屈姿勢はパーキンソン症候群(筋固縮・振戦・動作緩慢が特徴)の症状である、3:仮面様顔貌(表情が乏しくなる)はパーキンソン症候群の症状である、4:(正解)アカシジア(静座不能・じっとしていられない状態)は静座不能症でじっとしていられない状態である
問題52
主に集団精神療法として行われるのはどれか。
- 行動療法
- 精神分析療法
- 電気けいれん療法
- 生活技能訓練(SST)
解答:4
解説: 1:行動療法(望ましくない行動を学習理論に基づいて修正する)は個人でも集団でも行われる、2:精神分析療法(無意識の葛藤を分析する)は主に個人療法である、3:電気けいれん療法(脳に電気刺激を与えて発作を起こす身体療法)は身体療法であり精神療法ではない、4:(正解)生活技能訓練・SST(社会生活技能を訓練するリハビリテーション)は主に集団で行われる精神療法である
問題53(令和5年)
抗てんかん薬として用いられるのはどれか。
- カルバマゼピン
- クロルプロマジン
- ハロペリドール
- ドネペジル
解答:1
解説: 1:(正解)カルバマゼピン(てんかん発作や三叉神経痛の治療薬)は抗てんかん薬である、2:クロルプロマジン(定型抗精神病薬の代表薬)は抗精神病薬である、3:ハロペリドール(定型抗精神病薬)は抗精神病薬である、4:ドネペジル(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)は認知症治療薬である
問題54(令和6年)
電気けいれん療法について、正しいのはどれか。
- 修正型電気けいれん療法(mECT)が主流である
- 適応はパーソナリティ障害
- 月に1回行う
- 副作用として悪性症候群がある
解答:1
解説: 【電気けいれん療法(ECT)】脳に電気刺激を与えて発作を起こし、うつ病などを治療する身体療法。1:(正解)修正型電気けいれん療法・mECT(麻酔と筋弛緩薬を使用する安全な方法)が主流である、2:適応は重症うつ病、緊張病(運動異常を呈する状態)などである、3:週に2〜3回行う、4:副作用として記憶障害があるが、悪性症候群(抗精神病薬の副作用)は抗精神病薬の副作用である
問題55
認知症について、正しいものを一つ選べ。
- アルツハイマー病が最も多い。
- 脳血管性認知症は脳幹神経細胞にレビー小体が生じる変性疾患である。
- まだら認知症はアルツハイマー病に多い。
- 認知症の治療に抗精神病薬は使用しない。
解答:1
解説: 【認知症】後天的な脳の器質的障害により認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態。1:(正解)原因としてアルツハイマー病(脳の神経細胞が変性・脱落する進行性の認知症)が最も多い(約6割)、2:レビー小体(異常なタンパク質の塊)が生じるのはレビー小体型認知症(幻視・パーキンソン症状が特徴)である、3:まだら認知症(機能低下が部分的で能力に差がある)は脳血管性認知症(脳梗塞・脳出血などによる認知症)に多い、4:認知症の周辺症状(BPSD:徘徊・興奮など)に対して抗精神病薬を使用することがある
問題56
認知症性疾患について、誤っているのはどれか。
- アルツハイマー病
- ガンザー(ガンザー)症候群
- クロイツフェルト-ヤコブ病
- ピック病
解答:2
解説: 1:アルツハイマー病は認知症性疾患である、2:(正解)ガンザー症候群(心因性に的外れな答えをする解離性障害)は認知症性疾患ではない、3:クロイツフェルト-ヤコブ病(プリオンによる急速進行性の認知症)は認知症性疾患である、4:ピック病・前頭側頭型認知症(人格変化や行動異常が目立つ認知症)は認知症性疾患である
問題57
てんかんの診断に最も有用な検査はどれか。
- 脳波検査
- 髄液検査
- 知能検査
- CT検査
解答:1
解説: 【てんかん】大脳の神経細胞が過剰に興奮することで発作(けいれん・意識消失など)を繰り返す慢性疾患。1:(正解)脳波検査(EEG)はてんかんの診断に最も有用である、2:髄液検査は脳炎などの診断に有用である、3:知能検査は知的障害の診断に有用である、4:CT検査は脳腫瘍などの診断に有用である
問題58
アルコール関連障害について、正しいのはどれか。
- 病的酩酊は、記憶に影響を及ぼすことはない。
- アルコール離脱症状の一つに、思考途絶がある。
- アルコール依存には、身体依存はみられない。
- 断酒会などの自助グループがある。
解答:4
解説: 【アルコール関連障害】アルコールの過度な摂取により生じる精神・身体障害の総称。1:病的酩酊(少量の飲酒で異常な興奮や攻撃性を示す)では記憶障害(健忘)が生じる、2:アルコール離脱症状(断酒時の振戦・発汗・幻覚など)には振戦、発汗、幻覚などがある、3:アルコール依存には精神依存と身体依存の両方がみられる、4:(正解)断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)などの自助グループがある
問題59
コルサコフ症候群の症状として、誤っているのはどれか。
- 作話
- 失見当識
- 記銘力障害
- カタレプシー(強硬症)
解答:4
解説: 【コルサコフ症候群】慢性アルコール中毒などによるビタミンB1欠乏で起こる記憶障害。1:作話(記憶の欠落を埋め合わせるため作り話をする)はコルサコフ症候群の症状である、2:失見当識(時間・場所・人物の見当がつかない)はコルサコフ症候群の症状である、3:記銘力障害(新しいことを覚えられない)はコルサコフ症候群の主症状である、4:(正解)カタレプシー(強硬症:不自然な姿勢を保持する緊張病症状)はコルサコフ症候群の症状ではない
問題60(令和4年)
アルコール離脱症状について、正しいのはどれか。
- 感情の平板化
- 振戦せん妄
- 常同運動
- コルサコフ症候群
解答:2
解説: 1:感情の平板化は統合失調症の陰性症状である、2:(正解)振戦せん妄(振戦・発汗・幻覚・せん妄を伴うアルコール離脱の重症型)はアルコール離脱症状の一つである、3:常同運動(同じ動作を繰り返す)は統合失調症などでみられる、4:コルサコフ症候群は慢性アルコール中毒による記憶障害であり、離脱症状ではない
問題61(令和5年)
コルサコフ症候群で生じる障害はどれか。
- 知的障害
- 歩行障害
- 感覚障害
- 記銘力障害
解答:4
解説: 1:知的障害は生じない、2:歩行障害は主症状ではない、3:感覚障害は主症状ではない、4:(正解)記銘力障害(新しいことを覚えられない)がコルサコフ症候群の主症状である
問題62(令和6年)
統合失調症の陽性症状はどれか。
- 妄想
- 無為
- 自閉
- 感情鈍麻
解答:1
解説: 1:(正解)妄想は統合失調症の陽性症状である、2:無為は陰性症状である、3:自閉は陰性症状である、4:感情鈍麻は陰性症状である
問題63
統合失調症の陽性症状はどれか。
- 幻覚
- 無気力
- 感情鈍麻
- 会話の貧困
解答:1
解説: 1:(正解)幻覚は統合失調症の陽性症状である、2:無気力(意欲の低下)は陰性症状である、3:感情鈍麻は陰性症状である、4:会話の貧困は陰性症状である
問題64
統合失調症について、正しいものを一つ選べ。
- 精神科病院の入院患者の5割以上を占める。
- 発症のピークは50歳〜60歳である。
- 興奮や昏迷を特徴とする病型は破瓜型である。
- 幻覚は陰性症状である。
解答:1
解説: 1:(正解)統合失調症は精神科病院の入院患者の5割以上を占める、2:発症のピークは10代後半〜30代である、3:興奮や昏迷を特徴とするのは緊張型である、4:幻覚は陽性症状である
問題65
緊張病症候群の症状について、誤っているものを一つ選べ。
- カタレプシー
- 反響動作
- 拒絶症
- させられ体験
解答:4
解説: 1:カタレプシー(強硬症)は緊張病症候群の症状である、2:反響動作は緊張病症候群の症状である、3:拒絶症は緊張病症候群の症状である、4:(正解)させられ体験は統合失調症の一次症状であり、緊張病症候群の症状ではない。【させられ体験】他人の意志に支配されていると感じる体験
問題66(令和4年)
統合失調症の陽性症状
- てんかん
- 無気力
- 幻覚・妄想
- 病的酩酊
解答:3
解説: 1:てんかんは統合失調症の症状ではない、2:無気力は陰性症状である、3:(正解)幻覚・妄想は陽性症状である、4:病的酩酊はアルコール関連障害の症状である
問題67(令和4年)
統合失調症の患者が悪い人たちが私を襲いにくるから守ってほしいと訴えるのはどれか。
- 微笑妄想
- 誇大妄想
- 関係妄想
- 被害妄想
解答:4
解説: 1:微笑妄想は周囲の人が自分を笑っていると思う妄想である、2:誇大妄想は自分が偉大だと思う妄想である、3:関係妄想は周囲の出来事が自分に関係があると思う妄想である、4:(正解)被害妄想は他人が自分に危害を加えようとしていると思う妄想である
うつ病
問題68
うつ病について、正しいものを一つ選べ。
- 病前の性格傾向がある。
- 遺伝的要因の関与はない。
- 妄想の出現はない。
- 老年期には発症しない。
解答:1
解説: 【うつ病】持続的な抑うつ気分・興味喪失・意欲低下を主症状とする気分障害。1:(正解)病前性格としてメランコリー親和型性格(几帳面、真面目、責任感が強い)がある、2:遺伝的要因も関与している、3:重症例では妄想(罪業妄想:自分が罪を犯したという妄想、貧困妄想:経済的に破綻すると確信する妄想など)が出現することがある、4:老年期にも発症する
問題69
うつ病について、誤っているものを一つ選べ。
- 病前性格としてメランコリー親和型性格がある。
- 不眠や食欲不振がみられることが多い。
- 症状として幻聴が出現する。
- 治療として認知(行動)療法が用いられることがある。
解答:3
解説: 1:メランコリー親和型性格は病前性格として知られている、2:不眠(特に早朝覚醒)や食欲不振はうつ病の症状である、3:(正解)幻聴(実際には存在しない音や声が聞こえる症状)は統合失調症の症状であり、うつ病では通常みられない、4:認知行動療法(認知の歪みを修正する心理療法)はうつ病の有効な治療法である
問題70(令和5年)
双極性障害(躁うつ病)における躁病エピソードは
- 自殺企図
- 活動の亢進
- 愛うつな気分
- 記憶障害
解答:2
解説: 【双極性障害(躁うつ病)】躁状態(気分高揚・多弁・活動性亢進)とうつ状態を繰り返す気分障害。1:自殺企図はうつ病エピソードでみられる、2:(正解)活動の亢進は躁病エピソード(異常に気分が高揚し活動性が増す状態)の特徴である、3:憂うつな気分はうつ病エピソードの特徴である、4:記憶障害は認知症などでみられる
問題71(令和5年)
うつ病について正しいのはどれか。
- 活動性が高まる
- 興味や喜びの喪失がみられる
- 自殺リスクは低い
- 治療には主に抗精神病薬を用いる
解答:2
解説: 1:うつ病では活動性が低下する、2:(正解)興味や喜びの喪失(アンヘドニア)はうつ病の中核症状である、3:うつ病では自殺リスクが高い、4:治療には主に抗うつ薬を用いる
問題72(令和6年)
躁病の症状はどれか。
- 自殺企図
- 憂鬱な気分
- 食欲低下
- 活動性の亢進
解答:4
解説: 1:自殺企図はうつ病でみられる、2:憂鬱な気分はうつ病の症状である、3:食欲低下はうつ病の症状である、4:(正解)活動性の亢進は躁病の主症状である
問題73(令和6年)
心的外傷後ストレス障害(PTSD)について正しいのはどれか。
- 心的外傷となる体験直後から発症する
- 睡眠には影響を及ぼさない
- フラッシュバックがみられる
- 感覚が鋭くなる
解答:3
解説: 【PTSD(心的外傷後ストレス障害)】強烈なトラウマ体験後に、フラッシュバック・回避・覚醒亢進などの症状が持続する障害。1:PTSDは心的外傷体験の数週間〜数ヶ月後に発症することが多い、2:不眠などの睡眠障害がみられる、3:(正解)フラッシュバック(トラウマ体験が鮮明によみがえる侵入的再体験)はPTSDの主症状である、4:感覚は鋭くなるのではなく、感覚麻痺(感情が鈍くなる)がみられることがある
統合失調症に関して
問題74
統合失調症に関して、正しいのはどれか。
- 発病年齢は、成人期以降に多い。
- 陽性症状には、意欲の低下(無気力)・感情の平板化(鈍麻)がある。
- 陰性症状には、幻覚・妄想がある。
- 妄想型統合失調症は、比較的固定した妄想となる病型である。
解答:4
解説: 1:発症のピークは10代後半〜30代である、2:意欲の低下・感情の平板化は陰性症状である、3:幻覚・妄想は陽性症状である、4:(正解)妄想型統合失調症は比較的固定した妄想が持続する病型である
問題75
統合失調症の陽性症状はどれか。
- 幻覚
- 無気力
- 感情鈍麻
- 会話の貧困
解答:1
解説: 1:(正解)幻覚は陽性症状である、2:無気力(意欲の低下)は陰性症状である、3:感情鈍麻は陰性症状である、4:会話の貧困は陰性症状である
問題76
統合失調症について、正しいもの を一つ選べ。
- 精神科病院の入院患者の5割以上を占める。
- 発症のピークは50歳〜60歳である。
- 興奮や昏迷を特徴とする病型は破瓜型である。
- 幻覚は陰性症状である。
解答:1
解説: 1:(正解)統合失調症は精神科病院の入院患者の5割以上を占める、2:発症のピークは10代後半〜30代である、3:興奮や昏迷を特徴とするのは緊張型である、4:幻覚は陽性症状である
問題77
緊張病症候群の症状について、誤っているものを一つ選べ。
- カタレプシー
- 反響動作
- 拒絶症
- させられ体験
解答:4
解説: 1:カタレプシー(強硬症)は緊張病症候群の症状である、2:反響動作は緊張病症候群の症状である、3:拒絶症は緊張病症候群の症状である、4:(正解)させられ体験は統合失調症の一次症状であり、緊張病症候群の症状ではない
問題78
統合失調症の陽性症状はどれか。
- てんかん
- 無気力
- 幻覚・妄想
- 病的酩酊
解答:3
解説: 1:てんかんは統合失調症の症状ではない、2:無気力は陰性症状である、3:(正解)幻覚・妄想は陽性症状である、4:病的酩酊はアルコール関連障害の症状である
問題79
統合失調症の患者が悪い人たちが私を襲いにくるから守ってほしいと訴えるのはどれか。
- 微笑妄想
- 誇大妄想
- 関係妄想
- 被害妄想
解答:4
解説: 1:微笑妄想は周囲の人が自分を笑っていると思う妄想である、2:誇大妄想は自分が偉大だと思う妄想である、3:関係妄想は周囲の出来事が自分に関係があると思う妄想である、4:(正解)被害妄想は他人が自分に危害を加えようとしていると思う妄想である
神経症性障害
問題80
神経症性障害の種類について、誤っているのはどれか。
- パーソナリティ障害
- 恐怖症性不安障害(恐怖症)
- 強迫性障害
- パニック障害
解答:1
解説: 【神経症性障害】心理的要因により不安・恐怖・強迫などの症状が現れる障害群。1:(正解)パーソナリティ障害は神経症性障害ではなく、人格の障害として分類される、2:恐怖症性不安障害(特定の対象や状況に過度な恐怖を感じる)は神経症性障害に含まれる、3:強迫性障害(不合理な考えや行為を繰り返す)は神経症性障害に含まれる、4:パニック障害(突然の強い不安発作を繰り返す)は神経症性障害に含まれる
器質性精神障害
問題81
器質性精神障害について、正しいものはどれか。
- 心気障害
- アルツハイマー病
- アルコール依存症
- パニック障害
解答:2
解説: 【器質性精神障害】脳の器質的な病変(損傷・変性など)によって生じる精神症状。1:心気障害(身体疾患がないのに重病だと確信する)は機能性精神障害である、2:(正解)アルツハイマー病(脳の神経細胞が変性・脱落する認知症)は脳の器質的病変による精神症状で、器質性精神障害に含まれる、3:アルコール依存症(アルコールへの精神・身体依存)は機能性精神障害である、4:パニック障害(突然の強い不安発作を繰り返す)は機能性精神障害である
心理テスト
問題82
心理テストと評価の組み合わせのうち、誤っているのはどれか。
- ロールシャッハ・テスト—精神年齢測定
- クレペリン連続加算法—精神作業能力
- 改定長谷川簡易知能評価スケール—認知症検査
- 鈴木-ビネー法—知能検査
解答:1
解説: 1:(正解)ロールシャッハテスト(インクのしみの見え方からパーソナリティを評価)はパーソナリティ検査で精神年齢は測定しない、2:クレペリン検査(連続加算による作業能力の評価)は精神作業能力を評価する、3:改定長谷川簡易知能評価スケール・HDS-R(認知症の簡易スクリーニング)は認知症のスクリーニング検査である、4:鈴木-ビネー法(知能指数を測定する代表的な知能検査)は知能検査である