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成人看護VI - 内分泌・代謝

授業反映済み

テスト対策​

ホルモンとは血液により運ばれる​

正解:○
解説: ホルモンは内分泌腺で産生された化学物質で、血液(体液)によって標的器官に運ばれ、微量で生理機能を調節する化学伝達物質です。内分泌系の基本的な仕組みの一つです。

糖尿病は4群に大別され、わが国の糖尿病患者の大多数は1型糖尿病である​

正解:×
解説: 日本の糖尿病患者の約95%は2型糖尿病です。糖尿病は①1型糖尿病、②2型糖尿病、③その他の特定の機序・疾患によるもの、④妊娠糖尿病の4群に分類されます。2型糖尿病は生活習慣病の代表的疾患で、インスリン分泌不全とインスリン抵抗性が原因です。

バセドウ病ではメルゼブルグの3徴候(甲状腺腫・徐脈・眼球突出)がみられる​

正解:×
解説: バセドウ病のメルゼブルグ3徴候は、甲状腺腫・頻脈・眼球突出です。甲状腺ホルモンの過剰分泌により代謝が亢進するため、頻脈(頻拍)となります。徐脈ではありません。その他の症状として発汗、体重減少、手指振戦、精神症状なども見られます。

低血糖症状では一般的に血糖値が100mg/dl以上になると症状が強くなる​

正解:×
解説: 低血糖症状は血糖値が70mg/dl以下で出現し始め、50mg/dl以下で症状が強くなります。症状には冷汗、動悸、手指振戦、空腹感(交感神経症状)や意識障害、けいれん(中枢神経症状)があります。ブドウ糖10-15gの経口摂取により速やかに改善させる必要があります。

糖尿病の細小血管症の3大合併症は(神経障害・網膜症・腎症)である​

正解:○
解説: 糖尿病の細小血管症の3大合併症は、①糖尿病神経障害(感覚神経・自律神経障害)、②糖尿病網膜症(単純・前増殖・増殖網膜症)、③糖尿病腎症(蛋白尿、腎機能低下)です。これらは高血糖による細小血管の障害が原因で、血糖コントロールにより進行を予防・遅延できます。

糖尿病性大血管症は冠動脈疾患、脳血管障害、末梢動脈疾患の3つである​

正解:○ 解説: 糖尿病性大血管症は、糖尿病患者に多く見られる大血管の動脈硬化性疾患で、①冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、②脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、③末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)があります。これらは高血糖、高脂血症、高血圧などの複合的な要因で進行します。p46

ランゲルハンス島のα細胞から分泌されるホルモンはインスリンである​

正解:× 解説: ランゲルハンス島のα細胞から分泌されるホルモンはグルカゴンです。インスリンはβ細胞から分泌され、血糖値を下げる作用があります。一方、グルカゴンは血糖値を上げる作用があり、主に肝臓でのグリコーゲン分解と糖新生を促進します。

糖尿病患者の爪を深く切った​

正解:× 解説: 糖尿病患者の爪は深く切らないように指導します。深く切ると、皮膚に傷ができやすく、感染症のリスクが高まります。特に糖尿病患者は末梢神経障害や血流障害があるため、傷の治癒が遅れ、重篤な合併症(糖尿病性足病変)につながる可能性があります。爪は適度な長さに切り、角を丸く整えることが推奨されます。p75

インスリン投与は腹部に行うと吸収が早く安定する​

正解:○ 解説: インスリン注射の部位として腹部は吸収が早く、血糖コントロールが安定しやすいとされています。その他の注射部位には大腿前面、上腕外側、臀部がありますが、腹部は特に吸収速度が速いため、食後の血糖上昇を抑える目的でよく使用されます。ただし、同じ部位に繰り返し注射すると脂肪組織の肥厚(リポハイパートロフィー)が起こるため、注射部位はローテーションすることが重要です。

糖尿病患者は無酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせるとよい​

正解:× 解説: 糖尿病患者の運動療法には有酸素運動とレジスタンス運動の組み合わせが推奨されます。有酸素運動(ウォーキング、水泳、サイクリングなど)は血糖降下効果とインスリン感受性の改善に効果的です。レジスタンス運動は筋力維持・増強に有効で、両者の併用により血糖コントロールの改善が期待できます。無酸素運動(短距離走や重量挙げなど)は一部のケースで有益ですが、基本的には有酸素運動が中心となります。

過去問​

甲状腺機能亢進症の原因は慢性甲状腺炎(橋本病)が多い​

正解:×
解説: 甲状腺機能亢進症の最も多い原因はバセドウ病(Graves病)です。慢性甲状腺炎(橋本病)は甲状腺機能低下症の主な原因です。バセドウ病では甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体が産生され、甲状腺が過剰に刺激されます。

糖尿病患者に、シックデイの時は自己判断でインスリン注射を中断するように指導をした​

正解:×
解説: シックデイ(発熱・感染症・食欲不振時)でもインスリンは中断せず継続します。むしろ感染やストレスで血糖値が上昇しやすいため、血糖測定を頻回に行い、医師と相談してインスリン量を調整することが重要です。自己判断での中断は危険な高血糖やケトアシドーシスを引き起こす可能性があります。

尿崩症とは抗利尿ホルモンのバソプレシンの作用が足りないため尿量が減少する​

正解:×
解説: 尿崩症では抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌不足または作用不全により、水の再吸収が障害され尿量が増加します(1日3L以上の多尿)。それに伴い多飲となります。中枢性尿崩症と腎性尿崩症があり、治療にはバソプレシン補充療法などが用いられます。

痛風発作の好発部位は第一中足趾節関節である​

正解:○
解説: 痛風発作の最も好発する部位は第一中足趾節関節(足の親指の付け根)で、全痛風発作の約70%を占めます。尿酸結晶が関節内に沈着して激痛を引き起こします。その他、足関節、膝関節、手関節なども起こりやすい部位です。

糖尿病患者の運動療法は、無酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせるとよい​

正解:×
解説: 糖尿病患者の運動療法は有酸素運動とレジスタンス運動の組み合わせが推奨されます。有酸素運動(ウォーキング、水泳、サイクリングなど)は血糖降下効果とインスリン感受性の改善に効果的です。レジスタンス運動は筋力維持・増強に有効で、両者の併用により血糖コントロールの改善が期待できます。


重要ポイント​

ホルモンの基本概念​

  • 定義: 内分泌腺で産生され、血液により運ばれる化学伝達物質
  • 作用: 標的器官に作用して生理機能を調節

甲状腺疾患​

  • 甲状腺機能亢進症: バセドウ病が主な原因
  • 甲状腺機能低下症: 橋本病(慢性甲状腺炎)が主な原因
  • メルゼブルグの3徴候: 甲状腺腫・頻脈・眼球突出

糖尿病​

  • 分類: 1型、2型、その他の型、妊娠糖尿病の4群
  • 日本の現状: 2型糖尿病が約95%を占める
  • シックデイ: 発熱・食欲不振時もインスリンは継続

糖尿病の運動療法​

  • 推奨運動: 有酸素運動+レジスタンス運動
  • 有酸素運動: ウォーキング、水泳、サイクリング
  • レジスタンス運動: 筋力トレーニング

低血糖​

  • 症状出現: 血糖値50mg/dl以下で症状が強くなる
  • 症状: 冷汗、動悸、手指振戦、意識障害
  • 対処: ブドウ糖10-15g経口摂取

糖尿病合併症​

  • 細小血管症の3大合併症:
    1. 神経障害: 感覚神経障害、自律神経障害
    2. 網膜症: 単純・前増殖・増殖網膜症
    3. 腎症: 蛋白尿、腎機能低下

尿崩症​

  • 病態: 抗利尿ホルモン(バソプレシン)の分泌不足または作用不全
  • 症状: 多尿(1日3L以上)、多飲
  • 治療: バソプレシン補充療法

痛風​

  • 好発部位: 第一中足趾節関節(足の親指の付け根)
  • 病態: 尿酸結晶の関節内沈着
  • 治療: NSAIDs、コルヒチン

内分泌疾患の看護​

  • 服薬指導: 継続的な薬物療法の重要性
  • 生活指導: 食事療法、運動療法の継続
  • 合併症予防: 定期検査の重要性
  • 緊急時対応: 低血糖、糖尿病性ケトアシドーシス