基礎看護技術I - 看護技術の基本
テスト対策
動脈の名前
胸囲は呼気が終わったところで目盛を読む
女性の乳頭は乳房の大きさで位置が変わる場合があり、乳頭の位置に関係なく、乳房上部に対して,床と水平な位置にあたる胸の部位で測る
バイタルの手順
BMIの計算
授業プリントより対策
- 身体計測
- 身長
- 後頭部、背部、臀部、踵部が柱に接するように立ってもらう
- 顎を少し引いてもらい、眼窩下縁と外耳孔上縁を水平にする
- 胸囲
- 前は乳頭、後ろは肩甲骨を通る位置で測定する。
- 吐ききった後
- 腹囲
- 臍を通る位置で測定する。
- 仰臥位の場合は膝を伸展してもらう。
- メタボの場合立位で測定することもある。
- 握力測定
- 示指の第二関節が90度になるようにする。
- 左右2回ずつ、高い方を記録する。
- 肘は伸展して測定する。
- 服に引っかからないようにする。
- 肺活量
- 深く吸い込み最大限吐き出した空気量。3回やってもらう
- 体温
- 平熱: 36.0-36.9℃, 微熱: 37.0-37.9℃, 中等熱: 38.0-38.9℃, 高熱: 39.1℃以上
- 午前4-6時が最も低く、午後2-7時が最も高い
- 上昇要因: 運動時、食事、精神的興奮時、月経時
- 下降要因: 飢餓
- 10才までは高い。新生児・乳児期は37.0℃ある
- 高齢者は低い、基礎代謝、体温調節低下
- 腋窩 < 口腔 < 直腸 の順に低い
- 稽留熱: 1日の中で1℃以上変化がなく、37.0℃以上が続く熱
- 弛緩熱: 1日の中で1℃以上変化があり、平熱まで下がらない
- 間欠熱: 1日の中で1℃以上変化があり、平熱まで下がることがある
- 麻痺がある場合は健側で
- 口腔検温: 斜め30~40度に挿入する
- 直腸検温: 5~6cm, 新生児や乳児は2.5cm-3cm程度
- 血圧
- 正常値: 120/80mmHg以下, 幼児は120/70mmHg未満, 高齢者は140/98mmHg未満
- 脈拍
- 心臓の筋肉が一定のリズムで収縮すること
- 心臓の拍動により、動脈を通じ全身に血液が送られること
- 脈拍数 新生児: 120-140回/分, 乳児: 110-130, 幼児: 100-110, 学童: 80-90, 成人: 70-80, 高齢者: 60-70
- 頻脈: 100回/分以上, 徐脈: 60回/分未満, 速脈: 脈波の立ち上がりが急で、すぐに消失する脈, 遅脈: 脈波の立ち上がりが遅く、長く続く脈, 硬脈: 動脈壁の緊張が高く、押さえても容易につぶれない脈, 軟脈: 動脈壁の緊張が低く、押さえると簡単につぶれる脈, 大脈: 運動などにより心拍出量が増加している状態で、脈波の振幅が大きい脈, 小脈: 心臓の衰弱で心拍出量が減少している状態で、脈波の振幅が小さい脈, 不整脈: 脈拍のリズムが不規則になる状態の総称, 脈拍欠損: 規則正しい脈拍が途中で抜け落ちる状態
- 意識
- 意識障害とは覚醒レベルの低下
- 傾眠: 呼べば覚醒するが、すぐに眠ってしまう状態
- 嗜眠: 強い刺激で覚醒するが、刺激がなくなるとすぐに眠ってしまう状態
- 半昏睡: 声などの刺激に反応はあるが開眼しない状態
- 昏睡: 強い刺激を与えても反応がない状態
- JCS: 高いと重症, GCS: 低いと重症
- 呼吸
- 呼吸数 新生児: 40-50、乳児:30-40、幼児:20-35、学童:20-25、成人:12-20
- チェーンストークス呼吸: 徐々に深く大きな呼吸が続き、次第に浅くなり無呼吸になるパターンを繰り返す呼吸
- ビオー呼吸: 呼吸が一定の深さと速さで続き、突然無呼吸になるパターンを繰り返す呼吸
- クスマウル呼吸: 深く大きな呼吸が持続する呼吸パターン
- 観察の順番: 問診→視診→打診→聴診
- 身長
1. 図解問題:動脈拍動部位の名称
問題

解答

2. 穴埋め問題
次の文章内の( )に適切な語句や数字を入れてください。
1. 腋窩検温
腋窩検温では、体温計の感温部を斜め上方に向け、体軸に対して( A )度の角度になるように挿入し、( B )に感温部を当てる。
正解:
- A: 45度
- B: 腋窩中央部
解説: 腋窩検温は最も一般的な体温測定方法です。体温計を45度の角度で挿入することで、腋窩中央部の動脈に最も近い位置で正確な測定が可能となります。体温計の感温部が腋窩の最深部に到達し、外気の影響を最小限に抑えることができます。
2. 血圧測定
血圧測定時、マンシェットは心臓と同じ高さで、下縁が肘窩の( C )cm程度上になるような位置に巻く。測定部位を心臓より高く上げると重力の関係で血圧は( D )測定され、低くすると( E )測定されてしまう。また、巻く圧力は、指が( F )本入る程度にする。緩すぎると( G )、きつすぎると( H )測定される。
正解:
- C: 2~3
- D: 低く
- E: 高く
- F: 2
- G: 高く
- H: 低く
解説: 血圧測定では、マンシェットの位置と巻き方が測定値に大きく影響します。心臓より高い位置では重力により血圧が低く測定され、低い位置では高く測定されます。マンシェットの締め付けも重要で、緩すぎると高値、きつすぎると低値となります。
3. 腹囲測定
腹囲測定時は、仰臥位になってもらい、膝を( I )状態で、臍を通る周囲径を( J )終了時に計測する。
正解:
- I: 伸展
- J: 呼気
解説: 腹囲測定は仰臥位で膝を伸展した状態で行います。呼気終了時に測定することで、腹部の緊張が最も少ない状態での正確な測定が可能です。
3. 正誤問題
次の文章を読み、正しいものには○、間違っているものには×で答えてください。
1. 体温は測定部位により、直腸・腋窩・口腔の順に高くなる。
正解: ×
訂正: 直腸・口腔・腋窩の順に高い
解説: 体温は測定部位により異なります。直腸温が最も高く、次いで口腔温、腋窩温の順となります。
2. 1分間に9回以下の呼吸を減呼吸という。
正解: ×
訂正: 徐呼吸
解説: 正しい用語は「徐呼吸」です。呼吸数12回/分未満を徐呼吸といいます。
3. 身長は、踵部を尺柱から離して立ってもらい測定する。
正解: ×
訂正: 尺柱につけて立つ
解説: 身長測定では、踵部を尺柱につけてまっすぐ立った状態で測定します。
4. 仰臥位における腹囲測定では、膝を屈曲して測定を行う。
正解: ×
訂正: 膝は伸展
解説: 腹囲測定は仰臥位で膝を伸展した状態で行います。
5. 頻脈は、1分間に80回以上をいう。
正解: ×
訂正: 100回以上が頻脈
解説: 頻脈は1分間に100回以上の脈拍を指します。
6. クスマウル呼吸では、異常に深く大きな呼吸が持続する。
正解: ○
解説: クスマウル呼吸は代謝性アシドーシスで見られる、深く大きな呼吸が持続する呼吸パターンです。
7. 胸囲測定では、息を吸い終えたときの目盛りを読む。
正解: ×
訂正: 息を吸い終えた時と吐き終えた時の両方測定
解説: 胸囲測定では、吸気時と呼気時の両方を測定し、胸郭の可動性を評価します。
8. 体温が平熱より0.5℃以上高くなった場合を、発熱という。
正解: ×
訂正: 37.0℃以上が発熱
解説: 発熱は一般的に37.0℃以上の体温を指します。平熱との差が0.5℃以上という基準は用いられません。
9. 最も体温が低い部位は、口腔温である。
正解: ×
訂正: 腋窩温が最も低い
解説: 測定部位の中で腋窩温が最も低く、次いで口腔温、直腸温の順に高くなります。
10. 身長は、夕刻が1日のうちで最大値を示す。
正解: ×
訂正: 朝が最大値
解説: 身長は朝が最大値で、日中の活動により椎間板が圧縮され、夕刻には低くなります。
11. チェーン・ストークス呼吸は、急に大きな呼吸が4~5回起こった後、無呼吸になる。
正解: ✗
訂正: 徐々に深く大きな呼吸が続き、次第に浅くなり無呼吸になる
解説: チェーン・ストークス呼吸は、徐々に深く大きな呼吸が続き、次第に浅くなり無呼吸になるという特徴的な呼吸パターンです。
12. 肺にうっ血が生じて苦しくなると、起座呼吸になる。
正解: ○
解説: 肺うっ血により呼吸困難が生じると、座位をとることで呼吸が楽になります。これを起座呼吸といいます。
13. 握力は、肘を曲げた状態で測定する。
正解: ×
訂正: 肘は伸ばした状態
解説: 握力測定は肘を伸ばした状態で行います。
14. グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)では、点数が低いほど意識障害は重症である。
正解: ○
解説: GCSは15点満点で、点数が低いほど意識障害が重症です。8点以下は重篤な意識障害と考えられます。
15. パルスオキシメーターで測定できるのは、動脈血酸素分圧である。
正解: ×
訂正: 経皮的動脈血酸素飽和度
解説: パルスオキシメーターで測定するのは経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)です。動脈血酸素分圧(PaO₂)は血液ガス分析で測定します。
16. 呼吸音聴取時は、片肺野を全て聴取した後、反対側肺野を聴取する。
正解: ×
訂正: 左右対称に聴取
解説: 呼吸音聴取は左右対称の部位を比較しながら聴取することで、異常を発見しやすくなります。
17. 最初に痛み刺激を与えて、意識レベルを観察する。
正解: ×
訂正: 音響刺激から開始
解説: 意識レベルの評価は、音響刺激(呼びかけ)→触覚刺激→痛み刺激の順に、侵襲の低い刺激から開始します。
18. 健康上の問題を主観的に把握する。
正解: ×
訂正: 客観的データも含む
解説: 健康上の問題は主観的データ(患者の訴え)と客観的データ(バイタルサイン、検査結果など)の両方から把握します。
4. 看護を漢字一文字で表現
看護を漢字一文字で表現してください。また、その理由も記入してください。
5. 4択問題
問題1
バイタルサインについて、誤っているものを1つ選びなさい。
- 生命徴候のことで、一般に意識・呼吸・脈拍・血圧・体温を指す
- 各測定基準値の相互の関連をみることが必要である
- 患者の状態や看護・治療効果を把握するための情報となる
- 把握したバイタルサインは、他の医療従事者への提供はしない
正解: 4
各選択肢の解説:
- ✗ 生命徴候のことで、一般に意識・呼吸・脈拍・血圧・体温を指す:正しい記述です。バイタルサイン(vital signs)は生命徴候とも呼ばれ、生命活動を示す基本的な指標として意識・呼吸・脈拍・血圧・体温の5つを指します。
- ✗ 各測定基準値の相互の関連をみることが必要である:正しい記述です。バイタルサインは個々の数値だけでなく、相互の関連性を総合的に判断することで患者の状態をより正確に把握できます。
- ✗ 患者の状態や看護・治療効果を把握するための情報となる:正しい記述です。バイタルサインは患者の健康状態や治療の効果を評価する重要な客観的データです。
- ✓ 把握したバイタルサインは、他の医療従事者への提供はしない:誤り(正解)。バイタルサインは医療チーム内で共有すべき重要な情報です。チーム医療において、情報共有は患者の安全と適切なケアのために不可欠です。
問題2
次のうち、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 頻呼吸 ── 頭蓋内圧亢進
- チェーン・ストークス呼吸 ── 脳出血、急性アルコール中毒
- ビオー呼吸 ── 糖尿病性ケトアシドーシス
- クスマウル呼吸 ── 呼吸筋麻痺
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 頻呼吸 ── 頭蓋内圧亢進:誤り。頭蓋内圧亢進では徐呼吸(クッシング現象)がみられます。頻呼吸は発熱、心不全、肺疾患などでみられます。
- ✓ チェーン・ストークス呼吸 ── 脳出血、急性アルコール中毒:正解。チェーン・ストークス呼吸は、呼吸が徐々に深くなり、その後徐々に浅くなって無呼吸になるパターンを繰り返す呼吸です。脳出血、心不全、急性アルコール中毒などでみられます。
- ✗ ビオー呼吸 ── 糖尿病性ケトアシドーシス:誤り。ビオー呼吸は頭蓋内圧亢進や髄膜炎でみられます。糖尿病性ケトアシドーシスではクスマウル呼吸がみられます。
- ✗ クスマウル呼吸 ── 呼吸筋麻痺:誤り。クスマウル呼吸は代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスなど)でみられる深く大きな呼吸です。呼吸筋麻痺では浅い呼吸や呼吸困難がみられます。
異常呼吸パターンのまとめ:
- チェーン・ストークス呼吸:脳出血、心不全、急性アルコール中毒
- ビオー呼吸:頭蓋内圧亢進、髄膜炎
- クスマウル呼吸:糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス
問題3
呼吸測定について、正しいものを1つ選びなさい。
- 呼吸測定することを、患者に説明してから開始する
- 呼吸数は30秒間測定する
- 呼吸が微弱の場合は、胸部または腹部に軽く手を当てて測定する
- 呼吸に異常がある場合、呼吸困難の程度のみ観察する
正解: 3
各選択肢の解説:
- ✗ 呼吸測定することを、患者に説明してから開始する:誤り。呼吸測定を患者に説明すると、意識的に呼吸を変えてしまい自然な呼吸数を測定できなくなります。脈拍測定に続けて、さりげなく測定するのが一般的です。
- ✗ 呼吸数は30秒間測定する:誤り。呼吸数は原則として60秒間測定します。不整がある場合は特に1分間の測定が重要です。
- ✓ 呼吸が微弱の場合は、胸部または腹部に軽く手を当てて測定する:正解。呼吸が微弱で視診では確認しにくい場合、胸部や腹部に軽く手を当てることで呼吸運動を触知して測定できます。
- ✗ 呼吸に異常がある場合、呼吸困難の程度のみ観察する:誤り。呼吸に異常がある場合は、呼吸困難の程度だけでなく、呼吸音、リズム、深さ、チアノーゼの有無、SpO₂なども総合的に観察する必要があります。
問題4
脈拍の異常について、誤っている組み合わせを1つ選びなさい。
- 頻脈 ── 脈拍数が100/分以上
- 不整脈 ── 規則正しい脈拍が途中で抜け落ちる
- 速脈 ── 脈拍が急に触れたかと思うと、すぐに消失する
- 硬脈 ── 脈拍の緊張が強く硬い
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 頻脈 ── 脈拍数が100/分以上:正しい組み合わせです。成人の正常脈拍数は60〜100回/分で、100回/分以上を頻脈といいます。
- ✓ 不整脈 ── 規則正しい脈拍が途中で抜け落ちる:誤り(正解)。この説明は「結滞(欠損脈)」の説明です。不整脈は脈拍のリズムが不規則になる状態の総称で、結滞は不整脈の一種ですが、不整脈全体の説明としては不正確です。
- ✗ 速脈 ── 脈拍が急に触れたかと思うと、すぐに消失する:正しい組み合わせです。速脈は脈波の立ち上がりが急で、すぐに消失する脈です。大動脈弁閉鎖不全症などでみられます。
- ✗ 硬脈 ── 脈拍の緊張が強く硬い:正しい組み合わせです。硬脈は動脈壁の緊張が高く、押さえても容易につぶれない脈で、高血圧や動脈硬化でみられます。
問題5
脈拍測定について、正しいものを1つ選びなさい。
- 橈骨動脈で測定するときは、示指・中指・薬指の3本の手指を軽く当てる
- 継続的に観察する場合は、パルスオキシメーターやテレハートモニターを使用しない
- 測定は30秒間行う
- 測定者は指先に力を入れて行う
正解: 1
各選択肢の解説:
- ✓ 橈骨動脈で測定するときは、示指・中指・薬指の3本の手指を軽く当てる:正解。橈骨動脈での脈拍測定は、示指・中指・薬指の3本を軽く当てて行います。母指には自分の脈を感じやすいため使用しません。
- ✗ 継続的に観察する場合は、パルスオキシメーターやテレハートモニターを使用しない:誤り。継続的なモニタリングが必要な場合は、パルスオキシメーターやテレハートモニター(心電図モニター)を使用して連続的に観察します。
- ✗ 測定は30秒間行う:誤り。脈拍測定は原則として60秒間行います。不整脈がない場合は30秒間測定して2倍にすることもありますが、基本は60秒間測定です。
- ✗ 測定者は指先に力を入れて行う:誤り。指先に力を入れすぎると、脈拍に影響を与えたり、測定者自身の脈を感じてしまう可能性があります。脈拍に影響を与えない程度の軽い圧で測定します。
問題6
血圧の変動要因について、正しいものを1つ選びなさい。
- 食直後は血圧が下降する
- 激しい運動後、血圧は下降する
- 飲酒は血圧を上昇させる
- 夏季や暑い場所では、血圧は低下する
正解: 4
各選択肢の解説:
- ✗ 食直後は血圧が下降する:誤り。食直後は消化管への血流が増加し、心拍出量が増えるため、一般的に血圧は上昇します。
- ✗ 激しい運動後、血圧は下降する:誤り。激しい運動後は交感神経が活性化し、心拍数・心拍出量が増加するため、血圧は上昇します。
- ✗ 飲酒は血圧を上昇させる:部分的に誤り。飲酒は一時的には血管拡張作用により血圧を低下させますが、長期的・習慣的な飲酒は血圧を上昇させます。
- ✓ 夏季や暑い場所では、血圧は低下する:正解。暑い環境では末梢血管が拡張し、発汗による脱水も加わり、血圧は低下する傾向があります。
血圧の変動要因:
- 上昇:運動、食後、寒冷、ストレス、喫煙
- 低下:暑熱環境、入浴、睡眠、飲酒(一時的)
問題7
血圧を決定する因子のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
- 心臓の拍出力
- 心音
- 血液の粘稠度
- 血管壁の弾力性
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 心臓の拍出力:正しい。心臓の拍出力(心拍出量)は血圧を決定する主要な因子の一つです。心拍出量が増加すると血圧は上昇します。
- ✓ 心音:誤り(正解)。心音は心臓の弁の開閉により生じる音であり、血圧を決定する因子ではありません。心音は心臓の機能評価に用いられますが、血圧の決定因子とは異なります。
- ✗ 血液の粘稠度:正しい。血液の粘稠度(粘性)は血圧を決定する因子の一つです。血液の粘稠度が高いほど、血流抵抗が増加し血圧は上昇します。
- ✗ 血管壁の弾力性:正しい。血管壁の弾力性は血圧を決定する因子の一つです。動脈硬化などで弾力性が低下すると、収縮期血圧が上昇します。
血圧を決定する主な因子:
- 心拍出量
- 末梢血管抵抗
- 血液量
- 血液の粘稠度
- 血管壁の弾力性
問題8
次のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- マンシェットと心臓の位置が水平になるようにする
- マンシェットの幅は、上腕の1/3を覆う幅で、1周して留められるものがよい
- マンシェットは、隙間のない程度のきつさで巻く
- 米国心臓病学会では、成人のマンシェットの幅を10〜15cmとしている
正解: 1
各選択肢の解説:
- ✓ マンシェットと心臓の位置が水平になるようにする:正解。血圧測定時は、マンシェットを巻いた測定部位と心臓が同じ高さになるようにします。高さが異なると、重力の影響で測定値に誤差が生じます。
- ✗ マンシェットの幅は、上腕の1/3を覆う幅で、1周して留められるものがよい:誤り。マンシェットの幅は上腕周囲の約2/3を覆う幅が適切です。1/3では狭すぎます。
- ✗ マンシェットは、隙間のない程度のきつさで巻く:誤り。マンシェットは指が2本入る程度のゆとりを持たせて巻きます。きつすぎると低値、緩すぎると高値になります。
- ✗ 米国心臓病学会では、成人のマンシェットの幅を10〜15cmとしている:誤り。米国心臓協会(AHA)では、成人のマンシェット幅を約12〜13cm(上腕周囲の約40%)としています。
問題9
血圧測定について、正しいものを1つ選びなさい。
- 血圧値は患者の状態にかかわらず、左右どちら側で測定してもよい
- 麻痺や創傷がある場合は、健側で測定する
- ゴム嚢に空気が入ったままの状態で測定してもよい
- 聴診法では、減圧の速度は、1拍動につき4mmHg程度で行う
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 血圧値は患者の状態にかかわらず、左右どちら側で測定してもよい:誤り。麻痺、シャント造設、乳房切除後のリンパ浮腫、点滴中など、患者の状態によって測定する側を選択する必要があります。原則として健側で測定します。
- ✓ 麻痺や創傷がある場合は、健側で測定する:正解。麻痺側や創傷がある側での測定は避け、健側で測定します。麻痺側は循環が悪く正確な値が得られにくい場合があります。
- ✗ ゴム嚢に空気が入ったままの状態で測定してもよい:誤り。測定前にゴム嚢の空気を完全に抜いてから巻きます。空気が残っていると正確な測定ができません。
- ✗ 聴診法では、減圧の速度は、1拍動につき4mmHg程度で行う:誤り。減圧速度は1拍動につき2〜3mmHg程度が適切です。4mmHgでは速すぎて正確な測定ができません。
問題10
血圧の測定値について、正しいものを1つ選びなさい。
- 測定部位が心臓より高いと、血圧は低めの値となる
- 減圧速度が遅いと、最高血圧は高めに、最低血圧は低めに出る
- マンシェットの幅が広すぎると、値が高くなる
- マンシェットの巻き方が緩いと、値が低くなる
正解: 1
各選択肢の解説:
- ✓ 測定部位が心臓より高いと、血圧は低めの値となる:正解。測定部位が心臓より高い位置にあると、重力の影響で血圧は低めに測定されます。逆に心臓より低いと高めに測定されます。
- ✗ 減圧速度が遅いと、最高血圧は高めに、最低血圧は低めに出る:誤り。減圧速度が遅すぎると、うっ血により患者に苦痛を与えますが、測定値への影響は複雑です。一般的には適切な速度で測定することが重要です。
- ✗ マンシェットの幅が広すぎると、値が高くなる:誤り。マンシェットの幅が広すぎると、圧迫面積が大きくなり血圧は低めに測定されます。逆に狭すぎると高めになります。
- ✗ マンシェットの巻き方が緩いと、値が低くなる:誤り。マンシェットの巻き方が緩いと、血管を十分に圧迫するために余分な圧が必要となり、血圧は高めに測定されます。
血圧測定値に影響する因子:
- 心臓より高い位置→低値
- 心臓より低い位置→高値
- マンシェット幅が広い→低値
- マンシェット幅が狭い→高値
- 巻き方が緩い→高値
- 巻き方がきつい→低値
問題11
体温について、誤っているものを1つ選びなさい。
- 一般的に、腋窩温で36.0℃以上37.0℃未満を平熱という
- 口腔温は腋窩温より0.5〜0.9℃高く、直腸温は腋窩温よりも約1℃高い
- 季節によって変動があり、5〜9月はやや高く、11〜4月はやや低い
- 食後30〜90分は、消化吸収運動のために上昇する
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 一般的に、腋窩温で36.0℃以上37.0℃未満を平熱という:正しい記述です。腋窩温での平熱は一般的に36.0〜37.0℃未満とされています。
- ✓ 口腔温は腋窩温より0.5〜0.9℃高く、直腸温は腋窩温よりも約1℃高い:誤り(正解)。口腔温は腋窩温より約0.2〜0.4℃高く、直腸温は腋窩温より約0.5〜0.8℃高いです。0.5〜0.9℃という差は大きすぎます。
- ✗ 季節によって変動があり、5〜9月はやや高く、11〜4月はやや低い:正しい記述です。体温は外気温の影響を受け、夏季はやや高く、冬季はやや低くなる傾向があります。
- ✗ 食後30〜90分は、消化吸収運動のために上昇する:正しい記述です。食事により代謝が活発になり、食後は体温が上昇します。
問題12
体温の測定について、正しいものを1つ選びなさい。
- 食後や入浴直後は避け、60分以上安静にしてから測定する
- 測定時刻、測定部位を一定にする
- 腋窩検温では、体温計を後下方から前上方に向かって腋窩に挿入する
- 麻痺がある患者の腋窩検温の場合、原則として患側で測定する
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 食後や入浴直後は避け、60分以上安静にしてから測定する:誤り。食後や入浴直後は体温が変動するため避けますが、30分程度の安静で測定可能です。60分は長すぎます。
- ✓ 測定時刻、測定部位を一定にする:正解。体温は日内変動があるため、継続的に測定する場合は同じ時刻、同じ部位で測定することで、正確な比較が可能になります。
- ✗ 腋窩検温では、体温計を後下方から前上方に向かって腋窩に挿入する:誤り。腋窩検温では、体温計を前下方から後上方に向かって挿入します(斜め上方45度の角度)。
- ✗ 麻痺がある患者の腋窩検温の場合、原則として患側で測定する:誤り。麻痺がある場合は健側で測定します。患側は循環が悪く、正確な体温が測定できない可能性があります。
問題13
環境について、正しいものを1つ選びなさい。
- 環境とは、自分の身の回りを取り巻く場や現象のみを指す
- 人間と環境に相互作用はなく、非流動的である
- 環境は、人間の生存や生活に大きく影響を与えるものではない
- 環境には内部環境と外部環境がある
正解: 4
各選択肢の解説:
- ✗ 環境とは、自分の身の回りを取り巻く場や現象のみを指す:誤り。環境は物理的な場や現象だけでなく、社会的・心理的・文化的な要素も含む広い概念です。
- ✗ 人間と環境に相互作用はなく、非流動的である:誤り。人間と環境は常に相互作用しており、互いに影響を与え合う流動的な関係にあります。
- ✗ 環境は、人間の生存や生活に大きく影響を与えるものではない:誤り。環境は人間の健康、生活の質、生存に大きな影響を与えます。
- ✓ 環境には内部環境と外部環境がある:正解。環境は内部環境(生体内の環境)と外部環境(人間を取り巻く外的環境)に分類されます。
問題14
換気時の留意点について、誤っているものを1つ選びなさい。
- 室内の至適温度が保たれている
- 適切な採光が保たれている
- 空気に静かな動き(気流)がある
- 室外から取り入れる空気が清浄である
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 室内の至適温度が保たれている:正しい留意点です。換気時は室温が急激に変化しないよう配慮が必要です。
- ✓ 適切な採光が保たれている:誤り(正解)。採光は換気とは直接関係ありません。採光は照明や自然光に関する事項であり、換気の留意点としては不適切です。
- ✗ 空気に静かな動き(気流)がある:正しい留意点です。換気により適度な気流が生まれ、空気の循環が促されることは重要です。
- ✗ 室外から取り入れる空気が清浄である:正しい留意点です。換気で取り入れる空気が汚染されていると意味がないため、清浄な空気であることが重要です。
問題15
屋内気候について、正しいものを1つ選びなさい。
- 屋内気候は、室内の温度・湿度・対流の3要素で構成される
- 適切な屋内気候とは、厚手の上着程度の着衣で生活できる気候である
- 病室内の至適温度は、一般的に、夏季17〜20℃、冬季13〜18℃である
- 病室内の温度は、住居内の至適温度よりやや高めがよい
正解: 4
各選択肢の解説:
- ✗ 屋内気候は、室内の温度・湿度・対流の3要素で構成される:正しいですが、4の方がより適切な答えです。
- ✗ 適切な屋内気候とは、厚手の上着程度の着衣で生活できる気候である:誤り。適切な屋内気候は、軽装で快適に過ごせる気候を指します。厚手の上着は不適切です。
- ✗ 病室内の至適温度は、一般的に、夏季17〜20℃、冬季13〜18℃である:誤り。病室内の至適温度は、夏季24〜26℃、冬季20〜22℃程度が一般的です。
- ✓ 病室内の温度は、住居内の至適温度よりやや高めがよい:正解。病室内の温度は、患者の快適さと回復を促進するために、住居内の至適温度よりやや高めに設定されることが望ましいです。
問題16
JISの示している保健医療施設の照度について、誤っている組み合わせを1つ選びなさい。
- 待合室 ── 200ルクス
- 病室 ── 300ルクス
- 診察室 ── 500ルクス
- 手術室 ── 1000ルクス
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 待合室 ── 200ルクス:正しい組み合わせです。待合室の推奨照度は200ルクス程度です。
- ✓ 病室 ── 300ルクス:誤り(正解)。病室の推奨照度は100〜200ルクス程度です。300ルクスは明るすぎます。患者の安静や睡眠を考慮し、病室はやや暗めに設定されます。
- ✗ 診察室 ── 500ルクス:正しい組み合わせです。診察室は診察・処置を行うため、500ルクス程度の明るさが必要です。
- ✗ 手術室 ── 1000ルクス:正しい組み合わせです。手術室は精密な作業を行うため、1000ルクス以上の高い照度が必要です。
問題17
病室の環境について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
- 病室の至適温度 ── 冬季20〜24℃、夏季19〜22℃
- 病室の広さ ── 患者1人当たり7.4m²以上
- ベッドの間隔 ── 患者2人以上の病室では、2.0m以上
- 換気 ── 3〜4時間ごと
正解: 4
各選択肢の解説:
- ✗ 病室の至適温度 ── 冬季20〜24℃、夏季19〜22℃:誤り。夏季の温度が低すぎます。一般的に冬季20〜24℃、夏季25〜27℃程度が適切です。
- ✗ 病室の広さ ── 患者1人当たり7.4m²以上:誤り。医療法では、患者1人当たり6.4m²以上と規定されています。
- ✗ ベッドの間隔 ── 患者2人以上の病室では、2.0m以上:誤り。ベッド間隔は1.2m以上が推奨されていますが、2.0mは過剰です。
- ✓ 換気 ── 3〜4時間ごと:正解。病室の換気は3〜4時間ごとに行うことが推奨されており、清潔な空気を保つために重要です。
問題18
病床を構成する物品について、正しいものを1つ選びなさい。
- マットレスは、湿気を吸収しやすくかつ発散しやすい材質のものがよい
- シーツは色よりも、洗濯に耐えることを優先して選ぶ
- ベッドスプレッドは、シーツより小さいサイズである
- 枕は、感触が良く、頭部を支えるうえで安定性があればよい
正解: 1
各選択肢の解説:
- ✓ マットレスは、湿気を吸収しやすくかつ発散しやすい材質のものがよい:正解。マットレスは患者が長時間接触するため、湿気を吸収・発散しやすい通気性の良い材質が適しています。これにより、発汗による不快感や褥瘡予防にも寄与します。
- ✗ シーツは色よりも、洗濯に耐えることを優先して選ぶ:誤り。シーツは洗濯への耐久性も重要ですが、患者に優しい素材や肌触り、清潔感のある色(白など)も重要な選択基準です。
- ✗ ベッドスプレッドは、シーツより小さいサイズである:誤り。ベッドスプレッド(ベッドカバー)は、ベッド全体を覆うものなので、シーツより大きいサイズです。
- ✗ 枕は、感触が良く、頭部を支えるうえで安定性があればよい:不十分な記述です。枕は感触や安定性だけでなく、適切な高さ、通気性、洗濯可能かどうかなども考慮する必要があります。
問題19
ベッドメーキングについて、誤っているものを1つ選びなさい。
- シーツの中央をマットレスの中央に合わせると、崩れにくく、きれいにできる
- 1人で行う場合は、片側を全部つくってから反対側をつくる
- 枕カバーの折口は、病室の入り口と反対側に向けておく
- シーツ類は足元から枕元へと広げていく
正解: 4
各選択肢の解説:
- ✗ シーツの中央をマットレスの中央に合わせると、崩れにくく、きれいにできる:正しい記述です。シーツの中央線をマットレスの中央に合わせることで、左右均等に仕上がり、崩れにくくなります。
- ✗ 1人で行う場合は、片側を全部つくってから反対側をつくる:正しい記述です。1人でベッドメーキングを行う場合は、効率よく作業するために片側を完成させてから反対側に移ります。
- ✗ 枕カバーの折口は、病室の入り口と反対側に向けておく:正しい記述です。枕カバーの折口は、入り口から見えない側(床頭台と反対側)に向けることで、見た目が美しくなります。
- ✓ シーツ類は足元から枕元へと広げていく:誤り(正解)。シーツ類は枕元から足元へと広げていきます。清潔な部分(頭側)から不潔な部分(足側)へ向かって作業するのが原則です。
問題20
次のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
- 患者のベッドの間隔は、感染予防と医療従事者の作業能率を考えて決められている
- 病室のリネン類やカーテンの色は、汚れがわかりにくいものがよい
- 高齢者のベッドは、昇降しやすい低いベッドを準備する
- 病床整備は、患者の安全と安楽に影響する
正解: 2
各選択肢の解説:
- ✗ 患者のベッドの間隔は、感染予防と医療従事者の作業能率を考えて決められている:正しい記述です。ベッド間隔は、感染予防(飛沫感染防止など)と看護ケアの作業効率を考慮して設定されています。
- ✓ 病室のリネン類やカーテンの色は、汚れがわかりにくいものがよい:誤り(正解)。病室のリネン類やカーテンは、汚れがわかりやすい色(白など)が適切です。汚れを早期に発見し、清潔を維持するためです。
- ✗ 高齢者のベッドは、昇降しやすい低いベッドを準備する:正しい記述です。高齢者は転落リスクが高いため、低いベッドを使用し、安全に昇降できるようにします。
- ✗ 病床整備は、患者の安全と安楽に影響する:正しい記述です。適切な病床整備は、患者の安全(転落防止など)と安楽(快適な睡眠環境など)に直接影響します。
問題21
意識の観察方法について、正しいものを1つ選びなさい。
- 意識レベルの変化、瞳孔の状態、バイタルサインの変化、その他随伴症状の観察をする
- 最初に痛み刺激を与えて意識レベルを把握する
- グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)20点が意識鮮明である
- 意識レベルの観察は、1回行えばよい
正解: 1
各選択肢の解説:
- ✓ 意識レベルの変化、瞳孔の状態、バイタルサインの変化、その他随伴症状の観察をする:正解。意識の観察では、意識レベルだけでなく、瞳孔所見(大きさ、対光反射)、バイタルサイン、麻痺、痙攣などの随伴症状を総合的に観察することが重要です。
- ✗ 最初に痛み刺激を与えて意識レベルを把握する:誤り。意識レベルの評価は、まず名前を呼ぶなどの音響刺激から開始し、反応がなければ触覚刺激、それでも反応がなければ痛み刺激と、段階的に強い刺激を与えていきます。
- ✗ グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)20点が意識鮮明である:誤り。GCSは15点満点で、15点が意識鮮明です。開眼(E)4点、言語反応(V)5点、運動反応(M)6点の合計で評価します。
- ✗ 意識レベルの観察は、1回行えばよい:誤り。意識レベルは変動することがあるため、定期的に繰り返し観察する必要があります。特に頭部外傷や脳血管障害の患者では、時間を追って観察することが重要です。
意識レベルの評価スケール:
- JCS(Japan Coma Scale):0〜300点、数値が大きいほど重症
- GCS(Glasgow Coma Scale):3〜15点、数値が小さいほど重症