基礎看護技術Ⅱ - 浣腸・導尿・洗浄・穿刺・創傷管理・包帯法
【文字起こし】
I.次の文章を読んで正しいものには○、誤っているものには×を記入し、誤っている下線部の語句を正しく記入しなさい。(語句は教科書通り。漢字の間違い、ひらがなは不正解とする)
1.胃洗浄を行う際の体位は、右側臥位とする。 2.腹腔穿刺の際は、排液時の血圧上昇に注意する。 3.創傷の治癒過程について、上皮化が進む段階を、成熟期という。 4.包帯は、末梢から中枢へ巻いていく。 5.持続的導尿の際のバルーンカテーテルのバルーンの中には、水道水を注入する。 6.洗腸のカテーテルを挿入する長さは、7cmである。 7.巻軸帯の巻き始めと巻き終わりは、螺旋帯で巻く。 8.蓄尿バッグの位置は、膀胱より低い位置になるように置く。
II.次の問いについて正しいものには○、誤っているものには×をつけなさい。
1.男性の場合、バルーンカテーテルは、上腹部に固定する。 2.巻軸包帯を巻く際、巻き始めは強い力で、巻き終わりは力を弱めて巻く。 3.経鼻栄養チューブを挿入する際は、患者の嚥下運動に関係なくチューブを進める。 4.胃洗浄の1回の注入量は、200〜300mLである。 5.グリセリン浣腸液の注入速度は、30秒間で100mL程度である。 6.成人女性の導尿の際、カテーテルは18〜20cm挿入する。 7.胸腔穿刺は、穿刺時、患者に息を吐いてもらう。 8.腰椎穿刺の修了後は、ファーラー位とする。
III.酸素吸入について
500Lの酸素ボンベ(14.7MPaで充填)の圧力計が5.5MPaを示している。 3L/分の酸素投与を行う場合、使用可能時間は何分か。 (小数点以下の数値が得られた場合は、小数点以下第1位を四捨五入すること。)
IV.誤って正しいのはどれか。
1.吸入は看護師の判断でやめてもよい。 2.吸入後に、含嗽は必要ない。 3.加圧式定量噴霧吸入は、吸入後すぐは息を少しの間止める必要がある。 4.ジェットネブライザーは、肺胞まで作用させることができる。
【解答】
I
1.× → 左側臥位 2.× → 排液時の血圧低下 3.× → 増殖期 4.○ 5.× → 滅菌蒸留水 6.× → 4〜5cm 7.○ 8.○
II
1.× 2.× 3.× 4.○ 5.○ 6.× 7.○ 8.×
※6:正しくは 4〜6cm ※8:正しくは 水平仰臥位(安静)
III
残量割合 5.5 ÷ 14.7 = 約0.374
残量 500L × 0.374 = 約187L
使用可能時間 187 ÷ 3 = 62.3分
四捨五入 → 62分
IV
正しいもの:
3
【文字起こし】
V.一時的吸引の方法で正しいのはどれか。
1.吸引圧をかけながらカテーテルを挿入する。 2.口腔・鼻腔吸引で使用したカテーテルで気管内吸引ができる。 3.1回の吸引時間は、挿入〜抜去までを15秒以内にする。 4.嘔吐反射を予防するために、口蓋垂に当たるようにカテーテルを挿入する。
VI.胸腔ドレナージを受ける患者の看護について、誤っているものを一つ選べ。
1.胸腔内に貯留した液体や気体を体外に排出し、肺の再膨張を促す。 2.エアリークの有無を観察する。 3.ドレーン挿入部・接続部は無菌操作で処置する。 4.ドレナージチューブが閉塞している場合は、水封室で呼吸性移動がみられる。
【解答】
V
正しいもの:
3
解説
1.× → 挿入時は吸引圧をかけない(抜去時にかける)
2.× → 口腔・鼻腔用と気管内用は分ける(交差感染防止)
3.○ → 低酸素予防のため15秒以内
4.× → 口蓋垂に当てると嘔吐反射を誘発する
VI
誤っているもの:
4
解説
1.○ 正しい 2.○ 正しい 3.○ 正しい 4.× → 閉塞している場合は水封室の呼吸性移動はみられない
I. 穴埋め問題
次の文章を読んで( )にあてはまる語句を正しく記入しなさい。
1. 腰椎穿刺の穿刺部位は、( )線が目安になる。
正解: ヤコビー線
解説: ヤコビー線(Jacoby line)は左右の腸骨稜最高点を結ぶ水平線で、第4腰椎棘突起の高さに相当します。腰椎穿刺はL3-L4またはL4-L5椎間で行うため、この線が重要な解剖学的目安となります。
2. 胃洗浄を行う際の体位は、( )側臥位とする。
正解: 左
解説: 胃洗浄時は左側臥位とします。これは胃の解剖学的位置(胃底部が左上、幽門部が右下)を考慮した体位で、洗浄液の流入と排出を効率的に行うためです。また、誤嚥のリスクも軽減できます。
3. グリセリン浣腸液は、( )mlを15秒以上かけて注入する。
正解: 50ml
解説: 成人のグリセリン浣腸では50mlの浣腸液を使用し、15秒以上の時間をかけてゆっくりと注入します。急速注入は腸管損傷や強い腹痛の原因となるため、適切な注入速度の維持が重要です。
4. 胃洗浄の際に挿入する胃管の長さは( )cmである。
正解: 45cm
解説: 成人では鼻孔から胃までの距離は約45cmです。挿入長の目安は「鼻翼から耳垂部、さらに剣状突起まで」の長さで測定します。適切な挿入長により胃内への確実な到達を図ります。
5. 浣腸のカテーテルを挿入する長さは( )cmである。
正解: 5cm
解説: 浣腸カテーテルは肛門から直腸内へ5cm挿入します。この深さは直腸の解剖学的長さ(約15cm)を考慮し、腸管損傷を避けながら効果的な浣腸を行うための適切な挿入長です。
II. 正誤問題
次の文章を読んで正しいものには○、誤っているものには×を記入し、誤っている下線部の語句を正しく記入しなさい。
1. 包帯は、中枢から末梢へと巻いていく。
正解: × (誤り: 中枢から末梢 → 正しくは: 末梢から中枢)
解説: 包帯は末梢(遠位)から中枢(近位)に向かって巻きます。これは静脈血やリンパ液の循環を促進し、うっ血を防ぐためです。中枢から末梢に巻くと循環障害を起こす可能性があります。
2. 蓄尿バッグの位置は、膀胱より高い位置に置く。
正解: × (誤り: 高い位置 → 正しくは: 低い位置)
解説: 蓄尿バッグは膀胱より低い位置に置きます。重力を利用した尿の自然流下を促進し、逆流による尿路感染症を防ぐためです。バッグが膀胱より高い位置にあると尿の逆流が起こります。
3. 巻軸帯の巻き始めと巻き終わりは、麦穂帯で巻く。
正解: × (誤り: 麦穂帯 → 正しくは: 環行帯)
解説: 包帯の巻き始めと巻き終わりは環行帯(同じ場所を数回巻く方法)で固定します。麦穂帯は斜めに交差させて巻く方法で、主に関節部の包帯に使用されます。
4. 胃洗浄の1回の注入量は、200~300mlとする。
正解: ○
解説: 胃洗浄時の1回注入量は成人で200-300mlが適切です。過剰な注入は胃拡張や嘔吐を引き起こし、少なすぎると洗浄効果が不十分となります。患者の状態に応じて調整が必要です。
5. 導尿の際成人女性の場合カテーテルを18~20cm挿入する。
正解: × (誤り: 18~20cm → 正しくは: 4~6cm)
解説: 成人女性の尿道長は約4cmと短いため、カテーテルは4-6cm挿入します。18-20cmは成人男性の挿入長です。女性の解剖学的特徴を理解した適切な挿入長の設定が重要です。
III. 正誤問題
次の問いについて正しいものには○、誤っているものには×をつけなさい。
1. フォーリー(バルーン)カテーテルの側管には生理食塩水を注入する。
正解: ×
解説: バルーンカテーテルの側管には蒸留水を注入します。生理食塩水を使用すると塩類が析出してバルーンが収縮しなくなる可能性があるため、蒸留水を使用するのが原則です。
2. 女性の場合、バルーンカテーテルは上腹部に固定する。
正解: ×
解説: 女性のバルーンカテーテルは大腿部に固定します。男性は下腹部に固定します。これは解剖学的構造の違いによるもので、適切な固定により尿道損傷や不快感を防ぎます。
3. 包帯を巻く際は、2面が接するように巻く。
正解: ×
解説: 包帯は2/3重複させて巻きます。これは包帯のずれを防ぎ、均一な圧迫を保つためです。2面が接するように巻くと、包帯が緩みやすくなります。
4. 導尿の際女性の場合は膣口から尿道口に向かって消毒する。
正解: ×
解説: 女性の導尿時は尿道口から膣口に向かって消毒します。これは清潔から不潔へと進む原則に基づき、尿道口を最も清潔な状態に保つためです。
5. 浣腸を行う際は、無菌操作で実施する。
正解: ×
解説: 浣腸は清潔操作で実施します。無菌操作は体内の無菌部位(血管、膀胱など)に器材を挿入する場合に必要で、直腸内への浣腸は清潔操作で十分です。
6. 腰椎穿刺の終了後は、ファウラー位(ファーラー位)とする。
正解: ×
解説: 腰椎穿刺後は仰臥位(または軽度頭低位)を保持します。ファウラー位(半坐位)は頭痛(脳脊髄液減少による)を誘発・増強させる可能性があるため避けます。
7. 胃洗浄は、胃の手術の前には行ってはいけない。
正解: ×
解説: 胃洗浄は胃手術前の前処置として実施されることがあります。胃内容物の除去により手術野の清潔保持や誤嚥防止に有効です。ただし、胃穿孔の疑いがある場合などは禁忌となります。
8. 浣腸のカテーテルを挿入する際は、鼻呼吸をするよう説明する。
正解: ×
解説: 浣腸カテーテル挿入時は口呼吸(深呼吸)を促します。口呼吸によりリラックスでき、肛門括約筋の緊張が緩和されてカテーテル挿入が容易になります。
9. 胸腔穿刺は全身麻酔下で行う。
正解: ×
解説: 胸腔穿刺は局所麻酔下で行います。全身麻酔は不要で、穿刺部位への局所麻酔により安全に実施できます。患者の協力も得やすく、合併症の早期発見も可能です。
10. 浣腸は、患者の希望があれば立位で行う。
正解: ×
解説: 浣腸は左側臥位または膝胸位で行います。立位では液体の注入が困難で、効果的な浣腸ができません。また、転倒の危険性もあるため、安全で効果的な体位を選択する必要があります。
IV. 選択問題(導尿)
1. 持続的導尿について、適切なのはどれか。
- 尿路感染防止のため、滅菌蒸留水の使用と無菌操作を徹底する。
- 成人女性の場合、カテーテルを尿道口から18~20cm挿入する。
- フォーリー(バルーン)カテーテルの側管には水道水を注入する。
- 蓄尿バッグの位置は、膀胱より高い位置に置く。
正答: 1
解説:
- 1. 正しい: 持続的導尿では尿路感染防止が最重要です。滅菌蒸留水の使用と無菌操作の徹底により、カテーテル関連尿路感染症(CAUTI)を予防します。
- 2. 誤り: 成人女性の尿道長は約4cmと短いため、カテーテルは4-6cm挿入します。18-20cmは成人男性の挿入長です。
- 3. 誤り: バルーンカテーテルの側管には蒸留水を注入します。水道水や生理食塩水を使用すると不純物や塩類が析出し、バルーンの収縮障害を起こす可能性があります。
- 4. 誤り: 蓄尿バッグは膀胱より低い位置に置きます。高い位置に置くと尿の逆流が起こり、尿路感染症のリスクが高まります。
2. 導尿について、正しいのはどれか。
- 持続的導尿は、残尿感が必要な場合に行う。
- 女性の場合は、膣口から尿道口に向かって消毒する。
- 成人男性の場合は、カテーテルを挿入する長さは、尿道口から10cmとする。
- カテーテルを挿入するときは、口呼吸をするように説明する。
正答: 4
解説:
- 1. 誤り: 持続的導尿は残尿測定が必要な場合や、尿閉・神経因性膀胱などで自己排尿が困難な場合に行います。残尿感そのものは適応ではありません。
- 2. 誤り: 女性の導尿時は尿道口から膣口に向かって消毒します。清潔から不潔へと進む原則に基づき、尿道口を最も清潔な状態に保ちます。
- 3. 誤り: 成人男性の場合、カテーテル挿入長は18-20cmです。10cmでは膀胱に到達しません。
- 4. 正しい: カテーテル挿入時は口呼吸を促すことで、患者がリラックスし、尿道括約筋の緊張が緩和されて挿入が容易になります。
3. 導尿について、適切でないのはどれか。
- 本人に、蓄尿バッグの排尿口が床につかないよう指導する。
- カテーテルの末端(後端)が、尿袋中の尿につからないよう注意する。
- 女性の場合、カテーテルは上腹部に固定する。
- プライバシーへの配慮のため、蓄尿バッグにカバーをかける。
正答: 3
解説:
- 1. 適切: 蓄尿バッグの排尿口が床につくと汚染され、逆行性感染のリスクが高まります。床から離して保つことが重要です。
- 2. 適切: カテーテル末端が尿に浸かると逆流による感染リスクが高まります。常に尿面より上に保つ必要があります。
- 3. 不適切: 女性のバルーンカテーテルは大腿部に固定します。男性は下腹部に固定します。上腹部への固定は不適切で、尿道損傷のリスクがあります。
- 4. 適切: 蓄尿バッグにカバーをかけることは患者のプライバシーと尊厳を守るために重要な配慮です。
V. 選択問題(浣腸)
1. グリセリン浣腸時の留意点について、適切なのはどれか。
- 体位は右側臥位とする。
- 浣腸液の温度は30℃とする。
- カテーテルの挿入の長さは8cmとする。
- 浣腸液の注入速度は3秒間で10mLを目安とする。
正答: 4
解説:
- 1. 誤り: グリセリン浣腸時の体位は左側臥位が適切です。S状結腸の解剖学的位置(左下腹部)を考慮し、浣腸液が効果的に流入するようにします。
- 2. 誤り: 浣腸液の温度は38-40℃(体温に近い温度)とします。30℃では低すぎて腸管の蠕動を刺激せず、不快感の原因となります。
- 3. 誤り: カテーテルの挿入長は約5cmが適切です。8cmは深すぎて腸管損傷のリスクがあります。
- 4. 正しい: 浣腸液は50mLを15秒以上かけて注入します。これは3秒間で約10mLに相当し、適切な注入速度です。急速注入は腸管損傷や強い腹痛の原因となります。
2. 浣腸について、正しいのはどれか。
- 浣腸液が冷たすぎると、末梢血管が収縮して血圧が下降する。
- 実施時の体位は患者の希望に沿って行う。
- カテーテル挿入時は口呼吸を促す。
- カテーテルの挿入の長さは7~9cmである。
正答: 3
解説:
- 1. 誤り: 浣腸液が冷たすぎると、末梢血管が収縮して血圧が上昇します(下降ではなく)。また、腸管の蠕動が抑制され、不快感や腹痛の原因となります。
- 2. 誤り: 浣腸の体位は左側臥位または膝胸位が原則です。患者の希望だけで体位を決定すると、効果が得られない可能性があります。
- 3. 正しい: カテーテル挿入時は口呼吸(深呼吸)を促すことで、患者がリラックスし、肛門括約筋の緊張が緩和されて挿入が容易になります。
- 4. 誤り: 浣腸カテーテルの挿入長は約5cmが適切です。7-9cmは深すぎて腸管損傷のリスクがあります。
3. 浣腸の種類にあった目的をそれぞれ選びなさい。
-
駆風浣腸
-
バリウム浣腸
-
グリセリン浣腸
-
緩和浣腸
-
検査、診断
-
排便を促す
-
治療
-
排ガスを促す
正答:
- 駆風浣腸 → 排ガスを促す
- バリウム浣腸 → 検査、診断
- グリセリン浣腸 → 排便を促す
- 緩和浣腸 → 治療
解説:
- 駆風浣腸: 腸内のガスを排出させる目的で行う浣腸です。腹部膨満感や鼓腸の緩和に用いられます。
- バリウム浣腸: 大腸造影検査(注腸造影)として、バリウムを注入してX線撮影を行う検査・診断目的の浣腸です。
- グリセリン浣腸: 最も一般的な浣腸で、便秘時に排便を促す目的で行います。グリセリンの浸透圧作用と刺激作用により腸蠕動を促進します。
- 緩和浣腸: 高圧浣腸後の腸管刺激を緩和する、または炎症性腸疾患の治療目的で行う浣腸です。
VI. 選択問題(穿刺)
1. 胸腔穿刺について、適切なのはどれか。
- 体位は腹臥位とする。
- 無菌操作で行う。
- 穿刺時、深呼吸を促す。
- 穿刺部位は中腋窩線上第2~4肋間である。
正答: 2
解説:
- 1. 誤り: 胸腔穿刺時の体位は座位または半座位(ファウラー位)が一般的です。腹臥位では穿刺が困難で、患者の呼吸も妨げられます。
- 2. 正しい: 胸腔穿刺は無菌操作で行います。胸腔は無菌腔であり、感染予防のため厳重な無菌操作が必須です。
- 3. 誤り: 穿刺時は呼吸を止めてもらうか、浅い呼吸を保つよう指示します。深呼吸は肺の動きにより穿刺針が動き、肺損傷のリスクが高まります。
- 4. 誤り: 胸腔穿刺の部位は中腋窩線上第6-8肋間が一般的です。第2-4肋間は高すぎます。胸水貯留部位に応じて穿刺部位を決定します。
2. 腹腔穿刺とその看護について、誤っているのはどれか。
- 穿刺部位は、モンロー-リヒター線の中央または臍窩より2/3の位置である。
- 検査前は膀胱に尿を溜めておくように伝える。
- 排液中はショックに注意する。
- 穿刺の前後で腹囲測定を行う。
正答: 2
解説:
- 1. 正しい: 腹腔穿刺の一般的な穿刺部位は、モンロー-リヒター線(臍と上前腸骨棘を結ぶ線)の中央または臍窩寄り2/3の位置です。
- 2. 誤り: 検査前は必ず排尿を済ませておくように指示します。膀胱に尿が溜まっていると、穿刺時に膀胱を損傷するリスクが高まります。
- 3. 正しい: 大量の腹水を急速に排液すると、循環血液量の急激な変化によりショック(血圧低下)を起こす可能性があるため、バイタルサインの観察が重要です。
- 4. 正しい: 穿刺前後で腹囲を測定し、排液量の評価と腹水の減少を確認します。これは処置の効果判定と記録のために重要です。
3. 腰椎穿刺について適切なのはどれか。
- 脳脊髄液を採取する。
- 穿刺時の体位は、腹臥位とする。
- 穿刺部位は、モンロー-リヒター線が目安になる。
- 終了直後から、ファウラー位(ファーラー位)とする。
正答: 1
解説:
- 1. 正しい: 腰椎穿刺の主な目的は脳脊髄液の採取です。髄膜炎などの診断、髄液圧測定、造影剤注入、薬剤投与などに用いられます。
- 2. 誤り: 穿刺時の体位は側臥位(膝を抱えた胎児様体位)または座位です。腹臥位では椎間腔が狭くなり穿刺が困難になります。
- 3. 誤り: 腰椎穿刺の穿刺部位はヤコビー線(両側の腸骨稜最高点を結ぶ線)が目安です。モンロー-リヒター線は腹腔穿刺の目安です。
- 4. 誤り: 穿刺終了後は仰臥位(または軽度頭低位)を保持します。ファウラー位(半坐位)は頭痛を誘発・増強させる可能性があるため避けます。
VII. 選択問題(胃洗浄)
1. 胃洗浄について、適切なのはどれか。
- 体位は右側臥位とする。
- 1回の注入量は約500mLとする。
- 漏斗(イリゲータ)の高さは40~50cmとする。
- 洗浄液の温度は45℃とする。
正答: 3
解説:
- 1. 誤り: 胃洗浄時の体位は左側臥位が適切です。胃の解剖学的位置を考慮し、洗浄液の流入と排出を効率的に行うため、また誤嚥防止のためです。
- 2. 誤り: 1回の注入量は200-300mLが適切です。500mLは多すぎて胃拡張や嘔吐を引き起こす可能性があります。
- 3. 正しい: 漏斗(イリゲータ)の高さは40-50cmが適切です。これにより適切な圧力で洗浄液が流入し、効果的な胃洗浄が可能になります。
- 4. 誤り: 洗浄液の温度は体温に近い37-38℃が適切です。45℃では熱すぎて胃粘膜を損傷する可能性があります。
2. 胃洗浄が禁忌なのはどれか。
- 胃内に不消化物がある時
- 腐食性化学物質を摂取した時
- 胃部膨満がある時
- 胃の手術の前
正答: 2
解説:
- 1. 適応: 胃内に不消化物がある場合は、むしろ胃洗浄の適応となります。食物中毒や薬物中毒時に胃内容物を除去します。
- 2. 禁忌(正答): 腐食性化学物質(強酸・強アルカリなど)を摂取した場合、胃洗浄は禁忌です。洗浄により食道や胃の損傷部位がさらに拡大し、穿孔のリスクが高まります。また、嘔吐誘発により気道損傷も起こりえます。
- 3. 適応: 胃部膨満がある場合も胃洗浄の適応となることがあります。ガスや内容物の除去により症状が改善します。
- 4. 適応: 胃手術前の前処置として胃洗浄を実施することがあります。胃内容物の除去により手術野の清潔保持や誤嚥防止に有効です。
3. 胃洗浄について、適切なのはどれか。
- 胃管は12~14Frの管を用いる。
- 挿入する胃管の長さは、35cmである。
- 洗浄時は、義歯はそのままでよい。
- 止血の目的の場合は、冷水を用いる。
正答: 4
解説:
- 1. 誤り: 胃洗浄には太めの胃管(16-18Fr、または18-20Fr)を使用します。12-14Frでは細すぎて、食物残渣や血液の吸引が困難です。
- 2. 誤り: 成人の場合、挿入する胃管の長さは約45cmです(鼻翼-耳垂-剣状突起の長さ)。35cmでは短すぎて胃に到達しない可能性があります。
- 3. 誤り: 洗浄前に義歯は必ず外します。義歯があると胃管挿入時に脱落して誤嚥や気道閉塞の原因となる危険性があります。
- 4. 正しい: 上部消化管出血に対する止血目的の胃洗浄では、冷水(または氷冷生理食塩水)を使用します。血管収縮作用により止血効果が期待できます。
プリントより
膀胱洗浄
- 無菌操作で行う
- 正答: o
- 解説: 膀胱内は無菌であるため、膀胱洗浄を行う際は無菌操作が必要です。
- 洗浄液の温度は?
- 正答: 37℃~38℃
- 解説: 膀胱内の温度に近い37℃~38℃の洗浄液を使用することで、患者の不快感を軽減し、膀胱への刺激を最小限に抑えます。
- 洗浄液は何を使う?
- 正答: 滅菌されたもの
- 解説: 洗浄液は滅菌された生理食塩水や蒸留水を使用し、感染リスクを低減します。
- 観察項目は?
- 正答: 注入量、排液量、下腹部痛や腹部膨満の有無
腸洗浄
- 左側臥位で行う
- 正答: o
- 解説: 左側臥位にすることで、腸の解剖学的構造に沿って洗浄液が流れやすくなり、効果的な洗浄が可能です。
- 肛門内に何cm挿入する?
- 正答: 10-15cm
- 解説: 洗浄チューブは肛門から10-15cm挿入し、直腸内に適切に位置させることで、洗浄液が効果的に分布します。
- 1回の注入量は?
- 正答: 300ml
- 解説: 一度に注入する洗浄液の量は300ml程度が適切であり、過剰な量を注入すると腹痛や不快感を引き起こす可能性があります。
- 温度は?
- 正答: 39℃
- 解説: 洗浄液の温度は39℃程度が適切であり、腸への刺激を最小限に抑えつつ効果的な洗浄が行えます。
- 何を注入する?
- 正答: 温湯または生理食塩水
- 解説: 洗浄液としては滅菌された生理食塩水を使用し、感染リスクを低減します。
浣腸
- 浣腸とは 1. から 2. に挿入したカテーテルをとおして 3. を注入し、 4. を誘発させる処置
- 肛門
- 直腸内
- 薬液
- 排便
-
- の指示のもと、看護師が実施する
- 医師
- 体位は 6. または 7. で行う
- 左側臥位
- シムス位
- 立位での実施は 8. ため避ける
- 直腸穿孔
- カテーテルの挿入は 9. cm 程度
- 7
- 浣腸の温度は 10. 程度にする。浣腸液の温度が直腸温(37.5-38℃)より高すぎると熱傷などで 11. を損傷させ、低すぎると末梢血管が 12. して 13. や 14. , 15. など起こす恐れがある 10. 体温 11. 腸粘膜 12. 収縮 13. 血圧上昇 14. 悪寒 15. 腹痛
- 注入速度は 16. で 17. ml程度とする。 16. 15秒間 17. 50
- 注入速度が 18. と浣腸液が十分作用する前に薬液だけが排出されてしまう 18. 速い
吸引プリントより
吸引とは
問題1
吸引の種類には( 1 )と( 2 )がある。( 1 )は一定期間にて吸引を行う方法であり、( 2 )は一定の期間、持続的に吸引して体液を排除する方法である。
正解:
- 1: 一時的吸引
- 2: 持続的吸引
問題2
吸引の目的は、自力での喀痰排出ができない患者の( 1 )を防ぎ、( 2 )を行うことである。
正解:
- 1: 窒息
- 2: 気道の確保
問題3
一時的吸引法において、分泌物を吸引する場合の圧は( 1 )(150mmHg)程度とする。
正解:
- 1: 10kPa
問題4
口腔内吸引のカテーテル挿入の長さは( 1 )cmであり、鼻腔内吸引では( 2 )cmである。
正解:
- 1: 10〜15
- 2: 15〜20
問題5
気管内吸引において、下気道(( 1 )、( 2 )より下)は無菌状態であるため、吸引は( 3 )で行う必要がある。
正解:
- 1: 気管
- 2: 声帯
- 3: 無菌操作(滅菌操作)
問題6
気管内吸引の方式には( 1 )と( 2 )の2種類がある。
正解:
- 1: 開放式
- 2: 閉鎖式
持続的吸引法(胸腔ドレナージ)
問題7
持続的吸引法(胸腔ドレナージ)の目的は、胸腔内の( 1 )や( 2 )などの排除、胸の修復、胸腔の( 3 )の貯留として行われる。
正解:
- 1: 血液
- 2: 分泌液
- 3: 陰圧
問題8
胸腔ドレナージのしくみにおいて、( 1 )により胸腔内の( 2 )を維持・制御する。
正解:
- 1: ウォーターシール管(水封管)
- 2: 陰圧
問題9
胸腔ドレナージの装置の種類として、水封式(ウォーターシール式)は( 1 )、電動式低圧持続吸引装置は( 2 )、吸引式低圧持続吸引装置は( 3 )がある。
正解:
- 1: ダブルチャンバードレナージ
- 2: メラサキュームドレーンバッグ
- 3: チェスト・ドレーンバッグ
問題10
胸腔ドレーン挿入時の体位は( 1 )で行う。
正解:
- 1: 起座位(座位)
問題11
胸腔内持続吸引中の看護において、ドレーン挿入部の観察では( 1 )の有無を確認する。
正解:
- 1: 皮下気腫
問題12
胸腔ドレーン抜去の目安として、排気の場合は( 1 )時間以上ドレーンからの排出がないこと、排液の場合は( 2 )mL/日以下で排液の性状が( 3 )性であることが条件となる。
正解:
- 1: 12
- 2: 200
- 3: 漿液
吸入
問題13
吸入とは、薬液の入った容器から、口腔を通して気管に吸い込むことにより薬液を作用させる方法である。吸入の方法には( 1 )と( 2 )がある。
正解:
- 1: 蒸気吸入
- 2: 噴霧吸入
問題14
噴霧吸入において、粒子が( 1 )μm以上の粗大な粒子は上気道に沈着し、( 2 )μmの微細な粒子は下気道まで到達する。
正解:
- 1: 10
- 2: 0.5〜5
問題15
局所的吸入療法の目的として、1. 気道を( 1 )して繊毛運動を促進する、2.( 2 )排出を容易にする、3.( 3 )を気道粘膜に浸透させることが挙げられる。
正解:
- 1: 加湿
- 2: 喀痰
- 3: 薬液
問題16
看護師の役割として、吸入の効果をまとめるために( 1 )( 2 )を行うことが重要である。
正解:
- 1: フィジカル
- 2: アセスメント
問題17
噴霧器(ネブライザー)の1回の吸入量は( 1 )mlで、吸入時間は( 2 )分(10分程度)である。
正解:
- 1: 0.5〜2.0
- 2: 5〜7
問題18
超音波ネブライザーは広い面積に薬液を到達させることができ、粒子の大きさは( 1 )μmである。持続的に( 2 )・( 3 )・( 4 )に吸入させることができる。
正解:
- 1: 3〜5
- 2: 口腔
- 3: 鼻腔
- 4: 咽頭
問題19
加圧式定量噴霧吸入器(MDI)が作用する範囲は( 1 )から( 2 )である。
正解:
- 1: 細気管支
- 2: 肺胞管末端
問題20
ドライパウダー吸入は、自分の( 1 )で薬剤を吸い込むため、吸気力が( 2 )人には使用できない。薬剤の粒子は噴霧器より細かく( 3 )μm程度である。
正解:
- 1: 吸気力
- 2: 弱い
- 3: 5
酸素吸入
問題21
酸素吸入は、人体の酸素の交換が低下して十分な酸素が得られない( 1 )状態のときに行う。
正解:
- 1: 低酸素(酸素欠乏)
問題22
酸素吸入の目的は( 1 )の改善と( 2 )の維持である。
正解:
- 1: 低酸素血症
- 2: 肺胞換気
問題23
酸素の特性として、①酸素は常温では( 1 )・( 2 )の気体で空気よりも( 3 )い。②酸素自体は燃えないが、他のものを燃えやすくさせる( 4 )がある。
正解:
- 1: 無色
- 2: 無臭
- 3: 重
- 4: 支燃性
問題24
酸素投与中の注意点として、酸素に( 1 )を近づけてはならない。鼻カニューレ使用時、( 2 )L/分以上では( 3 )が必要であり、加湿蒸留水の温度は( 4 )℃程度に保つ。
正解:
- 1: 火気
- 2: 4
- 3: 加湿
- 4: 36〜37
問題25
酸素ボンベの残量は( 1 )で確認する。
正解:
- 1: 残圧計
問題26
酸素の残量(L)は次の式で求められる。酸素の残量(L)=( 1 )×( 2 )
正解:
- 1: 酸素ボンベの容量(L)
- 2: 圧力計の値(MPa)
問題27
酸素の使用可能時間(分)は次の式で求められる。酸素の使用可能時間(分)=( 1 )÷( 2 )
正解:
- 1: 酸素の残量(L)
- 2: 1分間の酸素流量(L/分)
問題28
経鼻カテーテルの挿入を確認するために、舌を( 1 )で押し下げて( 2 )を確認する。
正解:
- 1: 舌圧子
- 2: 咽頭壁にカテーテルが見えること
問題29
人工呼吸器は( 1 )に送気する装置であり、設定できる酸素濃度は( 2 )〜( 3 )である。
正解:
- 1: 人工的
- 2: 0.21(21%)
- 3: 1.0(100%)
問題30
酸素テントにおいて、テント内の温度は( 1 )℃、湿度は( 2 )%に設定する。
正解:
- 1: 20〜24
- 2: 50〜60
問題31
酸素療法中の観察項目として、( 1 )、呼吸数、呼吸困難の有無、( 2 )、チアノーゼの有無、四肢末梢の冷感などがある。
正解:
- 1: 顔色
- 2: SpO2