母性看護
下記について正しいものに○、誤っているものに×を解答用紙に記入しなさい。
問題一覧
問1. 母子相互作用は母子関係に影響がある
正答: ○
解説: 母子相互作用は母親と子どもの相互のやりとりを通じて形成され、母子関係の発達に重要な影響を与える。
問2. 母性看護には父親や家族も含まれる
正答: ○
解説: 母性看護の対象は母親だけでなく、父親や家族全体を含む。家族全体への支援が重要である。
問3. 母親役割獲得過程は、妊娠・育児で育まれる
正答: ×
解説: 母親役割獲得過程は妊娠・出産を通じて育まれる。育児ではなく出産が正しい。
問4. 排卵・月経は、エストロゲン・プロゲステロンの分泌が関わっている
正答: ○
解説: 排卵・月経の性周期は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌変動により調節されている。
問5. 排卵前はプロゲステロンの分泌が最高潮となる
正答: ×
解説: 排卵前はエストロゲンの分泌が最高潮となる。プロゲステロンは排卵後の黄体期に分泌が増加し、妊娠の維持に重要な役割を果たす。
問6. 性周期の機序は視床下部、卵巣の順となる
正答: ×
解説: 正しくは視床下部→下垂体→卵巣の順序。視床下部からGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)が分泌され、下垂体からFSH・LHが分泌されて卵巣を刺激する。
問7. 思春期は自己同一性確立の時期である
正答: ○
解説: 思春期は身体的変化とともに、心理社会的にも自己同一性(アイデンティティ)を確立する重要な時期である。
問8. 成熟期は勤労女性の健康も含まれる
正答: ○
解説: 成熟期は妊娠・出産・子育てだけでなく、働く女性の健康問題も含まれる。
問9. 更年期は卵巣の機能低下により閉経をむかえる
正答: ○
解説: 更年期は卵巣機能の低下により閉経を迎え、エストロゲン分泌の減少により様々な症状が現れる時期である。
問10. 母子保健法は受胎調節や人工妊娠中絶に関する
正答: ×
解説: 受胎調節や人工妊娠中絶は母体保護法に規定されている。母子保健法は妊産婦・乳幼児の健康保持増進を目的とした法律。
問11. 母体保護法は妊産婦への保健指導、健康診査、子育て支援に関する
正答: ×
解説: 妊産婦への保健指導、健康診査、子育て支援は母子保健法の内容。母体保護法は不妊手術、人工妊娠中絶などを規定。
問12. リプロダクティブヘルス/ライツは性と生殖に関する
正答: ○
解説: リプロダクティブヘルス/ライツは性と生殖に関する健康と権利を意味する概念である。
問13. 妊産婦健康診査、新生児スクリーニングが母子保健の対策である
正答: ○
解説: 妊産婦健康診査、新生児スクリーニングはいずれも母子保健対策に含まれる。(p25)
問14. 妊娠の届け出は市町村長である
正答: ○
解説: 妊娠の届け出は市町村長に対して行い、母子健康手帳の交付を受ける。
問15. 看護師による訪問指導事業は母子保健法に定められている
正答: ×
解説: 母子保健法に定められているのは保健師による訪問指導である。(p28)
問16. 乳幼児家庭全戸訪問事業は生後3か月までの乳児が対象である
正答: ×
解説: 乳幼児家庭全戸訪問事業は生後4か月までの乳児が対象である。(p27)
問17. 母子保健対策に児童福祉法や労働基準法は含まれる
正答: ○
解説: 母子保健対策は母子保健法だけでなく、児童福祉法や労働基準法なども含む総合的な対策である。
問18. セクシュアリティはセックスとジェンダーを統合したものである
正答: ○
解説: セクシュアリティは生物学的性(セックス)と社会的性(ジェンダー)を統合した概念である。
問19. 排卵・受精により、妊娠は成立する
正答: ×
解説: 妊娠は受精・着床により成立する。受精だけでは妊娠成立とはならず、受精卵が子宮内膜に着床して初めて妊娠が成立する。
問20. 胎児付属物は胎盤、臍帯、卵膜をいう
正答: ×
解説: 胎児付属物は胎盤、臍帯、卵膜、羊水の4つである。
問21. 動脈管は胎児循環の特徴である
正答: ○
解説: 動脈管は胎児循環の特徴的な構造であり、肺動脈と大動脈を結ぶ血管である。出生後に閉鎖する。
問22. 臍帯は2本の臍静脈があり、1本は分岐しアランチウス管となり下大静脈へ注ぐ
正答: ○
解説: 臍帯には2本の臍動脈と1本の臍静脈があり、臍静脈の一部は肝臓を経由せずアランチウス管として下大静脈へ注ぐ。
問23. 妊娠によりヒスカチェック徴候は子宮に起こる
正答: ○
解説: ヒスカチェック徴候は妊娠により子宮峡部が軟化する徴候で、妊娠の他覚的所見の一つである。
問24. 妊娠により心拍出量、循環血液量の増加が起こる
正答: ○
解説: 妊娠により心拍出量、循環血液量はともに増加し、胎児への血液供給を確保する。
問25. hCGは卵膜から分泌される
正答: ×
解説: hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は絨毛から分泌される。妊娠検査薬はこのhCGを検出して妊娠診断を行う。(p48)
問26. 妊娠の診断法には免疫学的検査、超音波診断法があげられる
正答: ○
解説: 妊娠の診断には免疫学的検査(hCG検出)や超音波診断法などが用いられる。(p54-55)
問27. 胎児が母体外に排出される現象を分娩という
正答: ×
解説: 分娩とは胎児とその付属物(胎盤など)が母体外に排出される現象をいう。
問28. 正常分娩=正期産
正答: ○
解説: 正常分娩は正期産(妊娠37週0日~41週6日)に該当する。
問29. 産道には骨産道と軟産道がある
正答: ○
解説: 産道は骨盤によって形成される骨産道と、子宮下部・子宮頸部・腟・外陰からなる軟産道に分けられる。
問30. 分娩に必要な要素は胎児(その付属物)・娩出力である
正答: ×
解説: 分娩に必要な3要素は、胎児・産道・娩出力である。
問31. 陣痛と腹圧は娩出力となる
正答: ○
解説: 娩出力は陣痛(子宮収縮)と腹圧(努責)からなる。
問32. 妊娠陣痛は発作と間欠を繰り返す
正答: ×
解説: 発作と間欠を繰り返すのは分娩陣痛である。(p58)
問33. 分娩は開口期・娩出期・後産期をいう
正答: ×
解説: 分娩は分娩第1期(開口期)・第2期(娩出期)・第3期(後産期)に分けられる。(p60)
問34. 胎児が産道を効率良く回旋する事を分娩回転という
正答: ×
解説: 胎児が産道を効率良く回旋することを分娩機転という。
問35. 胎盤剥離徴候は娩出期の終わり頃からみられる
正答: ×
解説: 胎盤剥離徴候は後産期(分娩第3期)にみられる。
問36. 分娩監視装置は母体心拍陣痛をモニターする
正答: ×
解説: 分娩監視装置は胎児心拍と陣痛をモニターする装置である。(p63)
問37. 産痛緩和には呼吸法が含まれる
正答: ○
解説: 産痛緩和法には呼吸法、リラクゼーション法、マッサージなどが含まれる。
問38. 産褥期間は分娩後約4週間である
正答: ×
解説: 産褥期間は分娩後約6-8週間である。妊娠・分娩により生じた母体の変化が非妊時の状態に復旧するまでの期間を指す。
問39. 分娩後非妊時の状態まで復旧することを復古という
正答: ○
解説: 復古とは、妊娠・分娩により生じた母体の変化が非妊時の状態に戻ることをいう。
問40. 母乳は初乳、成乳と変化する
正答: ×
解説: 母乳は初乳、移行乳、成乳と変化する。
問41. 生後30日未満を産生児期という
正答: ×
解説: 生後28日未満を新生児期という。産生児期という用語は一般的ではない。
問42. 生理的体重減少と生理的黄疸は必ず起こる
正答: ○
解説: 生理的体重減少と生理的黄疸は新生児に必ず起こる生理的現象である。
問43. 新生児期には原始反射がみられる
正答: ○
解説: 新生児期には吸啜反射、把握反射、モロー反射などの原始反射がみられる。
問44. 妊婦の看護は妊娠健診、保健指導である
正答: ○
解説: 妊婦の看護には妊娠健診による健康管理と保健指導が含まれる。(p77)
問45. 妊婦の保健指導は個別と集団がある
正答: ○
解説: 妊婦への保健指導は個別指導と集団指導(母親学級など)の両方が行われる。
問46. 新生児にビタミンCを投与するのは出血予防のためである
正答: ×
解説: 新生児に投与するのはビタミンKであり、出血傾向(新生児出血症)の予防のためである。
問47. 新生児マススクリーニング検査は先天性代謝異常の発見につながる
正答: ○
解説: 新生児マススクリーニング検査は先天性代謝異常症などの早期発見・早期治療に役立つ。(p25, p47)
問48. 産褥体操は子宮収縮の回復、体重減少などの利点がある
正答: ×
解説: 産褥体操の主目的は子宮収縮促進である。体重減少は主目的ではない。
問49. 産婦の看護は分娩各期を知り、保清・栄養・休息を考えなければならない
正答: ○
解説: 産婦の看護では分娩各期の特徴を理解し、保清・栄養・休息などの基本的ニーズを満たすことが重要である。
問50. 出産後新生児は気道確保し保温しすぐに保育器に入れる
正答: ×
解説: 正常新生児は気道確保と保温を行った後、母体との早期接触(肌と肌の触れ合い)を優先する。
重要ポイント
母子保健関連法規
- 母子保健法: 妊産婦・乳幼児の保健指導、健康診査
- 母体保護法: 受胎調節、人工妊娠中絶
- 児童福祉法: 児童の福祉向上
- 労働基準法: 妊産婦の労働保護
女性のライフサイクル
- 思春期: 自己同一性確立、第二次性徴
- 成熟期: 妊娠・出産・子育て、勤労女性の健康
- 更年期: 卵巣機能低下、閉経
性周期と排卵
- 調節系: 視床下部→下垂体→卵巣
- 排卵前: エストロゲン分泌最高潮
- 排卵後: プロゲステロン分泌増加
妊娠の成立と診断
- 妊娠成立: 受精・着床により成立
- 診断法: 免疫学的検査、超音波診断
- hCG: 絨毛から分泌される妊娠ホルモン
胎児循環
- 特徴: 動脈管、卵円孔、アランチウス管
- 臍帯: 2本の臍動脈、1本の臍静脈
妊娠による母体変化
- 心血管系: 心拍出量増加、循環血液量増加
- 子宮変化: ヒスカチェック徴候
分娩の要素と過程
- 3要素: 胎児・産道・娩出力
- 産道: 骨産道・軟産道
- 娩出力: 陣痛・腹圧
- 分娩期: 第1期(開口期)・第2期(娩出期)・第3期(後産期)
分娩監視
- モニター: 胎児心拍と陣痛を監視
- 分娩機転: 胎児の回旋運動
産褥期
- 期間: 分娩後6-8週間
- 復古: 非妊時の状態への復旧
- 産褥体操: 子宮収縮促進、体力回復
新生児
- 定義: 生後28日未満
- 生理的変化: 体重減少、黄疸
- 原始反射: 吸啜反射、把握反射等
- ビタミンK: 出血傾向予防のため投与
- マススクリーニング: 先天性代謝異常の発見
母乳育児
- 変化: 初乳→移行乳→成乳
- 利点: 免疫物質、栄養バランス
母性看護の特徴
- 対象: 女性・家族・新生児を含む
- 時期: 妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期
- 役割: 母親役割獲得過程の支援
リプロダクティブヘルス/ライツ
- 概念: 性と生殖に関する権利
- 内容: 安全な妊娠・出産、家族計画の権利