眼科 令和5年
問題1
白内障手術は、局所麻酔下に行われることが多い。
正答: ○
解説: 白内障手術は通常、局所麻酔(点眼麻酔や局所浸潤麻酔)で行われます。全身麻酔は特殊な場合(小児、協力が得られない場合など)に限られます。
問題2
白内障手術後、約2時間のベッド上安静が必要である。
正答: ○
解説: 白内障手術後は、眼圧の安定や術後合併症の早期発見のため、通常1~2時間程度のベッド上安静が推奨されます。
問題3
白内障手術後の眼鏡合わせは、術後3日目前後に行う。
正答: ×
解説: 白内障手術後の眼鏡合わせは、屈折が安定する術後1~2ヶ月後に行います。術後3日目では創部が不安定で屈折値も変動するため、適切ではありません。
問題4
白内障手術は、視力が0.5以下になるまで行わない。
正答: ×
解説: 白内障手術の適応は視力だけでなく、患者の日常生活への支障度、職業上の必要性、眼底検査の必要性なども考慮して決定されます。視力0.5以下という絶対的な基準はありません。
問題5
白内障は水晶体の混濁である。
正答: ○
解説: 白内障は水晶体が混濁し、透明性が失われる疾患です。加齢、外傷、糖尿病、ステロイド使用などが原因となります。
問題6
白内障手術後の洗顔は、翌日から行うように指導する
正答: ×
解説: 白内障手術後の洗顔は、創部への感染を防ぐため、通常1週間程度は避けるよう指導します。顔は濡れタオルで拭く程度にとどめます。
問題7
光干渉断層系(OCT)は、結膜疾患の診断に有用である
正答: ×
解説: OCTは網膜や視神経の断層画像を撮影する検査で、黄斑変性や緑内障などの診断に有用です。結膜疾患の診断には主に細隙灯顕微鏡検査が用いられます。
問題8
近視では、調節を取り除いた状態で、眼に入ってきた平行光線が像を結ぶ位置は、網膜の前方である。
正答: ○
解説: 近視は眼軸が長い、または屈折力が強いため、平行光線が網膜の前方で焦点を結びます。遠方視では像がぼやけて見えます。
問題9
近視の人は老視にならない
正答: ×
解説: 近視の人も老視になります。ただし、近視の人は近くにピントが合いやすいため、老視の症状が目立ちにくい場合があります。
問題10
視力障害者の歩行介助の基本は、介助者が患者の半歩後方を歩くことである。
正答: ×
解説: 視力障害者の歩行介助では、介助者が患者の半歩前方を歩き、患者が介助者の肘や肩につかまる形が基本です。これにより障害物などを事前に察知できます。
問題11
流行性角結膜炎は伝染力の強いウイルスによる感染である。
正答: ○
解説: 流行性角結膜炎(はやり目)はアデノウイルスによる感染症で、非常に伝染力が強く、接触感染で広がります。学校保健安全法で第三種感染症に指定されています。
問題12
眼底検査は、瞳孔を散瞳して行う。
正答: ○
解説: 眼底検査は散瞳薬を点眼して瞳孔を開大させることで、眼底の周辺部まで詳細に観察できます。ただし、無散瞳眼底カメラを用いる場合もあります。
問題13
急性出血性結膜炎はアデノウイルスによる感染で、小児に多く、プールで感染することが多い
正答: ×
解説: 急性出血性結膜炎はエンテロウイルス70型やコクサッキーウイルスA24型が原因です。アデノウイルスが原因なのは流行性角結膜炎や咽頭結膜熱です。
問題14
脳梗塞時に認められる視野異常は、同名半盲が多い
正答: ○
解説: 脳梗塞で後大脳動脈領域が障害されると、視放線や視覚野が損傷され、同名半盲(両眼の同じ側の視野が欠損)が生じます。
問題15
糖尿病患者は視力障害を訴えなくても、定期的な眼底検査が必要である
正答: ○
解説: 糖尿病網膜症は自覚症状がないまま進行することが多いため、視力障害がなくても定期的な眼底検査が必須です。早期発見・早期治療が失明予防につながります。
問題16
急性閉塞隅角緑内障(急性緑内障発作)の症状は、視力低下、頭痛、悪心、嘔吐、結膜充血、散瞳等がある。
正答: ○
解説: 急性閉塞隅角緑内障の症状には、急激な視力低下、頭痛、悪心、嘔吐、結膜充血、瞳孔散大(散瞳)などがあります。早急な治療が必要です。
問題17
麦粒腫は眼瞼の分泌腺の急性化膿性炎症であり、原因としてブドウ球菌が多い。
正答: ○
解説: 麦粒腫(ものもらい)は眼瞼の脂腺や汗腺の急性化膿性炎症で、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が主な原因菌です。
問題18
目薬の点眼後、余分な点眼液が鼻腔へ流れて吸収されないために、涙嚢部を軽く圧迫するべきである。
正答: ○
解説: 点眼後に涙嚢部(目頭部分)を1~5分程度軽く圧迫することで、点眼液が鼻涙管を通って鼻腔へ流れるのを防ぎ、全身への吸収を減らし、局所作用を高めます。
問題19
酸、アルカリ等の化学物質が目にはいったら、直ちに大量の水で洗眼する。
正答: ○
解説: 化学物質による眼外傷は緊急事態です。直ちに大量の水道水で15分以上洗眼し、その後速やかに眼科を受診します。特にアルカリは組織深部まで浸透するため、迅速な対応が重要です。
問題20
ベーチェット病の腫瘍症状として、アフタ性口内炎、陰部潰瘍、ぶどう膜炎、皮膚症状がある。
正答: ○
解説: ベーチェット病は原因不明の全身性炎症性疾患で、主要症状として口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、皮膚症状、眼症状(ぶどう膜炎)、外陰部潰瘍があります。厚生労働省の診断基準で定められています。