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成人看護VI - 骨・関節・筋の看護

授業反映済み。わりと過去問で行けそう。

試験​

◯✗問題と穴埋め問題。20問。

出すところ​

  • 腓骨神経麻痺p60とp87
    • 腓骨神経が圧迫され腓骨神経麻痺が生じやすいため、良肢位を保持し、体位変換に留意する。
  • 循環障害とフォルクマン拘縮p60
  • ギプス固定患者の看護p63
  • 牽引療法時の看護p67
  • 腰椎椎間板ヘルニアの看護p82
  • 頸部骨折?(聞き間違い?)
  • 肋骨骨折p73
  • 上腕骨骨幹部骨折をすると橈骨神経が損傷することがあり下垂手になるp75
  • 変形性膝関節症の看護p86
  • 大腿骨近位部骨折の看護p76
  • 四肢切断時の看護p90
  • 脊損損傷患者の看護p83
    • 排便コントロールのため、腹部マッサージや緩下剤・館長などについて説明する。肛門・殿部周囲の清潔保持に留意することも説明する。

過去問​

答えは解答用紙に記入してください。正しいものには○、間違っているものには×で答えよ。

1. 深部静脈血栓症予防には弾性ストッキングの装着、膝関節の屈伸運動が有効である。​

答え: ×

解説: 深部静脈血栓症(DVT)は下肢の深部静脈に血栓ができる疾患。予防には弾性ストッキング装着は正しいが、運動は「足関節の屈伸運動(足首の上下運動)」が有効。足関節運動により下腿の筋ポンプ作用が働き、静脈還流が促進されるため。膝関節の屈伸では効果が薄い。


2. 変形性股関節症患者へ「和式トイレを使用することは股関節の運動になる」と生活指導する。​

答え: ×

解説: 変形性股関節症では股関節への負担を軽減することが重要。和式トイレは深くしゃがむ動作で股関節を深く屈曲させるため、関節に過度な負担がかかり症状が悪化する。洋式トイレは股関節の屈曲角度が浅く、関節への負担が少ないため推奨される。


3. 人工股関節全置換術後は脱臼を起こさないように注意する。​

答え: ○

解説: 人工股関節全置換術(THA)後は、人工関節が自然な関節よりも脱臼しやすい。特に術後3か月間は脱臼リスクが高い。股関節の過度な屈曲(90度以上)、内転、内旋を避ける必要がある。脱臼予防は術後管理の最重要項目の一つ。


4. フォルクマン拘縮防止の為、包帯やギプスで圧迫状況が見られた場合巻き直す。​

答え: ○

解説: フォルクマン拘縮は、ギプスや包帯による圧迫で血流障害が起こり、筋肉が壊死して拘縮する重篤な合併症。予防が最重要で、圧迫による5P徴候(疼痛Pain、蒼白Pallor、冷感、知覚異常Paresthesia、脈拍消失Pulselessness、運動麻痺Paralysis)を観察し、圧迫が見られたら直ちに巻き直す必要がある。


5. 皮膚の外傷と骨折が交通していないものを開放骨折という。​

答え: ×

解説: 骨折の分類として、開放骨折(複雑骨折)は皮膚の外傷と骨折が交通している状態で、骨折部が外界に露出し感染リスクが高い。一方、閉鎖骨折(単純骨折)は皮膚の外傷と骨折が交通していない状態。問題文は閉鎖骨折の説明なので誤り。


6. 大腿骨頚部骨折による人工骨頭置換術後は、患側下肢を内転位に保つ。​

答え: ×

解説: 人工骨頭置換術後は脱臼予防のため、患側下肢を外転位(股を開いた状態)に保つ必要がある。内転位(股を閉じた状態)にすると人工骨頭が脱臼しやすくなる。股関節の外転位保持には外転枕やクッションを使用する。


7. 骨粗鬆症患者には鉄分を多く含む食品を摂取するように指導する。​

答え: ×

解説: 骨粗鬆症は骨密度が低下し骨折しやすくなる疾患。骨の主成分はカルシウムであり、骨粗鬆症の予防・治療には「カルシウム」を多く含む食品(乳製品、小魚、緑黄色野菜など)の摂取が重要。鉄分は貧血に有効だが骨粗鬆症には効果がない。ビタミンDも骨形成に重要。


8. ギプス包帯を巻くときは、患肢を指先で支える。​

答え: ×

解説: ギプス包帯を巻く際に指先で支えると、指による圧迫痕がギプス内面に残り、その部分が皮膚を圧迫して褥瘡の原因となる。手掌(手のひら全体)で広く支えることで、圧力が分散され圧迫痕ができず、患者の皮膚障害を予防できる。


9. 腰椎椎間板ヘルニアの術後は、体位変換時脊柱をねじらないように注意する。​

答え: ○

解説: 腰椎椎間板ヘルニア術後は、椎間板や手術部位の安静が必要。脊柱をねじる(回旋させる)動作は椎間板に強い負荷がかかり、再発や創部損傷のリスクが高まる。体位変換時は「ログローリング」(丸太転がし)の技法で、体幹を一直線に保ったまま回転させる。


10. 肋骨骨折の胸郭の固定は、吸気が完了した時点で行う。​

答え: ×

解説: 肋骨骨折の固定は「呼気終了時」に行う。吸気終了時に固定すると胸郭が拡張した状態で固定され、患者が呼気(息を吐く)ができなくなり呼吸困難や肺合併症を引き起こす。呼気終了時に固定することで、呼吸運動の範囲を確保しつつ骨折部を安定させる。


11. ギプス固定患者は腫脹を防ぐため、患肢はできるだけ高挙する。​

答え: ○

解説: ギプス固定後は患肢の血液やリンパ液が停滞して腫脹(むくみ)が生じやすい。患肢を心臓より高く挙上することで、重力により静脈還流とリンパ還流が促進され、腫脹を予防・軽減できる。腫脹が強いと循環障害やコンパートメント症候群のリスクが高まる。


12. 大腿部切断では、砂嚢などで固定して屈曲位を保持する。​

答え: ×

解説: 大腿部切断後、股関節を屈曲位で保持すると股関節の屈曲拘縮が生じ、義足装着や歩行が困難になる。断端は「伸展位」(まっすぐ伸ばした状態)で保持する必要がある。砂嚢やタオルロールで股関節の外転・屈曲を防ぎ、伸展位を維持することが重要。


13. 変形性膝関節症患者は体重のコントロールが重要である。​

答え: ○

解説: 変形性膝関節症は、膝関節軟骨がすり減り痛みや変形が生じる疾患。肥満は膝関節への荷重負担を増大させ、症状を悪化させる主要因。体重1kg減少で膝関節への負担は歩行時に約3kg軽減されるため、体重コントロールは保存療法の基本である。


14. 腰椎椎間板ヘルニアの患者の看護は上肢のしびれの観察と膀胱直腸障害に注意する。​

答え: ×

解説: 腰椎椎間板ヘルニアは腰椎(腰の骨)で椎間板が突出し神経を圧迫する疾患。腰椎から出る神経は下肢に分布するため、観察すべきは「下肢」のしびれ、疼痛、筋力低下。上肢のしびれは頸椎椎間板ヘルニアで観察される。膀胱直腸障害の観察は正しい(馬尾神経圧迫の徴候)。


15. 腓骨神経麻痺の観察は、第1趾の背屈筋の収縮があるかを確認する。​

答え: ○

解説: 腓骨神経は足関節と足趾の背屈(足先を上に持ち上げる動作)を支配する。腓骨神経麻痺では足関節・足趾の背屈ができず「下垂足」となる。第1趾(親指)の背屈筋の収縮を確認することで、腓骨神経の機能を評価できる。麻痺があると歩行時につまずきやすくなる。


16. 下肢牽引中患者が疼痛を訴えた場合、一時的に重錘の重量を減らす。​

答え: ×

解説: 牽引療法の重錘(おもり)の重量は、骨折の整復や固定を目的として医師が厳密に設定している。看護師が独断で重量を変更すると、骨折の転位や整復不良を招き治療効果が損なわれる。疼痛時は体位調整や鎮痛薬投与を検討し、必ず医師の指示を仰ぐ必要がある。


17. 義足装着患者の看護では皮膚状態の観察と義足の故障やすり減りがないか等の観察項目や留意事項の患者指導が大切である。​

答え: ○

解説: 義足装着により、断端部の皮膚は圧迫や摩擦で損傷しやすい。毎日の皮膚観察(発赤、水疱、潰瘍の有無)と清潔保持が重要。また、義足の部品の故障やすり減りは歩行の不安定さや転倒、皮膚トラブルの原因となるため、定期的な点検と患者への自己管理指導が必要。


18. 脊髄損傷患者に痙縮が起こった場合、鎮まるまで関節を軽く押さえる。​

答え: ○

解説: 脊髄損傷後の痙縮(筋肉の不随意的な収縮)は、刺激により誘発され関節の屈曲や伸展が突然起こる。痙縮が起こった際は、関節を軽く押さえて穏やかに固定することで、過度な筋収縮を抑制し、関節や筋の損傷を予防する。無理に引き伸ばすと組織損傷のリスクがある。


19. 変形性膝関節症患者で人工関節全置換術後の患者は脛骨神経麻痺・深部静脈血栓症の予防に努める。​

答え: ×

解説: 人工膝関節全置換術(TKA)後は「腓骨神経麻痺」に注意が必要。腓骨神経は膝の外側を走行しており、手術時の圧迫や腫脹により麻痺しやすい。脛骨神経麻痺は稀。深部静脈血栓症の予防は正しい(術後の安静や凝固亢進により血栓リスクが高まる)。


20. 上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経麻痺に注意する。​

答え: ○

解説: 橈骨神経は上腕骨の骨幹部(中央部分)に沿って螺旋状に走行している。上腕骨骨幹部骨折では、骨折片や血腫による圧迫で橈骨神経が損傷されやすい。橈骨神経麻痺が生じると手関節・手指の背屈ができず「下垂手」となる。神経症状の観察が重要。

21. フォルクマン拘縮は特に上腕の屈筋群に生じたものをいう​

答え: ×

解説: フォルクマン拘縮は、主に前腕の屈筋群に生じる拘縮を指す。前腕の筋肉が循環障害により壊死し、筋肉が硬く短縮してしまう状態。上腕の屈筋群に生じる拘縮は一般的にフォルクマン拘縮とは呼ばれない。前腕の拘縮が特徴的である。

22. 変形性膝関節症患者は関節内穿刺や関節内注入を行う場合、無菌操作を厳守して処置の介助を行う​

答え: ○

解説: 変形性膝関節症患者に対する関節内穿刺や注入は、感染予防のため無菌操作が必須である。看護師は無菌技術を遵守し、適切な手洗いや手袋の着用、無菌器具の使用などを徹底して処置の介助を行う必要がある。感染が起こると関節炎など重篤な合併症を引き起こす可能性がある。

重要ポイント​

深部静脈血栓症予防​

  • 弾性ストッキング装着
  • 膝関節屈伸運動実施
  • 早期離床の促進

股関節疾患​

  • 変形性股関節症: 洋式トイレ使用を推奨
  • 人工股関節術後: 脱臼予防、外転位保持

骨折管理​

  • 開放骨折: 皮膚の外傷と骨折が交通
  • 閉鎖骨折: 皮膚の外傷と骨折が交通していない
  • フォルクマン拘縮: 循環障害による拘縮

神経麻痺​

  • 橈骨神経麻痺: 上腕骨骨幹部骨折で注意
  • 腓骨神経麻痺: 足関節背屈障害
  • 坐骨神経麻痺: 下肢の感覚・運動障害

ギプス管理​

  • 巻き方: 手掌で支える
  • 合併症: 圧迫による循環障害
  • 観察: 腫脹、疼痛、しびれ

椎間板ヘルニア​

  • 術後体位: 脊柱をねじらない
  • 症状観察: 下肢のしびれ、膀胱直腸障害

骨粗鬆症​

  • 栄養指導: カルシウム摂取を推奨
  • 運動療法: 荷重運動
  • 転倒予防: 環境整備

切断患者​

  • 断端管理: 伸展位保持
  • 義足: 皮膚状態観察、適合性確認

牽引療法​

  • 重量調整: 疼痛時は一時的に減量
  • 合併症: 皮膚トラブル、循環障害

脊髄損傷​

  • 痙縮管理: 関節を軽く押さえる
  • 合併症: 褥瘡、尿路感染

肋骨骨折​

  • 固定: 呼気時に実施
  • 合併症: 血気胸、肺炎