成人看護2 消化器 試験対策
令和5-7年度准看護師試験で対策
膵臓癌について、正しいのはどれか。
- 予後は良好である。
- 黄疸はみられない。
- 大半は膵尾部に発生する。
- 症状の発現が遅く診断しにくい。
正解: 4
解説:
- 膵臓癌は予後不良である。
- 膵頭部癌では黄疸が出現することがある。
- 大半は膵頭部に発生する。
- 膵臓癌は症状の発現が遅く、診断時には進行していることが多い。
食道アカラシアについて、正しいのはどれか。
- 上部食道の蠕動低下により食道が異常拡張する。
- 主な症状に食物のつかえ感がある。
- 内視鏡検査は禁忌である。
- 手術療法は行わない。
正解: 2
解説:
- 下部食道の蠕動低下により食道が異常拡張をきたす。
- 食道アカラシアでは、食物のつかえ感が主な症状である。
- 内視鏡検査は禁忌ではない。
- 手術療法が行われることもある。
食道静脈瘤について、正しいのはどれか。
- 疼痛と熱感がある。
- 内視鏡的硬化療法が行われる。
- 破裂してもすぐには出血しない。
- 胆石症が原因で発症する。
正解: 2
解説:
- 食道静脈瘤に自覚症状はない。
- 食道静脈瘤の治療には、内視鏡的硬化療法や内視鏡的結紮術が行われる。
- 破裂すると吐血し、大量の場合はショック状態となる。
- ほとんどの原因が肝硬変である。
肝硬変の症状について、正しいのはどれか。
- 門脈圧低下により食道静脈瘤ができる。
- 高たんぱく血症により浮腫を生じる。
- 血中ビリルビンの減少により黄疸ができる。
- アンモニア処理能力低下により肝性脳症が起こる。
正解: 4
解説:
- 門脈圧亢進により食道静脈瘤ができる。
- 低アルブミン血症により浮腫を生じる。
- 血中ビリルビンの上昇により黄疸ができる。
- 肝硬変では、アンモニア処理能力が低下し、肝性脳症が起こる。
胃がんについて、正しいのはどれか。
- 胃がんによる死亡率は増加傾向にある。
- 早期より、腹膜播種を起こす。
- 内視鏡的切除は進行がんに適応される。
- 胃切除後の合併症にダンピング症候群がある。
正解: 4
解説:
- 胃癌数は増えているが、死治する人も多いため死亡率は減少している。
- 腹膜播種を伴うことが多いのは進行胃がんのボールマン4型(スキルス胃がん)。
- 内視鏡的切除は早期がんに適応される。
- 胃切除後の合併症として、ダンピング症候群がある。
消化器疾患の食事療法について、適切なのはどれか。
- 胃潰瘍では胃酸分泌を促進する食事を提供する。
- 炎症性腸疾患では低脂肪食を提供する。
- 肝硬変症で肝性脳症を伴う場合は、高たんぱく食を基本とする。
- 急性膵炎の回復期は炭水化物を制限する。
正解: 2
解説:
- 胃潰瘍では胃酸分泌を抑制する食事を提供する。
- 炎症性腸疾患では低脂肪食を提供する。
- 肝硬変症で肝性脳症を伴う場合は、低たんぱく食を基本とする。
- 急性膵炎の回復期は脂肪を制限する。
大腸疾患について、正しいのはどれか。
- 大腸ポリープ(腺腫)はがん化しない。
- 偽膜性腸炎は抗菌薬の使用により起こる。
- クローン病はウイルス感染が原因である。
- 潰瘍性大腸炎では縦走潰瘍を形成する。
正解: 2
解説:
- 大腸ポリープ(腺腫)はがん化することがある。
- 偽膜性腸炎は抗菌薬の使用により起こる。
- クローン病の原因は不明である。
- 縦走潰瘍を形成するのはクローン病である。潰瘍性大腸炎では粘膜のびらんや潰瘍が見られる。
急性膵炎の患者への説明について、適切なのはどれか。
- 絶食となる。
- 重症化はしない。
- 症状が消失すれば、飲酒は再開できる。
- 喫煙習慣は再発や慢性化に関与しない。
正解: 1
解説:
- 急性膵炎では膵臓を安静にするため絶食となる。
- 重症化すると意識障害やショック状態となる。
- アルコール性の場合、再発予防のため禁酒を促す。
- 喫煙は膵炎を再発または慢性化させるリスク因子である。
腹腔鏡下手術を受ける患者への説明について、適切なのはどれか。
- 「腹腔内に酸素を注入して手術を行います。」
- 「気腹による合併症や偶発症は起こりません。」
- 「開腹術に比べて傷は小さいです。」
- 「開腹術に比べて回復には時間がかかります。」
正解: 3
解説:
- 腹腔内に注入するのは二酸化炭素である。
- 気腹による合併症や偶発症が起こる可能性はある。
- 腹腔鏡下手術は開腹術に比べて傷は小さい。
- 開腹術に比べて回復が早い。
胃がんについて、正しいのはどれか。
- 早期胃がんはリンパ節転移や血行性転移が多い。
- 左鎖骨上窩リンパ節への転移をシュニッツラー転移という。
- 進行胃がんはボールマン分類で分けられる。
- 胃全摘術の再建術にはビルロートI法とII法がある。
正解: 3
解説:
- 早期胃がんは、リンパ節転移の有無は問わない。
- 左鎖骨上窩リンパ節に転移したものをウィルヒョウ転移、ダグラス窩または直腸膀胱窩に転移したものをシュニッツラー転移と呼ぶ。
- 進行胃がんはボールマン分類で分けられる。
- 胃全摘の再建術はルーY法やダブルトラクト法等、残胃と十二指腸の吻合をビルロートI法、残胃と空腸吻合をビルロートII法という。
下痢のある患者の看護について、適切なのはどれか。
- 過敏性腸症候群は院内感染に注意する。
- 腹部マッサージを行う。
- 食物繊維の多い食品の摂取をすすめる。
- 肛門周囲の清潔を保つ。
正解: 4
解説:
- 過敏性腸症候群は感染症ではないため、院内感染の心配はない。
- 腹部マッサージは腸蠕動を促進させるため避ける。
- 食物繊維の多い食品は腸蠕動を促進するため避ける。
- 下痢のある患者では、肛門周囲の清潔を保つことが重要である。
食道静脈瘤の原因疾患はどれか。
- 胃癌
- 食道癌
- クローン病
- 肝硬変
正解: 4
解説: 食道静脈瘤の原因疾患のほとんどは肝硬変である。
胃・十二指腸潰瘍の患者の食事指導について、適切なのはどれか。
- アルコールの制限はない。
- 糖質は胃粘膜への刺激が少ない栄養素である。
- 根菜類は柔らかく煮ける調理方法がよい。
- 胃粘膜の負担軽減のため食事量を控えに空ける。
正解: 2
解説:
- 胃粘膜を刺激するアルコールや、コーヒー、香辛料、繊維や脂肪の多い食品は避ける。
- 糖質は胃粘膜への刺激が少ない栄養素である。
- 天ぷらなど、油で揚げると胃に負担がかかるので避ける。
- 食事間隔が長いと胃液の過剰が高くなり痛みの原因となる。
潰瘍性大腸炎の患者の看護について、適切なのはどれか。
- 治療の第一選択は外科治療であることを説明する。
- 便秘の有無を観察する。
- 副腎皮質ステロイド薬の副作用について説明する。
- 退院後の必要性がないことを説明する。
正解: 3
解説:
- 心身の安静の他、薬物療法などの内科治療を行う。
- 血便の有無や、水様便、泥状便の性状を観察する。
- 免疫力を低下させるため、細菌やウイルス感染のリスクが高くなる。退院後の必要性があることを説明する。胃焼け予防と悪化時の早期発見のため、継続的な服薬管理と定期受診を指導する。
たんぱく質制限が必要なのはどれか。
- 肝性脳症
- 十二指腸潰瘍
- 膵炎
- クローン病
正解: 1
解説:
- 肝性脳症ではアンモニア上昇を防ぐため、たんぱく質を1日40g程度に制限する。
- 十二指腸潰瘍では、潰瘍の治療にたんぱく質が必要である。
- 膵炎では、高脂肪なたんぱく質の摂取は避け、低脂肪のたんぱく質を摂取する。
- クローン病では、炭水化物、脂質、たんぱく質を過不足なく摂取する。
胆石症患者の看護について、適切なのはどれか。
- 黄疸の観察を行う。
- 飲酒は痛みの誘因にならない。
- 胆道ドレナージの排液バッグは、チューブ挿入部より高い位置に置く。
- チューブからの排液の減少は、回復したと判断できる。
正解: 1
解説:
- 発熱、黄疸、右季肋部痛の出現に留意する。
- アルコールは胆汁濃度を濃くして胆石発作を誘発する。
- 胆道ドレナージの排液バッグは、チューブ挿入部より低い位置に置く(刺入部より低い位置に置く)。
- 急激な減少は、ドレーンからの逸脱、閉塞・屈曲の可能性がある。
急性膵炎患者の看護について、正しいのはどれか。
- 主な症状は下腹部の鈍痛である。
- ショック徴候の観察を行う。
- 脂肪分の多い食事をすすめる。
- 再発はしないと説明する。
正解: 2
解説:
- 主な症状は激烈な上腹部痛である。
- ショック徴候の観察を行う。
- 激しい痛みのある時は絶飲食、食事再開後は脂肪の少ない柔らかい食事から開始する。
- 再発することがあるため、禁酒や生活習慣の改善が必要である。
腸閉塞患者の看護について、適切なのはどれか。
- 腹痛が軽減すれば食事をしてもよいと説明する。
- 水分出納バランスを観察する。
- イレウス管は同一位置で固定する。
- 手術の適応にはならないと説明する。
正解: 2
解説:
- 腹痛が軽減しても自己判断で食事を摂取しないよう説明する。
- 水分出納バランスを観察する。
- イレウス管は同一位置で固定せず、皮膚トラブル予防のため、定期的に固定位置を変更する。
- 保存的治療により軽快しない場合や絞扼性腸閉塞の疑いでは、手術の適応となる。
日本における食道がんについて、正しいのはどれか。
- 40歳以上の女性に多い。
- 腺がんが多い。
- 発生部位は胸部下部が最も多い。
- 進行すると嗄声が出現することがある。
正解: 4
解説:
- 食道がんは40歳以上の男性に多く、男女比は約6:1である
- 日本では扁平上皮がんが多く、腺がんは欧米に多い
- 発生部位は胸部中部が最も多い
- 食道がんが進行して反回神経に浸潤すると嗄声(声がれ)が出現する
吐血時の患者の看護について、適切なのはどれか。
- 吐血は鮮紅色で泡沫状である。
- 禁飲食とする。
- 上腹部に温罨法を行う。
- 含嗽は控える。
正解: 2
解説:
- 吐血は暗赤色~褐色で、喀血が鮮紅色で泡沫状である
- 吐血時は消化管の安静のため禁飲食とする
- 上腹部には冷罨法を行い、血管を収縮させる
- 口腔内を清潔に保つため含嗽は行う
下部消化管内視鏡検査を受ける患者の看護について、適切なのはどれか。
- 検査前日から禁飲食とする。
- 腸管内洗浄が不十分な場合は浣腸を行う。
- 体位は右側臥位とする。
- 検査終了後24時間経てば食事摂取が可能であることを説明する。
正解: 2
解説:
- 下部消化管内視鏡検査の前日は夕食後から禁食とし、水分摂取は継続可能
- 腸管内洗浄が不十分で観察が困難な場合は浣腸を行い残渣を除去する
- 下部消化管内視鏡検査では左側臥位で開始し、右側臥位ではない
- 検査終了後は穿孔の有無を確認し、問題がなければ数時間後に食事摂取が可能
人工肛門(ストーマ)を造設する患者の看護について、適切なのはどれか。
- 手術前から受け入れに向けた教育プログラムに沿って説明していく。
- 人工肛門の位置はベルトラインが適切である。
- 手術直後から自分で装具交換するよう説明する。
- 装具を装着しないと入浴はできないと説明する。
正解: 1
解説:
- 術前からの段階的な教育により患者・家族の理解と受け入れを促進し、術後の自己管理能力向上を図る
- ストーマの位置はベルトラインを避け、衣服による圧迫を受けない場所を選択する
- 術後は段階的に指導を行い、患者の理解度と身体状況に応じて装具交換の自立を図る
- 装具を外した状態でも入浴は可能で、むしろストーマ周囲の清潔保持に有効
消化管造影検査時の看護について、適切なのはどれか。
- 検査当日の朝食以降は絶食とする。
- 検査中の曖気は我慢しなくてよい。
- 検査後は水分摂取を制限する。
- 検査後は白色便が出ることを説明する。
正解: 4
解説:
- 検査当日の朝食以降ではなく、前日夕食後または当日朝から絶食とする。
- 検査中の曖気(げっぷ)は我慢する必要がある。造影剤が逆流する恐れがある。
- 検査後は造影剤(バリウム)の排泄を促すため水分摂取を勧める。
- バリウムを使用するため、検査後は白色便が出ることを説明する。
急性肝炎の患者の看護について、適切なのはどれか。
- 主な原因は細菌感染である。
- 初発症状として黄疸を呈する。
- 食後に軽い運動をすすめる。
- 劇症化することを予測して観察する。
正解: 4
解説:
- 急性肝炎の主な原因はウイルス感染である。
- 初発症状は全身倦怠感、食欲不振、悪心などで、黄疸は後に出現する。
- 急性肝炎では安静が重要であり、運動は避ける。
- 急性肝炎は劇症肝炎に移行する可能性があるため、注意深い観察が必要である。