基礎看護技術Ⅱ - 検査
1.
下記の診察の種類は何か解答欄に正しい漢字で記入してください。(各2点)
① 質問、会話により自覚症状や訴え、既往歴、家族歴などの情報を得る ② 直接でふれることにより、諸器官の形態、位置、皮膚の状態を観察する ③ 体の表面を軽くうつことにより、内臓諸器官、筋肉、反射などの状態を知る
2.
文章の( )内に適語を語群から選び番号で記入してください。(各1点)
1)検査は大きく2つに分けられる。心電図や超音波検査など患者のからだを直接しらべる( あ )と、血液や尿、便などを検査する( い )に分けられる。
2)24時間蓄尿の場合、検査開始時間の尿は( う )。また、終了時間の尿は( え )。 また、試験紙法による尿検査時は、採尿コップに採った尿を( お )秒前後試験紙にひたす。
3)造影検査後は水分を( か )よう説明する。 喀痰検査においては、痰を採取するときは、含嗽を( き )。
4)乾性冷罨法には( く )( け )などがあり、湿性冷罨法には( こ )などがある。 乾性温罨法には( さ )( し )などがあり、湿性温罨法には( す )などがある。 血圧変動が激しい場合や血栓がある場合、( せ )罨法は禁止である。 ゴム製の湯たんぽの場合の湯温の目安は( そ )度、金属製は( た )度、プラスチック製は( ち )度である。
語群: ①捨てる ②生体検査 ③氷枕 ④部分浴 ⑤湯たんぽ ⑥検体検査 ⑦80 ⑧60 ⑨70~80 ⑩冷 ⑪温 ⑫行う ⑬ためる ⑭行わない ⑮摂取する ⑯摂取しない ⑰1 ⑱15 ⑲水嚢 ⑳冷湿布 ㉑電気毛布
3.
次の採血管による下記の採血の手順を正しく番号を並べ替えてください。
①母指を中に入れ手を握ってもらう ②必要な採血管をセットする ③神経損傷がないか確認する ④採血する血管を選択する ⑤握っていた手をひらいてもらう ⑥駆血帯を外す ⑦駆血帯を巻く ⑧採血針を抜く ⑨採血管を抜く ⑩5分程度圧迫止血する ⑪消毒後10度~20度の角度で穿刺する
4.
診察を受ける患者様への具体的な援助を5つ記入してください。(10点)
【解答】
1
① 問診 ② 触診 ③ 打診
2
(あ)② 生体検査 (い)⑥ 検体検査
(う)① 捨てる (え)⑬ ためる (お)⑱ 15
(か)⑮ 摂取する (き)⑭ 行わない
(く)③ 氷枕 (け)⑤ 湯たんぽ (こ)⑳ 冷湿布
(さ)⑤ 湯たんぽ (し)㉑ 電気毛布 (す)④ 部分浴
(せ)⑪ 温 (そ)⑧ 60 (た)⑦ 80 (ち)⑨ 70~80
3(正しい順番)
④ ⑦ ① ⑪ ② ⑤ ⑥ ⑨ ⑧ ⑩ ③
4(例)
- ① 患者の気持ちに寄り添う
- ② 安全な環境を整える
- ③ 着脱、体位、移動の援助
- ④ 医師の説明の理解度と補足説明
- ⑤ デモンストレーションを行う
- ⑥ プライバシー、個人情報の保護
I. 適切なものを選び、誤っているものに関しては訂正しなさい。
1. ネブライザー吸入の援助で最も適切なのはどれか
- 超音波ネブライザーは喉頭から肺胞に作用する
- ジェットネブライザーは咽頭から細気管支に作用する
- 吸入時の仰臥位が望ましい
正答: 2 ジェットネブライザーは咽頭から細気管支に作用する
誤りの訂正:
- 超音波ネブライザーは咽頭から肺胞に作用する
- (正しい)
- 吸入時の座位、ファーラー位が望ましい
2. 一時的吸引法について、最も適切なのはどれか
- 1回の吸引時間は、30秒以内とする
- 一時的吸引時の吸引圧は、10kPa(75mmHg)程度である
- カテーテル挿入時は、吸引圧(吸引力)を止めて挿入する
正答: 3 カテーテル挿入時は、吸引圧(吸引力)を止めて挿入する
誤りの訂正:
- 1回の吸引時間は、10秒以内とする
- 一時的吸引時の吸引圧は、20kPa(150mmHg)程度である
- (正しい)
3. 検査について、最も適切なのはどれか
- 心電図検査は生体検査である
- 真空採血管による採血では、駆血帯を外してから採血管を抜く
- 24時間尿検査を開始する場合は、検査開始時刻の排尿分も入れる
正答: 1 心電図検査は生体検査である
誤りの訂正:
- (正しい)
- 真空採血管による採血では、採血管を抜いてから駆血帯を外す
- 24時間尿検査を開始する場合は、検査開始時刻の排尿分は捨てる
4. 電法について、最も適切なのはどれか
- 氷枕は湿性の温罨法である
- 金属製の湯たんぽには、80度程度のお湯を入れる
- 湯たんぽ使用時には皮膚表面から最低でも20cm離す
正答: 2 金属製の湯たんぽには、80度程度のお湯を入れる
誤りの訂正:
- 氷枕は乾性の冷罨法である
- (正しい)
- 湯たんぽ使用時には皮膚表面から最低でも10cm離す
5. 患者の情報と診察の方法の組み合わせで、最も適切なのはどれか
- 心音、呼吸音 ……… 打診
- 奇形の有無 ……… 視診
- 諸器官の位置 ……… 視診
正答: 2 奇形の有無 ……… 視診
誤りの訂正:
- 心音、呼吸音 ……… 聴診
- (正しい)
- 諸器官の位置 ……… 触診
II. 選択問題 (各3点×6)
1. 採血について、最も誤っているのはどれか
- 血液ガス分析などを除き、ほとんどの場合は静脈血を採血する
- 原則的に早朝の空腹時に採血するのがのぞましい
- シャント造設側の腕から採血する
正答: 3 シャント造設側の腕から採血する
解説:
- ○ 正しい。一般的な血液検査では静脈血を用いる。動脈血を使用するのは血液ガス分析など限られた検査のみである。
- ○ 正しい。食事の影響(血糖値・脂質値の変動など)を避けるため、原則として早朝空腹時の採血が望ましい。
- × 誤り。シャント造設側の腕は透析用の血管アクセスであり、シャント閉塞や感染のリスクがあるため、シャント側からの採血・血圧測定・駆血帯の使用は禁忌である。
2. 経管栄養について、最も正しいのはどれか
- チューブの挿入時、顎を挙げた状態とする
- チューブ挿入の長さの目安は成人でおよそ55cmである
- チューブ挿入部の皮膚損傷が起きないよう、絆創膏は1回/2日貼りかえる
正答: 2 チューブ挿入の長さの目安は成人でおよそ55cmである
解説:
- × 誤り。チューブ挿入時は顎を引いた状態(前屈位)にする。顎を挙げると気管に誤挿入されやすくなるため危険である。
- ○ 正しい。成人の鼻腔から胃までの距離はおよそ45〜55cmであり、挿入長の目安は約55cmとされている。
- × 誤り。絆創膏は毎日(1回/日)貼りかえるのが原則である。2日に1回では皮膚トラブルの予防として不十分である。
3. 中心静脈栄養法について、最も誤っているのはどれか
- カテーテルの挿入は感染予防のため無菌操作で看護師が行う
- 治療上、経口摂取、消化、吸収ができない患者に行う
- 口腔内のケアは、食事をしなくても実施する
正答: 1 カテーテルの挿入は感染予防のため無菌操作で看護師が行う
解説:
- × 誤り。中心静脈カテーテルの挿入は無菌操作で医師が行う。「無菌操作」の部分は正しいが、挿入を行うのは看護師ではなく医師である。
- ○ 正しい。中心静脈栄養法(TPN)は、経口摂取や経腸栄養で十分な栄養が摂取できない患者に対して適応される。
- ○ 正しい。経口摂取をしていなくても、口腔内は細菌が繁殖しやすいため、感染予防や口腔粘膜の保護を目的に口腔ケアを実施する必要がある。
4. 酸素吸入について、最も正しいのはどれか
- 患者が息苦しさを訴えた場合、看護師が酸素流量を調節する
- 鼻カニューレは簡便で患者の負担が少なく、左右どちらかの鼻腔に入っていれば効果はある
- 酸素流量計のボール型の場合は、流量はボールの中心で合わせる
正答: 3 酸素流量計のボール型の場合は、流量はボールの中心で合わせる
解説:
- × 誤り。酸素流量の変更は医師の指示に基づいて行う必要があり、看護師が独断で酸素流量を調節してはならない。患者の状態変化は医師に報告し、指示を仰ぐ。
- × 誤り。鼻カニューレは左右両方の鼻腔に正しく装着する必要がある。片方だけでは十分な酸素供給ができず、効果が不十分となる。
- ○ 正しい。ボール型の酸素流量計は、ボールの中心(中央)の位置で目盛りを読み取り、流量を合わせる。
5. 次のうち最も誤っているのはどれか
- 喀痰検査は基本起床時に含嗽後採取する
- 採血後の穿刺部位はアルコール綿で押さえ5分間止血する
- 上部消化管検査を受ける際、検査前12時間は禁飲食とする
正答: 2 採血後の穿刺部位はアルコール綿で押さえ5分間止血する
解説:
- ○ 正しい。喀痰検査は起床時に含嗽(うがい)を行い、口腔内の常在菌や食物残渣を除去してから採取する。起床直後は痰が貯留しており採取しやすい。
- × 誤り。採血後の穿刺部位は**乾綿(滅菌乾燥綿)**で圧迫止血する。アルコール綿は刺激があり、血小板の凝集を妨げて止血を遅らせるため使用しない。
- ○ 正しい。上部消化管検査(内視鏡検査やバリウム検査など)では、胃内を空にするため検査前日の夕食後から絶食とし、約12時間の禁飲食が必要である。
6. 電法について、最も正しいものはどれか
- ゴム製の湯たんぽを作る時、お湯は1/2程度入れる
- 空気が入っていると熱伝導率が低くなる
- 炎症のある場合は、高めの温度で温めるとよい
正答: 2 空気が入っていると熱伝導率が低くなる
解説:
- × 誤り。ゴム製の湯たんぽにはお湯を2/3程度入れるのが適切である。1/2では少なすぎて保温効果が不十分となる。
- ○ 正しい。空気は熱伝導率が低いため、湯たんぽ内に空気が残っていると熱が効率よく伝わらなくなる。そのため空気を抜いてから栓をする。
- × 誤り。炎症がある部位に温罨法を行うと、血管拡張により炎症が悪化する。炎症がある場合は冷罨法を用いるのが原則であり、温罨法は禁忌である。
III. 計算問題
問題: 充填圧14.7MPaの500L容量の酸素ボンベを使用して、1分間に4Lの流量で酸素吸入をしています。圧力計が5MPaを示している場合あと何分使用できますか。 (計算式、答え完答で得点です。小数点第一位切り捨て)
計算式:
500 × 5 ÷ 14.7
= 2500 ÷ 14.7 = 170.6...
170 ÷ 4 = 42.5
答え: 42分
問題1:診療について
- 診療とは、以下の3つを行うことである
- ① ( )
- ② ( )
- ③ ( )
解答
- ① 診察
- ② 診断
- ③ 治療
- 診察の種類
- ① ( )
- ② ( )
- ③ ( )
- ④ ( )
- ⑤ ( )
- ⑥ ( )
- ⑦ ( )
解答
- ① 問診
- ② 視診
- ③ 触診
- ④ 打診
- ⑤ 聴診
- ⑥ 各種計測
- ⑦ 各種検査
- 診察における援助の目的
- ① 不安なく受診できる( )を条件づけるようにする
- ② 不安の( )ができるようにする
- ③ 疾病の( )ができるようにする
解答
- ① 診察
- ② 表出
- ③ 理解
- 診療を受ける者(患者)への具体的な援助
- ① ( )
- ② ( )
- ③ ( )
- ④ ( )
- ⑤ ( )
- ⑥ ( )
解答
- ① 思いや気持ちに耳を傾ける
- ② 安全な環境を整える
- ③ 看板、体位、移動の援助
- ④ 医師や診断の理解を深めること補足支援
- ⑤ デモンストレーションを行う
- ⑥ プライバシー、個人情報の保護
問題2:インフォームドコンセント
インフォームドコンセントとは『( )』と『( )』である。
( )をはじめとする( )が診療行為を行うにあたり適切な説明を行い、受け手(患者と家族)が十分に理解して、診療が受けられるようにすること。
解答
- 『説明』と『同意』
- 医師をはじめとする医療者
問題3:罨法について
温罨法と冷罨法の目的
温罨法の目的:
- 血管を( )にする → 血流量の( )
- 疼痛緩和
冷罨法の目的:
- 血管を( )にする → 血流量の( )、止血
解答
- 温罨法:血管を(拡張)にする → 血流量の(増加)
- 冷罨法:血管を(収縮)にする → 血流量の(低下)
温罨法の準備
お湯の温度:
- 金属製:( )℃
- ゴム製:( )℃
- プラスチック製:( )℃
お湯は( )入れ、空気を抜き栓を閉める
温めたい部位から( )cm以上離し安定した場所に置く
解答
- 金属製:80℃
- ゴム製:60℃
- プラスチック製:70℃
- お湯は 1/2~2/3 入れ
- 10 cm以上離す
冷罨法の準備
氷は( )入れ、約( )mlの水を加える
留め金は( )個使用し、ストッパー部分を上に向ける
解答
- 氷は 1/2~2/3 入れ、約 200 mlの水を加える
- 留め金は 2 個使用
罨法の禁忌
温罨法の禁忌:
- 炎症の( )
- 血圧変動が( )場合
- ( )傾向
- ( )がある場合
解答
- 炎症の 急性期
- 血圧変動が 激しい 場合
- 出血 傾向
- 血栓 がある場合
冷罨法の禁忌:
- ( )不全
- 寒冷( )やレイノー現象
- ( )を形成しやすい場合
解答
- 循環 不全
- 寒冷 蕁麻疹
- 血栓 を形成しやすい場合
温湿布の注意
皮膚にあたるタオルの表面温度は( )~( )℃程度を目安にする
( )分~( )分で温度が下がるため適宜交換する
解答
- 43 ~ 45 ℃程度
- 15 分~ 20 分で温度が下がる
問題4:検査について
検体検査と生体検査
-
( )…患者自身を対象とする
- ① 画像検査
- ② 生理機能検査
- ③ 内視鏡検査
-
( )…患者から検体材料を採取
- ① 尿検査
- ② 便検査
- ③ 血液検査
- ④ 喀痰検査
- ⑤ 胃液検査
- ⑥ 組織片検査
- ⑦ 分泌物
解答
- 生体検査
- 検体検査
尿検査
尿検体の種類:
- 起床時の第一尿 → ( )
- 糖尿病スクリーニング目的で食後2時間に採取する尿 → ( )
- 任意に時間の尿 → ( )
- 24時間ためた尿 → ( )
解答
- 早朝起床尿
- 食後尿
- 随時尿
- 24時間尿
尿採取時の留意点:
- 起床時に( )の尿を採取
- コップに( )コップ(1/3)程度採取
解答
- 起床時に 第1回目 の尿を採取
- コップに 中間尿 コップ(1/3)程度採取
蓄尿(24時間)の方法:
- 蓄尿開始時間に排尿を済ませる。その尿は( )
- その後24時間の尿は( )
- 蓄尿容器を( )したのち、尿の一部を滅菌スピッツに入れる
解答
- その尿は 捨てる
- その後24時間の尿は ためる
- 蓄尿容器を かくはん したのち
便検査
潜血検査とは: ( )のどこかで出血し、便の中に血液が混入する。これを( )という。
解答
- 消化管 のどこかで出血
- これを 潜血 という
事前準備: 新鮮な動物性食品や緑黄色野菜で偽陽性となるため、( )日間はこれらの食品の摂取や薬剤の服用を中止する
解答
- 3 日間
喀痰検査
喀痰の採取方法:
- ( )
- ( )
- ( )
解答
- 自然喀出
- 吸入後の喀出
- 気管吸引法
自然喀出の方法:
- ( )を行い、口腔内を清潔にする
- 検体は検査伝票と一緒に( )に検査部門に提出する
解答
- 含嗽 を行い
- すみやかに 検査部門に提出
咽頭分泌物検査
咽頭の方法:
- 舌を( )で押さえる
- 口蓋が広がった時に綿棒の先で、患部扁桃腺をこする
解答
- 舌を 舌圧子 で押さえる
問題5:上部消化管内視鏡検査
検査前の準備
検査前日:
- 検査前日の( )時以降は絶食
解答
- 21 時以降は絶食
検査当日:
- 検査の( )時間前までは水分をとってもよい(牛乳・ジュース・お茶は禁止)
- 検査( )分前に消泡剤( )を服用
- 検査( )分前に抗コリン薬( )を筋肉注射
- 検査直前に( )で咽頭麻酔
解答
- 検査の 2 時間前まで
- 検査 30 分前に消泡剤 ガスコンドロップ を服用
- 検査 5 分前に抗コリン薬 ブスコパン を筋肉注射
- 検査直前に キシロカインスプレー で咽頭麻酔
検査時の体位
患者に( )になってもらう
解答
- 左側臥位
検査中の介助
マウスピースをくわえてもらう
唾液は飲み込まず、( )
解答
- 口から流す
検査後
- 検査後( )時間は床上安静とする
- 検査後は咽頭麻酔による誤嚥防止のため、麻酔が切れるまでは絶飲食とする(約( )時間)
解答
- 検査後 1 時間は床上安静
- 約 1 時間は絶飲食
問題6:下部消化管内視鏡検査
検査当日:
- ( )
- 検査予定時間の( )前から下剤を服用
解答
- 低残渣食
- 検査予定時間の 3〜4時間 前から下剤を服用
問題7:罨法の禁忌に関する○×問題
温罨法は出血傾向のある場合は行ってはいけない。○か×か。
解答: ○(正しい)
理由: 温罨法は血管を拡張させ血流量を増加させるため、出血傾向がある場合は出血が悪化する可能性がある
冷罨法は循環不全の場合に行ってもよい。○か×か。
解答: ×(誤り)
理由: 冷罨法は循環不全の場合は禁忌である。血流量がさらに低下するため