眼科 令和4年
問題1
白内障の手術は、全身麻酔下に行われることが多い。
正答: ×
解説: 白内障手術は通常、局所麻酔(点眼麻酔や局所浸潤麻酔)で行われます。全身麻酔は小児や協力が得られない患者など特殊な場合に限られます。
問題2
白内障手術後、術後合併症の予防のために、手術翌日までベッド上安静とする。
正答: ×
解説: 白内障手術後の安静時間は通常1~2時間程度です。手術翌日までのベッド上安静は必要ありません。現在の手術法は低侵襲で、早期離床が可能です。
問題3
白内障手術後の眼鏡合わせは、術後7日目前後に行う。
正答: ×
解説: 白内障手術後の眼鏡合わせは、屈折が安定する術後1~2ヶ月後に行います。術後7日目では創部が不安定で屈折値も変動するため不適切です。
問題4
白内障手術は、視力が0.8以下になるまで行わない。
正答: ×
解説: 白内障手術の適応は視力だけでなく、日常生活への支障度、職業上の必要性、眼底検査の必要性なども考慮します。視力0.8以下という絶対的な基準はありません。
問題5
白内障手術後の洗顔は、翌日から行うように指導する。
正答: ×
解説: 白内障手術後の洗顔は、創部への感染を防ぐため、通常1週間程度は避けるよう指導します。顔は濡れタオルで拭く程度にとどめます。
問題6
近視では、調節を取り除いた状態で、眼に入ってきた平行光線が像を結ぶ位置は、網膜の前方である。
正答: ○
解説: 近視は眼軸が長い、または屈折力が強いため、平行光線が網膜の前方で焦点を結びます。そのため遠方視では像がぼやけて見えます。
問題7
流行性角結膜炎は伝染力の強い細菌による感染である。
正答: ×
解説: 流行性角結膜炎(はやり目)の原因はアデノウイルスで、細菌ではありません。非常に伝染力が強く、接触感染で広がります。
問題8
急性閉塞隅角緑内障(急性緑内障発作)の症状は、視力低下、頭痛、悪心、嘔吐、結膜充血、縮瞳等がある。
正答: ×
解説: 急性閉塞隅角緑内障の症状は視力低下、頭痛、悪心、嘔吐、結膜充血は正しいですが、瞳孔は縮瞳ではなく中等度散大で対光反射が消失します。
問題9
麦粒腫は眼瞼の分泌腺の急性化膿性炎症であり、原因としてブドウ球菌が多い。
正答: ○
解説: 麦粒腫(ものもらい)は眼瞼の脂腺や汗腺の急性化膿性炎症で、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌が主な原因菌です。
問題10
目薬の点眼後、余分な点眼液が鼻腔へ流れて吸収されないために、涙嚢部を軽く圧迫するべきである。
正答: ○
解説: 点眼後に涙嚢部(目頭部分)を1~5分程度軽く圧迫することで、点眼液が鼻涙管を通って鼻腔へ流れるのを防ぎ、全身への吸収を減らし、局所作用を高めます。
問題11
一度開封した点眼薬は1ヶ月以内に使用する。
正答: ○
解説: 開封後の点眼薬は汚染のリスクがあるため、通常1ヶ月以内に使い切ることが推奨されます。期限を過ぎたものは廃棄します。
問題12
日本人では、色覚異常は女性に多い。
正答: ×
解説: 色覚異常(特に赤緑色覚異常)は伴性劣性遺伝のため、男性に多く見られます。日本人では男性の約5%、女性の約0.2%に認められます。
問題13
瞳孔の縮小(縮瞳)は、交感神経の作用による。
正答: ×
解説: 縮瞳は副交感神経(動眼神経)の作用によります。交感神経は散瞳を引き起こします。
問題14
我が国の失明原因疾患で上位をしめるのは、糖尿病網膜症、白内障などである。
正答: ×
解説: 日本の失明原因の上位は緑内障、網膜色素変性、糖尿病網膜症です。白内障は手術で視力回復が可能なため、失明原因としては上位ではありません。
問題15
網膜剥離の術後は、特別な体位での安静を強いられる場合が多い。
正答: ○
解説: 網膜剥離の術後は、剥離部位に応じて特定の体位(うつ伏せ、横向きなど)を保持することで、網膜の再接着を促進します。数日から1週間程度の体位保持が必要です。
問題16
流行性角結膜炎の潜伏期は約3日間である。
正答: ×
解説: 流行性角結膜炎の潜伏期は約7~14日間(平均8日)です。約3日間というのは咽頭結膜熱(プール熱)の潜伏期に近い値です。
問題17
数種類点眼する場合は、水溶性点眼薬一懸濁性点眼薬一油性点眼薬一眼軟膏の順に点眼する。
正答: ○
解説: 点眼の順序は吸収されやすいものから行います。水溶性→懸濁性→油性→眼軟膏の順で、各点眼の間は5分程度あけることが推奨されます。
問題18
白内障手術前に、散瞳剤の点眼が必要である。
正答: ○
解説: 白内障手術では、瞳孔を十分に散大させる必要があるため、手術前に散瞳剤を点眼します。これにより術野を確保し、安全な手術が可能になります。
問題19
最近の白内障の手術は、水晶体を超音波乳化吸引した後、眼内レンズ挿入を同時に行う方法が普及している。
正答: ○
解説: 現在の主流は超音波水晶体乳化吸引術(PEA)と眼内レンズ(IOL)挿入を同時に行う方法です。小切開で低侵襲、早期回復が可能です。
問題20
点眼薬を3種類使用している場合には、なるべく間隔を開けないでその3種類を続けて点眼するのが効果的である。
正答: ×
解説: 複数の点眼薬を使用する場合は、各点眼の間に5分程度の間隔をあけることが推奨されます。間隔をあけないと、先の点眼薬が後の点眼薬で洗い流されてしまい、効果が減少します。