歯科 令和4年
問題
次の文章の空欄を埋めてみよう。第2章のふりかえりチェック。ページ299。
問題1. 齲蝕
齲蝕は細菌性の疾患で、原因菌は[1]、[2]、[3]などがあげられる。
正答:
- [1] ストレプトコッカス・ミュータンス
- [2] ストレプトコッカス・サングイス
- [3] ストレプトコッカス・サリバリウス
解説: 齲蝕(むし歯)は主にストレプトコッカス・ミュータンス、ストレプトコッカス・サングイス、ストレプトコッカス・サリバリウスなどの細菌が原因で発生します。これらの細菌は糖を代謝して酸を産生し、歯のエナメル質を脱灰させます。
ページ:289
問題2. 歯周病
歯周病のほとんどは、[4]([5])中の細菌が原因となった炎症性疾患で、これらは[6]と[7]に大別される。
正答:
- [4] プラーク
- [5] 歯垢
- [6] 歯肉炎
- [7] 歯周炎
解説: 歯周病は歯垢(プラーク)中の細菌が原因で起こる炎症性疾患です。歯肉炎は歯肉のみの炎症で可逆的ですが、歯周炎は歯槽骨まで炎症が及び非可逆的な変化を伴います。
ページ:292
問題3. アフタ性口内炎
アフタは直径数mm大の浅い[8]である。慢性再発性アフタは[9]の一症状として知られている。
正答:
- [8] 潰瘍
- [9] ベーチェット病
解説: アフタは円形または楕円形の浅い有痛性潰瘍です。慢性再発性アフタを繰り返す場合、ベーチェット病の可能性を考慮する必要があります。ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍を主症状とする全身性炎症性疾患です。
ページ:295
問題4
歯科領域と看護の組み合わせで、適切なのはどれか。
- 義歯 ── 熱湯で洗浄
- 歯周病 ── 局所安静の保持
- 唇口蓋裂 ── 口腔ケアの指導
- 抜歯 ── 当日の飲酒・入浴は可能であると説明
正答: 3
各選択肢の解説:
- ×: 義歯は熱湯で洗浄すると変形する恐れがあります。流水や専用の義歯洗浄剤を使用します。
- ×: 歯周病の治療には局所安静ではなく、適切なブラッシングや歯石除去などの積極的な口腔ケアが必要です。
- ○: 唇口蓋裂の患者には口腔内の清潔保持のため、丁寧な口腔ケアの指導が重要です。
- ×: 抜歯当日の飲酒や入浴(長風呂)は血行を促進し出血のリスクを高めるため避けるべきです。
問題5
高齢者の口腔の清潔について、適切なのはどれか。
- 高齢者は、口腔の自浄作用が働きやすくなる。
- 口腔ケアは、誤嚥性肺炎の予防に役立つ。
- 義歯は、歯ブラシと歯磨き粉を使用して磨く。
- 義歯の保管は、乾いた清潔なガーゼで包む。
正答: 2
各選択肢の解説:
- ×: 高齢者は唾液分泌が減少するため、口腔の自浄作用は低下します。
- ○: 口腔ケアにより口腔内細菌を減少させることで、誤嚥時の細菌性肺炎のリスクを軽減できます。
- ×: 義歯は歯磨き粉の研磨剤で傷つく恐れがあるため、専用の義歯ブラシと義歯洗浄剤を使用します。
- ×: 義歯は乾燥すると変形するため、水または義歯洗浄液に浸して保管します。
第1章のふりかえりチェック p287
1 歯の構造
歯は、[1], [2], [3], [4]から構成されている。
正答:
- [1] エナメル質
- [2] 象牙質
- [3] セメント質
- [4] 歯髄
解説: 歯は外側からエナメル質、象牙質、セメント質、そして中心部の歯髄から構成されています。エナメル質は最も硬い組織で、象牙質はその下にあり、セメント質は歯根を覆います。歯髄は神経と血管が通っています。p274
2 防湿法
口腔内の唾液は、術後の[5]原因、[6]を妨げることになりかねないため、 唾液を排除する防湿法が必要となる。防湿法には[7], [8]がある。
正答:
- [5] 感染
- [6] 充填物の固着
- [7] 簡易防湿法
- [8] ラバーダム防湿法
解説: 口腔内の唾液は術後の感染原因となり、充填物の固着を妨げる可能性があるため、防湿法が必要です。簡易防湿法は綿球やガーゼを使用し、ラバーダム防湿法はゴムシートを用いて歯を隔離します。p280
3 歯科補綴
補綴は、う蝕部が[9]度以上で歯冠崩壊が著しいときに、[10]([11]), [12]などで歯冠を修復したり、欠損部位を[13], [14]で補綴し、 [15]を回復させることである
正答:
- [9] う蝕症第3
- [10] 金属
- [11] クラウン
- [12] 継続歯
- [13] 床義歯
- [14] ブリッジ(架工義歯)
- [15] 咬合
解説: 補綴は、う蝕部がう蝕症第3度以上で歯冠崩壊が著しい場合に、金属クラウンや継続歯で歯冠を修復したり、欠損部位を床義歯やブリッジで補綴し、咬合を回復させる治療法です。p286
第3章のふりかえりチェック p302
1 診察・治療中の観察
口腔内の診察や治療では言葉で苦痛を伝えられないため、[1], [2], [3]や [4] など、[5] に目を向けて観察に努める。
正答:
- [1] 顔色
- [2] 表情
- [3] 抹消循環
- [4] 腕や肩の緊張
- [5] 全身
解説: 口腔内の診察や治療中は、患者が言葉で苦痛を伝えられない場合が多いため、顔色、表情、抹消循環、腕や肩の緊張など全身に目を向けて観察することが重要です。p301
2 多職種連携
ケースに応じて [6], [7], [8] など多職種と連携して患者の苦痛緩和に努める。
正答:
- [6] 言語聴覚士
- [7] 栄養士
- [8] 医療ソーシャルワーカー
解説: 口腔ケアや治療においては、言語聴覚士、栄養士、医療ソーシャルワーカーなど多職種と連携し、患者の苦痛緩和や生活の質向上に努めることが重要です。p302
第4章のふりかえりチェック p322
1 疼痛
痛みは患者にしかわかり得ない[1]な体験であるため、[2]に関心を寄せて、[3]支援に努める。
正答:
- 主観的
- 訴え
- 適切に表現できるよう
解説: 痛みは患者にしかわからない主観的な体験であるため、患者の訴えに関心を寄せ、痛みを適切に表現できるよう支援することが重要です。p304
2 言語障害
発語や会話が困難な状態にある場合は、[4]にて「はい」「いいえ」で答えられるよう質問を工夫したり、[5], [6]の活用を検討する。
正答: 4. 閉鎖型質問 5. 筆談ボード 6. 文字盤
解説: 発語や会話が困難な患者には、閉鎖型質問を用いて「はい」「いいえ」で答えられるようにし、筆談ボードや文字盤の活用も検討します。これにより、コミュニケーションを円滑にし、患者の意思を尊重した支援が可能となります。p310
3 歯周疾患
治療および予防には[7]が重要であることを説明する。口腔ケアの指導では、[8]を使用して留意する箇所に焦点を当てる。歯垢の多さは歯ブラシで除去可能だが、歯の隣接面や複雑な修復物が装着されている場合は、[9], [10]を使用することも説明する。
正答:
- プラークコントロール
- 歯垢着色液
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
解説: 歯周疾患の治療と予防にはプラークコントロールが重要です。口腔ケアの指導では、歯垢着色液を使用して留意する箇所に焦点を当てます。歯垢は歯ブラシで除去できますが、隣接面や複雑な修復物がある場合はデンタルフロスや歯間ブラシの使用も推奨されます。p319
4 口腔腫瘍
主な治療法には[11], [12], [13]があり、治療に特有の合併症や副作用を理解して、異常の早期発見に努める。放射線療法の副作用では、照射部位の[14], [15], [16], [17], そして治療初期に出現する[18]や[19]がある。
正答:
- 手術療法
- 放射線療法
- 化学療法
- 口内炎
- 皮膚炎
- 唾液分泌低下
- 味覚障害
- 放射線宿酔(治療初期に出現する悪心・頭重感・倦怠感など)
- 骨髄抑制
解説: 歯科口腔領域の腫瘍治療には手術療法、放射線療法、化学療法があり、それぞれに特有の合併症や副作用があります。放射線療法では、口内炎、皮膚炎、唾液分泌低下、味覚障害などが一般的な副作用です。また、治療初期には放射線宿酔と呼ばれる症状(悪心、頭重感、倦怠感など)が現れることがあります。p321